こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。
聴覚障がいを題材にしたテレビドラマ『silent』や、看護師を題材にしたドラマ『ザ・トラベルナース』、劇場版『Dr.コトー診療所』などについて取り上げてきました。
今回は、新海誠監督作品の『君の名は。』、『天気の子』、『すずめの戸締まり』で映画音楽を担当したRADWIMPSが音楽を担当したことでも話題になった2022年に公開の映画『余命10年』を見返して、考えた肺動脈性肺高血圧症について紹介をしていきます。
『余命10年』は実話?簡単なあらすじ
20歳で不治の病にかかり、もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉。生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人。同窓会で再会した2人は惹かれあい、ありふれた毎日が嘘みたいに輝き出す。思い出の数だけ失われていく時間……。彼らが最後に選んだ道とは?
『余命10年』はもともと2007年に発売されたフィクションの単行本で、2017年にリメイクして出版された作品です。
著者の小坂流加さんは『余命10年』のリメイク発売前に逝去されてしまいましたが、第6回静岡書店大賞の〈映像化したい文庫部門〉大賞を受賞。
2022年に映画として公開されることとなりました。
『余命10年』 の肺動脈高血圧とはどんな病気?
『余命10年』で主人公がかかった肺動脈高血圧とは、特に基礎疾患のないにも関わらず心臓から肺へ向かう血管である肺動脈の血圧が以上に高くなる病気です。
特に30歳前後である若年層の女性に多く、まれに小児にも発症する病で、発症確率としては統計上100万人に2~15人の発症率です。
男女で比べると女性の発症確率のほうが1.5~5倍多いとされています。
肺動脈高血圧は厚生労働省により難病に指定されており、治療薬が存在しなかった時期の自験例の調査の結果では1年生存率が67.9%、3年生存率が40.2%、5年生存率38.1%とされていたため余命としては3年弱と言われていました。
現在は治療法が確立していますが、肺動脈高血圧の初期症状として動機・息切れのほか、疲れ、呼吸困難、むくみなどが報告されています。
また、病気が進行すると肺動脈の血圧が高くなり、失神や咳、血痰といった症状が見られるのです。
肺動脈高血圧に治療法はある?
肺動脈高血圧の治療法としては肺の血管を広げる肺血管拡張薬を使用し、細く固くなった血管を広げていきます。
薬の効きが悪い場合は、肺移植を行うことで5年生存率は60から80%に上昇することがわかっています。
自覚症状がでて1年以内に心不全になるため、早期発見が治療への鍵で肺移植ともなるとなおさら異変を感じたら病院にかかることをおすすめします。
最後に
「あと5年。
それは、何かを始めるにはとても短くて、
何かを終わらせてしまうにはとても長い、そんな残り時間だった。」
この先の5年をどう生きるのかを改めて考える言葉でした。
我々、ヘルスベイシスも、5年後に、どこまでのステージにいけるかと思うと短いような、それでいて大切な時間ですね。
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