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【役員(COO)インタビュー】日本の確かなバイオ技術で世界の環境・食糧問題解決に挑む

現在、アクプランタでは積極的に採用活動を行っております。あらゆる職種で、SDGs、農業、食糧問題、環境問題、植物科学などのキーワードに関心があり、世界中で問題視されている異常気象を原因とした、農業生産の低下と食糧不足の問題の解決に取り組む気概のある方を求めています。

そこで、3回連続で「アクプランタで働く人」をご紹介しています。第3回目、最終回の今回は、COOの中坂高士(なかさか・こうじ)です。中坂からは、アクプランタ入社への経緯や決め手、アクプランタで働く魅力や実現したいこと、一緒に働きたい人物像などを聞きました。

中坂の農業にかける想いと、アクプランタの技術で世界の食糧・環境問題を解決していく意気込みなどが伝われば幸いです!ぜひご覧ください。

アクプランタとは?

社長の金が、理化学研究所の研究員時代に発見した研究成果をもとに、植物の乾燥・高温耐性を強化するバイオスティミュラント資材*1『Skeepon(スキーポン)シリーズ』を開発・販売している会社です。

プロフィール

北海道大学環境科学院在学時に、モンゴルの森林火災を研究する中、環境問題と社会には深い関係があることを目の当たりし、持続可能な社会とは何かを問うきっかけを得る。その経験から、事業を通じて社会課題を解決したいと考え、大学院卒業後は総合商社に3年勤務。

目指す事業を創るには、専門性とグローバルな仲間が必要と考え、日本の有機農家にて住み込みで約1年間農業に従事したのち、オランダWageningen大学でOrganic Agricultureの修士号を取得した。在学中のインターンシップでは、IITA(International Institute of Tropical Agriculture)ガーナ事務所で、バイオイノキュラントを普及する活動に従事。

その後、国際開発やスマート農業に関わる業務を経て、世界の持続可能な社会実現に貢献するべく、アクプランタにCOOとして参画した。

―――アクプランタに興味を持ったのは、学生時代の実体験が影響していると聞きました。

大学院で、モンゴルの森林火災をテーマに研究していたのですが、その時に、農業は社会問題や環境問題解決にアプローチする手法として最適だと感じ、その後のキャリアの方向性が決まりました。

当時、モンゴルでフィールドワークを行う前は、森林火災は主に自然環境に起因して発生していると考えていました。ところが地元の方に話を聞くと、貧困問題とも密接に関係していることがわかったんです。

お金のない人たちにとっての森林は収入源で、伐採した樹木を都市で売ることで生計を立てていました。森林伐採は違法ですが、森林破壊や害虫被害を受けた樹木は伐採しても良いとされており、彼らはその法の抜け穴を上手くかいくぐって、わざと火をつけて焼けた樹木を伐採しては皮を剥いで売り物にし、収入を得ていました。

私は研究者として、モンゴルの森林火災跡地の近くで現地の方々と一緒に生活していたのですが、深夜になるとトラックやチェーンソーの音が聞こえてきて、本当なんだと衝撃を受けたことを覚えています。その時、 森林火災は気候変動問題の対策をするだけでは解決できず、社会構造を含めた貧困問題を解決しなければいけないと気づかされましたね。

社会課題や環境問題は複数の要素が複雑に絡み合っているため、どれか1つへのアプローチだと片手落ちで本質的な解決はできません。その点、農業は経済活動でもあり、社会活動でもある多面的な側面を持つ産業と言えます。食物を作ることは生計を立てるための手段であり、自然との密接な関わりによる生態系の維持、そして地域コミュニティの維持も果たしている産業なのです。

つまり、農業は経済・文化・環境の3要素を持ち合わせている産業で、社会課題や環境問題解決に向けたアプローチとしては最適だと考えました。

―――アクプランタへの入社の決め手は何でしたか。

学生時代の経験から、世界中で、特に貧困問題や食糧問題に苦しむ国や地域で、農業を持続的な産業にしていきたいと思っていました。それが実現できる仕事を探していたところ、アクプランタを見つけたんです。

まず最初に、アクプランタが掲げるミッション・ビジョンに共感しましたね。今のミッション「Greenfulness ―気候変動を、ともに生き抜く―」やビジョンは、私が入社してから社内のメンバーと話し合って決めたのですが、とても気に入っています。

また、アクプランタが持つ技術力に価値を感じました。元々、大学で分子生物学を専攻していて、興味関心の高い分野だったこともあります。アクプランタが持つ、植物本来の力を引き出す技術が普及すれば、環境問題や食糧問題など、農業を取り巻く様々な問題に対して根本的にアプローチ出来るのではないかと考えました。

加えて、働いている人にも魅力を感じましたね。社長の金と面談をした際に、一緒に働いてみたいと思いました。

―――入社して感じている、アクプランタで働く魅力とは何ですか。

まずは社内の雰囲気ですね。風通しがよく、メンバーとフラットな関係を築けるので、なんでも相談しやすい環境です。

また、スタートアップ企業でメンバーが少ないため、手を挙げれば挑戦させてもらえる環境がありますが、その分の責任も発生するので、より当事者意識を持って働けるのも良い点だと思います。意思決定プロセスも短いので、仕事の進みが早いのもいいですね。

また、研究者が立ち上げた会社なので、納得するまで議論する文化があります。これらは事実に基づいた本質的な議論なので、会議が長引くことはあってもダラダラ続くといったことはありません。知的好奇心が刺激されます。

このほか、会社のミッション・ビジョンに対して自己矛盾なく働けているのは幸せなことだと思っています。株式会社である以上、数字をシビアに見ることはもちろん意識していますが、だからと言って数字を追い求めるだけで事業開発を行うことはありません。

そうやって、本当に実現したいミッション・ビジョンに対して本気で働けるのはやりがいを感じます。自分の心に嘘をつかずに働けるというのは、実はなかなか無いことではないでしょうか。

―――アクプランタで実現したい事を教えてください。

気候変動などを理由に食糧を自給自足できない地域を助けたいと思っています。そのためのチームを作っていきたいですね。

将来的には、サブサハラ・アフリカ地域に弊社の製品や技術を届けて、貧困層のボトムアップを実現したいと思っています。そのためにも、今進めているアメリカや中国などの大きな市場に参入し、認知向上や収益安定を進めたいです。

もちろん、国内でも気候変動の影響が農作物被害、その先の野菜の価格高騰に直結しているので、国内での販売も強化していきたいと考えています。

―――最後に、どんな人達と働きたいか教えてください。

チームとしては、何よりも弊社のミッション・ビジョンに共感する人達を集めたいと思っています。ビジョンに向かって行動している人たちは、途中で諦めない人が多いと思うんですよね。いくら素晴らしい能力を持っていても、途中で諦めてしまっては意味がありません。能力は後からついてくると思っているので、パッションを持って働いてくれる仲間を作っていきたいです。そのためにも、様々な農業現場に一緒に行き、当事者意識を持って働いてもらえるようにしたいと思っています。

弊社はベンチャー企業なので、一人が担当する仕事内容は多岐にわたります。中には、やりたい仕事ではないこともあるでしょう。そんな時にも、自分の仕事が実現したいミッション・ビジョンに結びついていると思えばやり抜けると思います。

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