目次
1. 「恵まれているのに、なぜか満たされない」違和感から始まった
2. 本当にやりたいことと向き合い、“下剋上”に燃える自分を思い出した
3. 大手かベンチャーかではなく、「合う環境」がすべて
4. 就活領域で見えた、挑戦を止める“情報・機会の格差”
5. テクノロジーで、挑戦の成功確率を上げる
6. 若手人材の適材適所が、個人と企業の成長スピードを変える(特にITは急務)
1. 「恵まれているのに、なぜか満たされない」違和感から始まった
Lifedgeのストーリーは、私自身の違和感から始まっています。
私は新卒で大手企業に入り、待遇にも仲間にも恵まれ、とても良い環境で働いていました。学べることも多く、仕事の進め方や品質へのこだわりは今の自分の土台になっています。一方で、正直に言うと、当時の私は“挑戦”ができていませんでした。仕組みが整っているがゆえに、仕事が大きく崩れることはない。だからこそ私は、いつの間にか「失敗しないこと」を優先して、省エネで、波風を立てずに、無難に成果を出す方向へ寄っていきました。悪い働き方ではない。けれど、仕事そのものにワクワクできていない自分がいたんです。
2. 本当にやりたいことと向き合い、“下剋上”に燃える自分を思い出した
そんな自分に気づいたのは、30歳が近づくにつれて「この先の人生をどう生きたいのか」と、真正面から自分に問い直したときでした。仕事が安定していることが悪いわけではない。でも、このまま「失敗しない選択」を積み重ねていった先に、自分が本当に納得できる未来があるのか。そう考えるようになりました。
そのとき改めて思い出したのが、幼少期から続けてきたスポーツの感覚です。私は昔から、最初から強いチームにいるよりも、条件が揃っていない環境で工夫しながら勝ち筋をつくり、格上に勝っていくような“下剋上”の展開に燃えるタイプでした。苦しい練習や不利な状況の中でも、戦い方を考え、仲間とやり切って結果を出す。あの感覚に、私は一番熱くなれていたんだと思います。
完成された環境より、余白のある環境の方が、自分の力を使って前に進める実感がある。そう腹落ちしたとき、私は「このまま失敗しない人生を選び続けるのか?」と自分に問い直しました。
そして選んだのが、仲間と起業するという挑戦です。整ったレールの上にいれば避けられた失敗も、事業をやれば普通に起きます。意思決定も、実行も、結果も、すべてが自分たちに返ってくる。怖さはありましたが、それ以上に「自分たちの手で前に進める」感覚がありました。挑戦が苦しいだけではなく、確かに人を成長させることも、私はここで初めて実感しました。
3. 大手かベンチャーかではなく、「合う環境」がすべて
ただ、ここで私が言いたいのは「大手が悪い」という話ではありません。大手で得られる経験や基礎体力は間違いなく価値がありますし、私自身もそこで多くを学びました。伝えたいのは、大手が良いかベンチャーが良いかは、人によって違うということです。どの道がベストかは、偏差値でも知名度でもなく、その人がどんな環境で力を発揮できるかで決まる。これは、就活生と向き合い続ける中で確信に変わりました。
4. 就活領域で見えた、挑戦を止める“情報・機会の格差”
就活領域に関わる中で、私は何度も「やりたいことがわからない」「情報が足りなくて決められない」「周りの空気で無難な道に流される」という状況を見てきました。能力がないからではなく、機会や情報の格差によって、挑戦が止まってしまう。適材適所に出会えないまま、可能性が埋もれていく。これは本人の努力不足ではなく、構造の問題です。
長くても1年、短い人は半年ほどの就職活動で選択肢を迫られるプレッシャーの中では、親や友達に自慢できるといったネームバリューや、給与などのわかりやすい指標で判断したくなるのは当然です。
5. テクノロジーで、挑戦の成功確率を上げる
一方で、私はITの現場で「仕組みやサービスとして実装されたテクノロジーが、物事を確実に前へ進める」瞬間も数多く見てきました。属人化を減らし、判断を早め、ミスや手戻りを減らし、成果が出る確率を上げる。挑戦は気持ちだけで続きません。前に進む仕組みがあって初めて、挑戦は継続でき、報われる確率が上がります。
だから私は、Lifedgeのミッションを「テクノロジーで挑戦の道を切り拓く」と定めました。私自身が挑戦者であり続けることを前提に、同じように挑戦する人や企業が、情報不足や環境要因で諦めなくて済む状態を増やす。挑戦が一部の人だけのものにならないように、機会と前進の確率をテクノロジーで引き上げていく。ここまでは、私がやりたいことの“方向性”です。
そして今、その手段として私たちが強みにしているのが、AI駆動型の開発です。AIを単なる便利ツールではなく、開発プロセスの中心に置くことで、要件整理・調査・設計・実装・検証・ドキュメントまでのスピードと精度を引き上げます。結果として、限られたリソースでも「早く試して、学んで、改善する」サイクルを回せるようになります。挑戦には不確実性がつきものですが、このサイクルが回ると、挑戦は“運任せ”ではなくなります。成功確率を上げられる挑戦に変わっていきます。
挑戦する企業にとって、今は「やりたいことはあるのに、手が回らない」「最初の一歩が重い」「作っても改善しきれない」という壁が大きい時代です。私たちは、AI駆動型の開発体制と、大手品質の設計思想をベースにしながら、ベンチャーの機動力で伴走し、企業の挑戦を前に進めます。新規事業、DX、業務改善。どれも正解が一つではないからこそ、スピードと品質の両方が必要です。そこに私たちの価値があります。
同時に、就活生や若手人材に対しても、テクノロジーでできることはまだまだあります。情報が偏ることで選択肢が狭まり、結果的に挑戦が止まるなら、情報と機会の提供のあり方を変えればいい。適材適所の出会いが増えれば、挑戦が続き、成長できる環境にたどり着ける確率は上がる。私たちは就活サービスの運用を通じて、その重要性を現場で理解してきました。だからこそ、プロダクトと仕組みで、挑戦の入口を広げていきたいのです。
6. 若手人材の適材適所が、個人と企業の成長スピードを変える(特にITは急務)
さらに言えば、これは個人の挑戦を支えるだけの話ではありません。日本全体で見ると、若手人材が本来の力を発揮できる環境に出会えないこと自体が、大きな機会損失になっています。情報不足や採用のミスマッチによって、成長機会の少ない場所で停滞してしまったり、本来向いている挑戦に辿り着けなかったりするケースは少なくありません。結果として、企業側も必要なタイミングで必要な力を得られず、本来伸びるはずのスピードで成長できない。私は、この“若手人材の停滞”が、企業の挑戦を鈍らせ、ひいては社会全体の停滞にもつながっていると考えています。
だから私たちは、若手人材の流動化も前向きに後押ししたいと思っています。無理に転職を促すという意味ではありません。その人が最も成長でき、最も価値を発揮できる場所へ移りやすくする。企業側にとっても、必要なタイミングで必要な人材と出会い、適材適所でチームを組めるようにする。個人の成長と企業の成長が同時に進む状態をつくることが、挑戦が報われる社会に直結すると信じています。
その中でも、私が長く身を置いてきたIT業界は、特に人材不足が顕著です。エンジニアに限らず、プロダクトづくりやDXを推進できる若手人材が不足すると、企業の挑戦は一気に進みにくくなります。だからこそ私たちは、若手人材が成長機会のある現場に出会い、力を発揮し、評価される流れをより強く支援していきたいと考えています。若手が前に進める環境を増やすことは、結果として企業の前進を増やすことでもあります。
私は、企業の挑戦と、個人の挑戦はつながっていると思っています。挑戦する企業が増えれば、挑戦できる仕事や環境が増える。挑戦する個人が増えれば、企業は前に進める力を得る。この循環を、テクノロジーで加速させたい。Lifedgeは、AI駆動型開発を武器に、挑戦する企業と、未来に挑む就活生・若手人材を、同じ熱量で応援していきます。挑戦を「一部の人の贅沢」ではなく、「誰にとっても現実的な選択肢」にするために。私自身が挑戦者であり続けるからこそ、そのためのプロダクトと価値提供をやり切ります。