大学1年で出産した私が、いま経営者として叶えたい未来
プロフィール年表
2001年 大学在学時に出産を経験憧れの企業に内定をもらうが、育児と仕事の両立を考え入社を断念。2003年 ソフトバンクグループに転職育児をしながら仕事の生産性を徹底的に上げ、「定時に帰宅する管理職」として勤務。2006年 ベンチャー立上げ人事コンサルティング会社の立上げに参画。アジアの優秀な学生を日本企業に紹介する事業をメインとした企業で、国内人材紹介事業と管理部門の責任者に従事。2015年 パルコグループ ダイバーシティ推進グループ4社のダイバーシティ経営で風土醸成、女性活躍推進、働き方改革などに対応。2016年 「Forbes JAPAN WOMEN AWARD2016」受賞個人部門・「革新」をもたらすリーダー賞受賞。同年、ワーママオブザイヤー大賞受賞。2022年 LUF(ラフ)株式会社設立。
自己紹介
想像もしなかった社会人のスタート
私は、高校卒業後、早稲田大学に進学し、1年生のときに出産いたしました。(いきなりのヘビー告白すみません。笑)
当時、就職を意識する大学3~4年生のときは子育てがとても忙しい時期でした。おまけに時代は就職氷河期真っただ中。育児中であったこと、そして性別による壁も感じ、就職活動に残念な思いもたくさんしてきました。
そんななか、ようやく就職のご縁をいただきましたのが、当時、人気企業ランキングで上位だった飲食業界の企業でした。ただ、せっかく苦労していただいた第一希望の企業の内定を、大学4年の2月という卒業間近の時期に泣く泣く辞退。
当時、総合職で就職した場合、配属が転居を伴う可能性がありました。子育てをしながら不規則な時間帯で働くことも想定され、育児とやりたい仕事を両立できている想像ができなかったのです。
葛藤から見つけた、世の中に還元したいこと
「働きたい。」
そう思っているのに、これほど働くことが難しいのかと感じたのが社会人のスタートラインです。その後も、働き続けたいと願いながら、育児とのバランスで環境を変えなくてはならなかったり、周りの尊敬する先輩も、両立できずに退職してきた方を見送ってきました。
また、育児との両立ができたとしても、自分の可能性に限界を決め、昇進や昇格のお話に対し決断を悩んだり、自分のやりたいことへの一歩を歩みだせなかったりもしました。
わたしは、自分が感じてきた悔しい思い、残念な思いを、この先誰にも感じてほしくないと考えています。だからこそ、
「働きたい方に働く機会を」
「働き続けたい方に、働き続けられる仕組みを」
「活躍し続けたい方に、活躍し続けられる環境を」
提供したいと考えるようになりました。
いま、ココにいる、ココに立っている理由
育児を終え、子が社会人になったときから、周りが思う以上に、「親」である自分のアイデンティティが崩れそうで、自分が何者なのかを考える時間が長くなってしまいました。
ちょうどコロナという正体不明の感染病の流行とともに、珍しく不安になっていたのだと思います。自分がこの世に生まれた以上、世の中の役に立ちたい。「親」以外の役割でどんなふうに役に立てるのだろうか?と。
自分が役に立てることで思いを叶えたいと考えていたとき、かつて一緒の組織で働いていた堀尾(現、LUF株式会社 代表取締役社長)と話をする機会がありました。
(株)All Personalの代表、堀尾とは、ソフトバンクグループでの採用業務を共に行っていました。20年近く前の出会いから今まで、お客様やサービスをご紹介しあったり、セミナーに参加したりと、機会があれば会っておりましたが、ゆっくり話をしたのは久しぶりでした。
元々、「縁」や「恩」はとても大事に生きていますが、堀尾との再会には「縁」を感じましたね。ちょうど、自分一人で成し遂げられることにも限界を感じていたころだったので、自身の想いに共感してくれる仲間がいるこの環境を選択し、より多くの人、企業のお役に立ちたいと思いました。
「誰」とやるかを真剣に考えたとき、自然とココで一緒にミッションを実現することしか考えられませんでした。
経営者だって、失敗も多いし、苦手もある
就職氷河期でも苦労し、「子持ちの学生など、絶対に就職できない」「子持ちで転職なんてできない」と言われ続け、育児との両立に悩んでいた普通の会社員だった自分。
世の中に価値を少しでも提供できるようにするにはどうしたらいいだろうと、それでも環境や働き方を変える努力を諦めませんでした。そして、気づけば、LUF(株)の創業者になり、現在は取締役として、経営の中枢を担っています。(なんだかテレビドラマのようなキャリアになっちゃったなーと。)
取材をされたりすると、華やかな経歴を取り上げていただくこともありますが、新しいことに躊躇なく挑戦する性格なので、その分、失敗の数は増えるばかりです。
それでも、失敗をするたび、なんとか乗り越えてきました。
「強みをもっと伸ばしてほしい。活かしてほしい。苦手なところは、脇をがっちり固めて支える。」
と周りの方々に仰っていただきました。
私自身は失敗も多く、自分には足りないところがたくさんあることを自覚しています。周りもそれを知ってくれています。例えば、私は、新しいコトに対しての抵抗がほとんどないので「特攻隊長」と呼ばれたりもしますが、守るところは正直苦手です。この苦手な部分を周りに支えていただいて、今、LUF(株)の取締役を務めています。
今では、自分にとって未知の役割をいただいたことを楽しみながら、立場や経験、年齢におごることなく、新しい考え方や知識を自らに流し込むような日々を送っています。
事業を通じて世の中に届けたい価値
「活躍」を支援する
我々LUFは、「ラフ」と読みます。英語の「rough(笑顔)」という言葉の意味にも掛かっており、一人でも多くの関わる方が笑顔になってほしいという願いを込めました。
私は、自社で採用した人材が活躍することで経営にインパクトをもたらせることを人事として実感し、活躍している個人が笑顔になっていることも間近で見てきました。その経験から、多くの人が活躍できる環境や仕組みをつくる「活躍支援」の重要性にも目を向けてきました。
LUFの事業の一つは、活躍支援です。活躍とは、必ずしも目覚ましい功績を残すことだけではなく、自分の成長と他者への貢献の総和が大きくなっていればいいと思っています。
個人が活躍したいと思うこと
それを行動に移せること
企業や組織が活躍を促す環境を提供すること
それが当たり前になる状態にすることが、我々の仕事です。
従業員の方が今以上に活躍できるように、企業の経営者や人事の皆様と一緒に戦略を描きながら、人的資本を軸としたコンサル事業(採用、育成、評価など)で、人事やD&Iのご支援をしています。
LUFが行いたいのは、本質的な「活躍」支援
個人が人生戦略を立てると、ここ数年で、生き方や暮らし方にあわせ、働き方も多様化していることに気がつくのではないでしょうか。転職、副業、起業が当たり前となり、日に日に多様な働き方を選択できるようになり、自分がどのように働くかをデザインしやすくなりましたよね。
LUFにとってのお客様は、企業・個人どちらもですが、お客様以上に本気でお客様の幸せを考え抜き、「働きたい方に働く機会を」「働き続けたい方に、働き続けられる仕組みを」「活躍し続けたい方に、活躍し続けられる環境を」提供することを愚直に続けていきます。
個人がイキイキした自分の人生戦略を立てる際にも、様々な選択を安心してできて、心豊かに生きるためには、健康やお金など様々な知識を身に着ける必要もあります。
社会の流れもあり、企業に対する健康経営などのご支援も求められることが増えてまいりましたが、心身ともに健康であればパフォーマンスが最大化できます。
また、経済や金融などの、生きるうえで必要な知識を、働く個人が持っていれば、今所属する組織内でも、違う組織や環境でも、多様化した働き方を自ら選択することも可能になります。
我々が、本当にありたい活躍をご支援できるように、企業や個人の方のお声を徹底的に聞き、世の中に求められる価値を提供、最大化し、今以上に笑顔あふれる世の中にしてまいります。
みなさまへのメッセージ
これまで、子育てをしながら働き続けるというロールモデルが少ない中で、ないロールモデルを探すのではなく、“ロールサンプル”という考え方を軸にしてきました。
他人の全てを真似することはできなくても、社内外のたくさんの人の素敵だなと思う一部分をどんどん取り入れ、新たな道を切り拓いてきたつもりです。
日本では女性経営者は少ないですが、私が挑戦している様子を見て「何か挑戦してみよう」と思う方が一人でも増えてくれたら嬉しいです。
大きな夢を掲長したい、挑戦したいと思う方に、私がしていることの失敗事例も成功事例も、エッセンスだけでも参考げていれば、きれいごとだけではなく、葛藤の連続です。
これから、より自分らしく輝きたい、成にしていただけるようなことがあれば最高です…!
挑戦が、新しい暮らし方や働き方であるならば、LUFが全力でサポートします。生き方や仕事、ママとしての悩み。なんでもお気軽にご相談ください。より解像度高く、これからのイキイキした自分を描くことができるはずです!