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プロフィール
採用担当
川本 このみ(かわもと このみ)
2011年にアパホテル株式会社に入社。2013年に株式会社LITALICOに入社し、採用や事業部のバックオフィスなどを経験。2024年7月にスリーエス株式会社に入社。
──川本さんのこれまでの経歴を教えてください。
大学卒業後、新卒でホテルに入社し、2年間接客に従事しました。その後、生命保険の営業を経て、障害福祉サービスのベンチャー企業に10年勤めました。2024年7月スリーエスに入社し、現在は採用業務を担当しています。
──障害福祉の業界に転職した理由は?
新卒入社したホテルでの業務には大きなやりがいを感じていましたが、一方で、長期的に自分のキャリアを考えたときに、違った形で社会に貢献できる仕事がしたいと思うようになりました。そこで、社会基盤として人々の生活を支えるインフラ業界に興味を持ちました。インフラと言ってもさまざまな分野がありますが、私の根本には『人と関わりたい』という軸がありました。最初は福祉分野にはあまり興味がなかったのですが、福祉も社会インフラの1つだと感じ、この業界に転職しました。
──障害福祉の会社ではどのような経験をしましたか?
採用担当として5年、障害のある方の就労支援事業のバックオフィスを4年、その後Webマーケティングの業務に従事しました。
その職場では、仕事人としての意識が大きく変わりました。尊敬できる上司に出会えたことが大きいです。その方は自社の利益に捉われず誰にでも公平であり、仕事でWin-Winの関係を築くことの重要性を教わりました。人に優しくすることの大切さ、仕事への向き合い方、自分のあり方を深く学んだ期間でした。
──その後、川本さんが転職を考えたきっかけはなんですか?
大企業へと成長し、環境が合わなくなってきたからです。入社当初は従業員が600人程度でしたが、上場後は3,000人を超えました。初めの頃は個々の裁量が大きく、仕事の成果や手ごたえを直接感じることができました。しかし、組織の規模が大きくなるにつれ、大企業ならではの業務プロセスに変わっていき、例えば新しいことを始める際には社内の根回しやいくつもの稟議が必要になりました。その結果、スピード感や手応えを感じにくくなりました。
また、慣れ親しんだ環境に長く身を置く中で、自分の実力が外部でどこまで通用するのか不安に感じる瞬間も出てきたため、「良いところがあれば」程度の感覚で転職活動を始めました。
──転職する際に重視したポイントを教えてください
転職にあたり重視したのは、やはり『人と関わること』でした。障害福祉という仕事を通じて、困っている方や苦しんでいる方を支えることに意義を感じていたので、結果的に福祉、医療分野に絞られました。充足している方をさらに満たすサービスではなく、困難に直面していたり悩みを持っていたりする「その人」に貢献したいと思っていました。
──スリーエスに出会ったきっかけは?
転職サイトを通じてスカウトをもらったのがきっかけです。最初は正直、介護業界への転職はあまり考えていませんでした。前職での経験から、高齢の方向けの事業よりも、子どもや成人向けの事業の方が、将来に対してより大きな貢献ができるのではと感じていたからです。
ですがスリーエスの「どんな人でも、自分の人生を決められる世界」を目指すというビジョンに共感し、どういう手段でその世界を実現するのか知りたくなり、まずは話を聞いてみることにしました。
──スリーエスの説明や事業所見学でどういう印象を持ちましたか?
説明や事業所見学で現場の介護職の方の、利用者への想いや仕事に対するピュアな気持ちを聞くことができ、考えが大きく変わりましたね。子どもだから、お年寄りだからということは重要ではなく、ただシンプルに目の前の人を幸せにしたいのだと気づきました。スリーエスが手掛ける定期巡回型の介護サービスが、社会保障費の適正化につながっているという話も聞いて、介護業界や事業の存在意義への理解も深まりました。
──最終的に川本さんが入社を決めた理由はなんですか?
働いている人たちの雰囲気が一番良かったからです。私にとっては誰に向けて仕事をするのかと同じくらい、誰と仕事をするのかもとても重要でした。採用担当として、私にとっての顧客は利用者さんだけではなく、一緒に働く仲間でもあります。まずは自分が仲間のことを好きになれるか、愛情をそそげるかという点で、最もマッチする会社だと感じたのがスリーエスでした。
──実際に入社してみていかがでしたか?
スリーエスを選んで間違いなかったと実感しています。社内の雰囲気や事業への想い、ビジョンへの本気度といったものが、入社前に抱いていた印象と大きなギャップはありませんでした。ただ企業としてまだ若いフェーズにあるため、良くも悪くも個々の裁量が大きいと感じています。
──入社して印象に残っているエピソードはありますか?
介護職の方に同行し、利用者さんへのケアを見学させてもらった時のことです。ケアへの想い、利用者さんに向き合う姿勢に感動しました。
ある利用者さんが、自力で買い物に行きたいと訴えておられましたが、体調の関係で難しい状況でした。できませんよと言うのは簡単ですが、そこで介護職の方がとった対応は違いました。「じゃあ外のスロープや段差がどうなっているか、確認しましょう」と提案し、マンションホールまで車椅子で移動し、戻って来るという行動をしていました。希望を無下に断るのではなく、やってみることで利用者さんが希望を持てたり、逆に今の自分には難しいと納得するための大切な過程で、そこまで考えてケアをされていることに感動しました。
他にも色々あるのですが、同行するたびに介護職の方達の深い思いやりや、一人ひとりに合うケアを提供していることを目の当たりにし、涙が出るほど心を打たれました。この方達が活躍できる環境を作ることと、楽しく一緒に働ける仲間を増やすことが私の使命だと思っています。
──川本さんのいまの仕事内容を教えてください
仕事内容は採用全般です。現在、自分を含めた正社員2名+業務委託の方1名で採用を推進しています。
私が日々行っているのは採用業務ですが、その先に何を実現したいのかを考えると、採用はあくまで手段に過ぎません。どんな人でも、自分の人生を決められる世界をつくりたい、利用者さん一人ひとりが望む人生を送れるようになってほしい。その手段が採用だと思っています。
私は介護職ではないので、利用者さんに直接サービス提供することはできません。その代わりに、自分よりも想いがあり、利用者さんと真摯に向き合ってくれる素敵な人を採用することで、利用者さんを間接的に幸せにしたいと考えています。そうしてサービスを受けられる方を増やし、会社のビジョンを実現することが、採用業務の本質的な役割だと思っています。
──採用業務の魅力や面白いところはどこですか?
ゼロから何かを作り上げることができる点や、自分の裁量でさまざまなことに取り組める点です。また、現場とコーポレートの距離感が近く、仕事の反響や結果をすぐに実感できるのもいいですね。採用した方の活躍も感じやすい環境で、モチベーションも上がります。
──採用業務で大変なところはありますか?
介護職の採用市場は資格を持つ方の取り合いになっているような状況なので、採用業務としての難易度は高いです。その上で、「どんな人でも、自分の人生を決められる世界」というビジョンに共感してくれる方、当社の理念に合った良いサービスを提供できる方しか採用できないので、会社にフィットする人材を見つけるという点でも難しさがあります。
また定期巡回というサービスが介護業界の中でも非常にマイナーであるため、私たちが提供している価値を正しく理解してもらうことにも苦労しています。現在は採用の説明会や面接で、まず事業内容の認知を広げるところから行う必要があり、その理解を深めることができてから、やっと採用活動につなげられるという流れです。広報活動を含め、会社や事業を正しく理解してもらう苦労があるのは、当社特有の難しさだと感じています。
──川本さんが仕事をする上で大切にしていることを教えてください
私は採用担当なのでいわゆるコーポレート部門です。現場から離れた立場で働く私たちだからこそ、自分たちの仕事を、誰のために、何のために、行っているのかをしっかりと意識し、忘れないことを大切にしています。
多くの会社が、困りごとを解決するために物を作り、サービスを提供しています。それは介護業界も同じです。『やってあげている』というような意識で働いている人は、スリーエスには一人もいません。仕事があるのは当たり前ではなく、困っている人がいるからこそ私たちの仕事が成り立っているんですよね。そういったことも忘れずに、日々業務に向き合いたいと思っています。
──どんな人と一緒に働きたいですか?
ビジョンに共感してくれる人です。人にとことん向き合うことや、目の前の人を幸せにすることの価値を理解している人、そういった原体験を持つ人と一緒に働きたいと思っています。
例えば、自分が病気などのつらい状況にあったとき、誰かにケアしてもらって救われたとか、声をかけてもらって気持ちが楽になったとか、そういう経験でもいいんです。また、家族や身近な人、例えばおじいちゃんやおばあちゃん、あるいは介護職の人たちとの関わりを見て感動した、というような体験でも十分だと思うんです。
採用のスキル云々よりも、そういった人をケアすることの本当の価値を理解し、大切にしたい、という価値観を共有できることのほうが大切だなと思っています。
──スリーエスで働くことの価値や、どんな方に向いている職場だと思いますか?
これは採用チームに限らないかもしれませんが、ピンチや崖っぷちの状況を楽しめる、精神的にタフな人が向いているのではないかと思います。優先順位を考えて行動し、クリエイティブに仕事をすることを楽しめる人にマッチするのではないかと思います。
会社も採用チームもゼロから作り上げている段階です。仕組みを構築したい、作り出したいという方には非常に向いている環境だと思います。仕事の反響も分かりやすく、やりがいや自分の存在価値を実感しやすいフェーズだと思います。
逆に、仕事を限定してしまう人には難しいと思います。仕事の幅は決まっていないので、決まった業務だけをしたいという人には不向きだと思います。
──最後に川本さんからこの記事を読んでいる人に伝えたいことはありますか?
介護業界で働くことを考えたことがない人でも、人が好き、自分らしい人生を過ごせる人を増やしたいという想いがある方なら、貢献できる場所はたくさんあります。自分が何をしたいのか考えた時に、選択肢としてスリーエスという会社があることを知って欲しいです。
人の人生に関わる仕事は責任も大きいですが、やりがいがあり、自分自身も幸せを感じられる瞬間が多くあります。この記事を読んで、私たちの想いに共感してくださる方と一緒に働きたいです。