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前回、クレドの誕生の背景と、5つのクレド『エンドユーザー想い』『クライアント想い』『仲間想い・自分想い』『つくるを楽しむ』『誠実と納得』について加藤さんに社員の私が自らインタビューしたものを記事にしました。
今回はクレドに続いて、バリュー(VALUE)についても取材したので、その内容を大公開します。
バリューとは企業や従業員が業務にあたる際に持つ姿勢や価値観のことを指します。
かいなには5つのバリューがあります。
それは
この5つです。
このバリューが私たちが示す姿勢であり、価値を置くものです。ここではかいなのバリューをよく知るために私が直接、加藤社長(以降:加藤さん)に聞きました。
— かいなは8期に入りました。「1期から比べると状況もだいぶ変わってきた」と加藤さん。当初のシンプルな制作会社から「ブランディング会社にしよう!」という想いと共にかいなにも変化が現れました。
加藤さん「そうしたことに関しては売り上げをあげるためのお客さんの目的の達成を支援する会社になりたいという想いが目指す先にありますね。構築のスキルやマーケティングのスキルなど、順にバージョンアップを続けてきました。
そういったことを積み重ねながら、この8期目にたどり着くまでの中で、ECで物を売った時の買う側の満足、逆に販売しているバックヤードで働く人、管理している人、ライティングしている人、出荷の管理をしている人など様々な人たちとの関わりもたくさん生まれてきました。
そうしたみなさんと関わるほど「ただ売り上げを上げるためではなく、関わる人のために次の段階に向けて何ができるだろう?、何をすべきだろうか?」という思いが強くなって。
そうした思いの一方で世の中に目を向けてみると”企業や事業も社会のためにあるべき”というソーシャルビジネスの考え方がどんどん広まってきています。
こうした背景と今までの経緯などもあって、売り上げを取ることだけを支援するのではなく【売る人】【買う人】【働く人】の三方が満足することや幸せの実現のための支援が必要ではないかと考えるようになりました。」
加藤さん「社会に対して、なんらかの支援をする会社という存在として私たちになにができるのかと考えています。そこで、「パーパスの実現」をお客さんの目指す少しだけ先の提案として行っています。
「パーパス実現ブランディング」はそれを実現していくために生まれたかいなのバリューとして、パーパスを実現するためにブランディングしていくというものです。
また、デザインは人の心によりそって感動を与え、感じてもらうためのものです。そのデザインを提供することで、一番の理想として目指しているのはただ買ってもらうのではなく、心が動くから購入することです。だから、その感動を目指してデザインをしていく「人の心に寄り添う感動デザイン」をバリューに掲げています。
また、開発を行うという業務も使う人のための思いやりが必要です。どう作ったらバックヤードで働く人の負担を少しでも軽減できるかなと考え、働く人への思いやりをもって開発する「使う人のための思いやり開発」があります。
こうしたことを踏まえて、さらに現在「働くが楽しくなるECカート」をリリースする予定で作業を進めていっている段階です。」
バリューとして提示していくものは私たちのパーパスともつながっています。そして、その背景にはかいなが経過してきた道のりはもちろん世の中の背景もあります。そして、そのトップに立つパーパス実現ブランディングは他のバリューにも影響していきます。
— サイトの作業やデザインを実際に行う私たちは初回の打ち合わせにはほぼ参加する機会がありません。ですのでパーパスや会社のコンセプト、テーマなどはどのように決めているのかとても気になります。
加藤さん「パーパスやコンセプトが早い段階でしっかりと決まっていることはもちろん理想です。
ですが、経営者の方の多くは、目の前の売り上げや会社としての大まかなビジョンは持てても、社会の中での企業としての立ち位置みたいものは明確になっていないという現状があります。どうしても自分の会社の立ち位置を自分で見るというのは難しいですからね。」
— 確かに客観的に自分たちの立ち位置を見るのは難しいことですね。そうなると自ら“これだ!”というパーパスを決めるのは難しいことですね…。ではそういった方達にどのような過程を踏んで提案をしていくのでしょうか?
加藤さん「会社の中では、例えば一緒に働くスタッフの問題だったり、サービスや商品に対する問題など、それぞれ課題や悩みを抱えている方達は沢山います。
なのでまずは社内と社外それぞれの視点で課題を洗い出してみます。それらを客観的に見た時に、その会社の強みなどを考えていきます。そうした中から“それであれば社会的な意義としてこういう価値を提供すべきではないか”というパーパスがでてきます。
これがパーパスの大まかな決め方の流れだと思います。」
— 課題の洗い出しからスタートすれば明確なパーパスになっていく…と。
具体的な決め方の例をお聞きしてもよろしいでしょうか?
加藤さん「社内と社外の課題がそれぞれある中でそれを客観的にみてみます。
それらを確認した上で、一緒に働く人や組織、技術など、その会社が今持っている強みと掛け合わせて、どういった社会の抱えている課題をどういう方向で解決していくかを考えていくところがスタートなのではないかと思います。
それを解決するためのビジネス(この場合、ソーシャルビジネス)を考える場合、まず問題を解決するために点在している方々(身内の方など)、会社やその地域、家族、友人、お客さん、関わる方々を巻き込んでいく。
そうした人たちと一緒に、例えば地域の特産物を作っていくといったような、チャレンジ精神をもって取り組むビジネス展開が解決につながっていきます。そうしたビジネスをパーパスに掲げていくようなイメージが、最初の課題を見つける作業なんだと思います。
目の前の課題にしっかりと向き合い、周りを巻き込んだビジネス展開が、働く人の価値観、やりがい、誇りをもって働くためのブランディングにつながると考えています。」
働く人の価値観、やりがい、誇りをもって働くためのブランディングを目指して課題を見つけ出していく、また、地域などの大きなものもみんなを巻き込んでチャレンジする精神で目指せるものがパーパスの発見につながっていきます。私たちのバリューとして、それぞれのクライアントが事業に合わせたパーパスを見つけることができるのかがとても大切なものです。
これは私たち自身がいかに社会とつながり、よい影響を与えていくかということにもつながっています。
「デザインは見た目ではない」と加藤さんは私たちに日頃から言います。デザイン=見た目と思っている方は多いはず。ブランディング会社が思うデザインとはどんなものか、詳しく聞いてみました。このことは2つ目のバリューである「人の心に寄り添う感動デザイン」とも密接に関係しています。
— 加藤さんは「デザインは見た目じゃない」と私たちによく言います。加藤さんが考えるデザインとはどんなものですか?
加藤さん「デザインは見た目だけでなく、コンテンツや文章も含めてデザインであると思っています。
お客さんはいろんな動機があってHPを訪れていますよね。その動機=目的を果たしつつ、より強い興味を感じたり、新たに動機を感じることで購入に繋っていきます。このことから、デザインでの目標は一連のUXデザイン(ユーザー体験をデザイン)をしていくことだと考えています。
そして、よりよい体験をしてもらうためにどんなUIデザイン(ユーザーがサイトを快適に使うための設計)が必要かを考えていきます。
SEOでコンテンツマーケティングをやっていく場合であれば、ユーザーは最初に記事からアクセスしますよね。ですのでそこからどういう導線を作って、その後に何を見てもらうかが大切です。
当然サイトへの訪問も一回ではなく、複数回来ていただくことを前提にこの導線を立てていくべきだと思っています。そのためにはデザインを考える上では、お客さんがクライアントをより好きになり、ファンになっていくことをしっかりイメージしてデザインしていくことがもっとも重視すべきことだと思います。」
— 違いを聞いてとても納得しました。UXデザイン、UIデザインというしっかりとした意味合いを持ったデザインこそがECサイトが理想とするデザインということですね。
加藤さん「これについては今でも私たちが携わらせていただいているランドセルがわかりやすい例だと思います。
人の心に寄り添っているという点で具体的に考えてみましょう。まずユーザーが購入するまでのフローを想像してみてください。そこにはカタログ請求、展示会、ショールーム、貸し出しなどの一連の流れがあります。そうした場面それぞれからSNSの反応や口コミのレビューなどのお客さんからのご意見を吸い上げてみると、その提供しているコンテンツの中身次第でユーザーの反応は変わっていくのがわかります。
そうした反応をひとつひとつしっかりと受け止めて分析し、それをまた結果としてデザインに反映していくことを繰り返していくことで「人の心に寄り添う感動デザイン」が生まれると感じています。
最初に物が売れた時などがポイントとしてあります。一度きりの購入で終えるのではなく、その後にテレビに取り上げられたり、記事として掲載してもらったりなど、どんどん認知が高まっていく過程を経ていくことを通して、感動していくサイクルがうまくループしていきます。
その結果、さらに感動が生まれ、またユーザーを巻き込みファンを増やしていくという反応が広がっていく。このループを感じ実感していくことこそが「人の心に寄り添う感動デザイン」です。」
デザインは今や、見た目や形を生み出す作業に止まらなくなってきました。触れた人のことを考え、そこにどういったポジティヴなものを生み出せるか、どういった動きを作り出せるのか、それを文字や画像などのコンテンツや導線の構造なども含めて作り出す作業です。
かいなではそうしたことに加えて使う人それぞれの感動体験を生み出し、そこから感じる幸せのループを生み出すデザインの提供を目指していきます。
前回の記事で少しお話をしましたが、かいなのクレドに掲げている「クライアント想い」が実はバリューの「伴走する成長マーケティング」に大きく関わってきます。
お客さんと伴走=一緒に走っていくことを基本にしているかいなでは、クライアントの協力が絶対条件だと考えています。そこでのご協力の結果も、しっかりと結果に現れてきます。
ー お客様との協力関係をもって進める仕事は私たちの基本でもあります。これは成果にも大きく関係していますよね。
加藤さん「お客様の協力があるかないかで結果は全然変わってきます。作る側だけが主役なのではなく、クライアントもどちらも主役のような状態が一番推進力が強いと思っています。
片方に任せっ放しの状態だと、任せている間そのことに関して考える時間がどうしても少なくなってしまいます。“これは自分のサイトだ”という強い意識、自分が運営した結果という捉え方をしてくださればくださるほど、それについて考える時間も増えていき、改善すべき内容もより見えてきます。また、自分がやるべきことと任せるべきことの役割分担もはっきりしてきます。
やっぱり“自分たちの会社のことなんだ”としっかり認識している会社の方は、“自分たちがやるべきことはこれなんだ”としっかり定義をされています。「ここからここは最大限自分の時間を使って結果をだそう!」と主役の気持ちになっていることがものすごく伝わってきます。だからこそ私たちも負けてられないという気持ちにもなりますしね。
例えば一ヶ月に一回の定期てきな打ち合わせがあった場合、次回の打ち合わせまでに課題に対してやるべき作業を実行し、その結果をお客さん側でしっかりと感じとり、その結果を踏まえて次の課題についての相談をしてださるお客さまはやっぱりサイクルが早いですよね。一回転している間に小さい回転を何回もしているイメージをしてもらうとわかりやすいでしょうか。サイクルもとても早くなり、サイトへの影響も全然違うと感じています。」
二つの力がかけ合わさると大きな力になります。1人で進めていた作業が2人になると倍以上の力を生むことを実感としてお持ちの方もいることでしょう。協力体制は単純な足し算ではありません。
私たちの仕事はクライアントのみなさまの目的を達成するお手伝いをしていくことが本質的な部分としてあります。そうした場面で真に大きな成果を生むためにはクライアントとともに歩む姿勢があれば、単純な業務の請負と比較するとより大きな力を生み出すことができます。
「伴奏する成長マーケティング」は私たちとお客様の力を掛け合わせ大きな力を生み出していくために欠かせないバリューです。
「使う人のための思いやり開発」を実現するためには売る人、買う人、働く人三方の視点を大切にする必要があると加藤さん。
ー 使う人というのは売る人であったり、買う人であったり、場合によってはそこで働く人、それぞれに対しての思いやりをもった開発ということですとその視点は複数になりますよね
加藤さん「まずは買う人からの視点について考えてみましょう。
買う人にとっては、一連の体験の中で、スムーズに情報が取得でき、そこから感じる感情としてポジティブなものを受け取れるかどうかが大切です。そういう意味では例えば、口コミしたくなるようなサイトがいいサイトということになります。自分が感じた感動をシェアしたくなる衝動が生まれます。
こうしたサイト作りを目指すことが一番重要で大きなものです。その上で必要になってくるものが自己実現できるサイトになっているかどうかです。自分のやりたいことがそのサイトを経由することで実現されることを開発する人が考えるということが、思いやりにつながっていると思います。
次に売る人の視点です。
売る人にとっては自社の魅力が十分に表現されていること、売り上げが実現し、その先にパーパス…いうなら社会的な意義が実現されていく過程にいると実感できることが重要になると考えています。
そして最後に、働く人の視点。
開発をするエンジニアにとっては、まず使いやすくて自分たちの仕事が効率的にやれることが大前提です。
その先にある考えとしては、買う人からの評価が正当に受けられているか、その人と人との関係性ができあがり、フォローした事柄や売り上げに貢献した内容が売る人側にもきちんと評価されているかということです。それが人のための開発だと考えています。」
作り出す作業、たとえばウェブであれば開発する側がどうしていくかということでそのほとんどが決まっていきます。そこで少しでもそのサイトを使うユーザーが快適で感動できるものになるのかは、開発者がそこに対してしっかりと考えて取り組めるかということが重要です。
「使う人のための思いやり開発」はもちろん「人の心に寄り添う感動デザイン」と連動していますが、私たちの開発時の基本的なものでもあります。
今までの4つのバリューを横断し、ECカートとして私たちがより具体的に提供していくものとしても最後の「働くが楽しくなるECカート」というバリューは存在しています。
ー「働くが楽しくなるECカート」はここに繋がる話ですね。
加藤さん「ECカートとしてもこの三方が繋がる理想の「共創…共に作るECのプラットフォームづくり」が目標です。
サービスが一個一個分離していて、全体を俯瞰して見るツールが少ないと感じていました。ですので、かいなでは三方の満足、幸せを考えたECを目指しています。
うまく時流に乗れない人が評価をされにくい世の中になってきていると感じます。しあわせな働き方には様々なものがありますが、その前提として正しい評価がなされていない限りはしあわせな働き方とは言えないと思います。
その上でかいなでは買う人、売る人、働く人三方が満足や幸せの実現を目指してます。こうしたことも考えていくと先ほども少し触れた新規事業とつながってきました。働く人の評価にもしっかりとつながるECパッケージのリリースを予定しています。
このパッケージも含めてクライアントに寄り添うことで、クライアントの想像を超える提案を目指し、より本質的な問題解決を行っていきます。」
日本は働く女性のキャリアアップや男女の賃金格差、出産・育児との両立などのジェンダー平等の理解が少ないという状況がまだあります。
もっと働きやすい環境にしていくためにはどうしたらいいのか、かいなでは常日頃から考えています。男性だけでなく、誰もが平等に評価され、誰もが幸せに働ける社会を目指していきたいと考えています。
「エンドユーザー・クライアント・そこで働く人」、そこに加えて、私たちも幸せになれる仕組みづくりを実現しながら、今後もより良いサービスの形を探求します。
私たちが示す5つのバリューを加藤さんの解説で今回は掘り下げてきました。このバリューは私たちのビジネスとしてもちろんお客様が感じていただく価値でもあります。しかし、それだけでなく、これは私たちが世の中に対してどういった貢献をしていくことができるかというもっと広い意味での影響を考えていくことでもあります。
そして、もちろん私たち自身がこの5つのバリューを通して、また、その背景にあることもしっかりと意識し、バリューを示しつづけていくことで、かいなの内部で働く私たち自身の幸福につながることも目指し、クオリティの高い仕事と個人それぞれの満足感を得て、よりよい循環を築き上げていきます。