ー今回は、リリースされたばかりのIBIS2(アイビスツー)が企画されたバックグラウンドとその想い、今後、IBIS2がどのように多くの人の役に立っていくのかについて、天土さん、全さん、井上さん、野平さんの4名にお話を伺いたいと思います!
よろしくお願いいたします!
link:世界最小クラスの産業用ドローンIBIS2
ーまず、IBIS2の企画を担当した天土さんに質問です!新たにリリースされたIBIS2は、IBIS1からどのように進化を遂げたのですか?
天土:まず、IBISの歴史からお伝えします!IBISは、2019年12月に最初のバージョンがリリースされました。IBIS1リリース後も、これまで色々な変化がありました。2020年10月には、大きなマイナーアップデートがあり、同年12月には、基板改良も行われました。こうしてIBISは、派生的な開発をしながら、進化してきたのです。
そして、従来のIBISの最大の特徴は、小型軽量であることです。これまでに、狭小空間点検ドローンとして200社を超える導入実績を積んできました。この成果を基に、さらに進化して実績を積み重ねるために開発されたのがIBIS2です。
IBIS2では、従来のIBIS1における問題点を改善しました。これによって、より多くのユーザーのニーズを汲み取って、いろんなことが出来るようになっています!
ーIBIS2では、どのような問題点を改善したのですか?
天土:IBIS1の特徴は、小型・軽量であり一基板型ドローンであることです。この利点は、狭い場所でも撮影可能なところです。しかし現場を重ねるにつれて、この小型という利点が、制約にもなっていると感じました。その理由は、ドローンが一基板で作られているため、追加オプションを搭載できないこと、部分ごとの変更ができないからです。
このままだとLiberawareが成長できないため、小型・軽量を保ちながら、もっとIBISに可能性を与えるために、上記の問題点を改善したものが、IBIS2です。
IBIS2のスペックをまとめると、下記の通りです。
・モジュール化構造
・ペイロード最大40g
・防塵/防水性能
・帰還率の向上
・飛行時間の延長(8分→11分)
・推力増加
・バランスの改善
ー従来の問題点を改善して、さらにパワーアップしているのですね!今回、問題点の改善以外にも、IBIS2の開発で重視していたのはどこですか?
天土:これまでのLiberawareは、IBIS1の運用によって、ドローンでどこまで点検可能なのかを示してきました。そしてここまで実績を積んだ今、Liberawareに求められているものは、安全で失敗しない点検を行うことです。
この考えを基に、今回私たちが一番力を入れたのは、ドローンの帰還率の向上です。これからもっとIBISを使った点検現場が増えると、点検できないことがあっただけで、大きな損害を生むことになります。失敗が許されない中、「辿り着き、必ず帰ってくる」ドローンをつくるために性能を高めました。
またこの考えは、私たちLiberawareのミッション「誰もが安全な社会をつくる」やビジョン「見えないリスクを可視化する」にもつながります。インフラの点検を行うことで、利用者の安全に寄与できます。さらに利用者だけでなく、点検者にも安全に点検を行なってほしいのです。
私は、絶対に落ちない飛行機はないと思っています。絶対に落ちない飛行機がないなら、落ちても安全なものをつくらなければなりません。点検現場も同じで、IBISの開発・進化によって、本質的な安全、つまり、もしドローンが落ちても安全な状況を求めていかなければならないと思っています。
そのために、IBISの小型・軽量という最大の特徴を維持したまま、さらに進化させていく必要があると思っているのです。そして、IBISと共にLiberawareも成長し、さらに多くの人にこのIBIS2を届けていけたらと思っています!
ー天土さん、素敵な熱い想いをありがとうございました!次に、お客様にIBISを提案している全さんにお伺いしたいと思います。様々な想いが詰まったIBIS2の完成を、どう感じていますか?
全:見えないリスクには、暗い・危険・狭いという三軸があります。IBIS2は、これを可視化することがより可能になったと感じています。また、実際にIBIS2を飛ばしてみて、安定性・長時間飛行・綺麗な映像という点からも、これまでのIBIS1とは、全く違うと感じました。
導入の面では、経済産業省からの補助金も出るため、これまで導入してきた大企業のみでなく、もっと多くの企業にも導入しやすくなるだろうと思っています!
ーありがとうございました!それでは、実際にIBIS2を動かす機会や現場に出ることが多い井上さんに質問です!機能性について、どう感じましたか?
井上:私は、既に10か所の現場でIBIS2を使用しましたが、明らかに帰還率が良くなったと感じています。また、映像を見ただけで一目瞭然なほど、照明が明るくなり安定性も向上したと思います。しかし、まだ残置リスクが少ない場所でしか使用できていないため、今後は、もっといろんな現場で飛ばして、フィードバックをしていきたいです!
ー最後に、開発担当の野平さんは、IBIS2の完成に対して、どのような想いを抱いていますか?
野平:IBIS1の役割は、今までにない市場の開拓や、他社が知らない現場のニーズを把握することでした。そしてその役割を十分に果たし、ドローンでの点検の可能性を広げてくれました。
IBIS2は、多機能というよりは、現場で必要な性能にまとめたものです。これから、なるべく多くの方に使っていただき、現場実績をまた積み上げていき、IBISとLiberawareの更なる成長に繋げていきたいと思います!
―天土さん、全さん、井上さん、野平さん、とても貴重なお話をありがとうございました!
2023年6月26日にリリースされたIBIS2のPVはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=2o3mBBWnKpk
次回の記事もぜひ楽しみにお待ちください!
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