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"元プロ野球選手が農家×ITエンジニアへ転身。未経験からプログラミングスキルを身に付け4年、実家の梨農園を継ぎながらエンジニアとしても活躍する二刀流のキャリアを歩む、矢島陽平にインタビュー"

株式会社LiNew(リニュー)でエンジニアとして働く矢島は、元プロ野球選手という異色の経歴を持ちます。現在は弊社でフロントエンドエンジニアとして、営業管理ツールの自社開発に携わっています。

今回は、野球選手からエンジニアとしてセカンドキャリアを歩み始めたきっかけや、自身の梨農園とIT技術を組み合わせた今後の展望などお話を伺いました。


■矢島 陽平(Yohei Yajima)1990年6月16日、埼玉県加須市出身。32歳。小学生から種足スターズで野球をはじめ、進修館高では甲子園出場なし。駿河台大からBFL神戸―BC福井―BC武蔵と進み、2015年に育成選手ドラフト7位で巨人に入団。2017年に度重なる怪我により現役を引退。


■矢島梨園 〒347-0116 埼玉県加須市戸室11907月下旬から9月中旬にかけて「幸水」「豊水」「彩玉」「あきづき」の順に収穫される。甘みが強くみずみずしさが売り。


自分自身にスキルを身に付けるために選んだエンジニアという職業


ーはじめに矢島さんのご経歴を教えてください。

矢島:大学から現在までの経歴をお話しさせていただきます。

大学4年生の時に初めて独立リーグに入団しました。入団4年目で埼玉のチームに所属してプレーをしている時に、ドラフトにかかりました。巨人に入団し2年間は投手として野球を続けましたが、度重なる怪我が原因で引退することになります。

次の仕事は何をしようかとなった時に、実家の梨農園を継ぎたいなと思いましたね。

ただ社会人経験がろくにないまま家業に入って継いでも、ビジネスとして成功しないだろうという思いがあったので、まずは他の業界で社会人経験を積みたいなと考えていました。

ちょうどその時エンジニアという選択肢が身近にあり、手に職をつけるという意味で挑戦してみようと思い勉強を始め、その後経験を積み今に至ります。



―野球選手からエンジニアになられた経緯を教えてください。

矢島:梨農園の家業を継ぐという思いが前提にあった状態で、何かしらのスキルをつけなければいけないという思いが漠然とありました。

職を探す中で、今後ビジネスをする上で営業のスキルは必須だと思っていたので営業職か、それか巷でよく耳にするIT業界に興味がありました。ただ、IT業界はハードルが高そうなので営業職に決めようかなと思っていた時に、全くの素人でもIT業界で働ける上にスキルがつくという話しを聞きました。

興味があったので詳しく聞いたところ、どうやらプログラミングということをやるらしいということが分かりました。プログラミングって何だろういというレベルだったので調べてみたところ、パソコンの画面に文字がバーっと書いてあって正直わけがわからないと思いましたね(笑)

それでもIT業界で働きたいという気持ちはあったので、西本さん(株式会社LiNew CEO)に「僕でもプログラミングはできますか?」と聞いたところ、やる気があれば誰でも出来ると言われ、それならやってみようという気持ちになりました!

ブラウザの意味が分からない状態からエンジニアの勉強を始めました


ーエンジニアになるまでパソコンの経験や知識はありましたか?

矢島:ほんの少しだけある程度です。巨人に入団して2年目で肘をケガして、正直今後選手として活躍することは厳しいだろうなという思いがあったので、社会に出る準備を始めました。準備の一環として、今後おそらくパソコンを使うだろうと思っていたので一応タイピングの練習はしていました。でもそのぐらいのレベルです。1本指でポチポチとタイピングすることしか出来なかったです(笑)

パソコンに関する知識もほとんどなくて、WindowsとMacの違いが分かったのは勉強を始めてからですね。ブラウザすら分からなくて、カリキュラムの始めの方でChromeを開いてと言われた時はChromeって何ですか?というレベルでした。


ーエンジニアになるために具体的にどのような勉強をしましたか?

矢島:独学で1から勉強したわけではなく、エンジニアになるためのカリキュラムを半年間受講しました。最初は無知なので理解するのが難しく戸惑いましたね。ただカリキュラムは、学習を進める上でやるべきことや過程が明確にあるのでそれらを消化していく段階で知識がつき色々なことが分かっていくので、学習しやすかったです。

カリキュラムなど何もない状態から自分で勉強をするとなったら、何から始めていいのかさえ分からなかったと思うので、カリキュラムがあったからこそ何とかエンジニアになれたと思います。

講師には勉強だけではなく質問の仕方から教えてもらいました。質問というのは「こういう事象が起きてしまいました。このようににやったけど出来ない場合はどうすればいいですか?」といった、論理立てた質問ということです。エンジニアは論理的な思考がとても大切で、以前の僕は全く論理的ではなかったんです。受講していく中で、このような考え方に転換できたことが良かったです。

分からない時には何でもかんでもすぐに答えを教えてもらうのではなく、まずは自分でやってみて試行錯誤した上で質問をしていました。講師はある程度の厳しさがあったので、そこで自分で考えるという力は身についたかなと思います。

実際に今エンジニアとして働いていて、現場で戦力として働くためには自分で考える力や試行錯誤することが必須スキルだと思うので、現場に出る前にカリキュラム内で自然と身に付いていたことが非常に良かったです。ただプログラミングを教わるだけではなくて、実践的な部分も学べました。

今後は梨農園でもエンジニアの知識を活かしていきたいです


ー現在のお仕事について教えてください。

矢島:今はエンジニアの傍ら家業の梨農園も手伝っています。

エンジニアの仕事は数名のチームで動いていて、営業管理ツールの自社開発をしています。担当はフロントエンドで、この現場で初めて本格的にReactを使いました。日々勉強ですね。

一方で実家の梨農園の手伝いもしているので、二足の草鞋を履いている状態です。


ーエンジニア×梨農園という二刀流ですね!

2つのキャリアを持つ矢島さんは、今後の展望をどう考えていますか?

矢島:エンジニアの知識を梨農園でも活かしたいと思っています。

以前は梨農園を運営するための何らかのシステムを0から自分で開発したいと考えていましたが、エンジニアとして経験を積んだ今はいかに既存のツールを上手く使えないか、改修してより扱いやすくできるんじゃないかという考え方に変わりました。

開発だけではなく、既存のシステムを運用していく中で保守が必要であり維持管理も大変だと分かっているからこそ、自作にはより慎重になります。もちろんシステムを作る必要があればいつでも出来るので、業務効率化のために顧客情報の管理ツールを自作して、利用する人が使いやすいようにカスタマイズ出来るようにしたいという構想もあります。

今後はエンジニアか梨農園のどちらか1本にすることはまだ決めていないですが、農業は保守的な部分があると思うので、新しい情報やものに触れるにはIT業界に何らかの形で関わっていきたいなと思います!

ー最後に

株式会社LiNew(リニュー)のエンジニア、矢島陽平にインタビューしました。

LiNewでは、スピーディかつ密にコミュニケーションを取りながら成長できる環境が整っています。

そんな環境で働きたい方のエントリーをお待ちしております!

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