3月19日に行われた第96回官能評価学会企業部会定例会にて、
「感性的アプローチによるAIを用いた製品開発」という題目で
感性AIのメンバーが講演をさせていただきました。
官能評価とは・・・
官能評価について、日本官能評価学会HPでは以下のように記載されています。
文明社会に住む我々は生活に必要な様々な尺度、例えば長さ、重さ、時間、温度を考案し、それらを正確、精密に計ることで社会を発展させてきました。
一方、我々が日常経験する事象、朝の空気が爽やかだとか、自動車の乗り心地が良いとか、夜景がロマンチックというような感覚や情緒的経験は前述の尺度で計測することはできません。例えば、赤ワインをきき酒する手順を考えると、先ずそのワインの色、香り、味の特徴を把握し、出来れば数値化する。次に知識のライブラリーの中からそれに近い産地、銘柄、更に生産年の変動幅以内にあるかどうかを検討し、それらの特徴を誰にでも理解できる言葉で表現する。これが官能評価です。
つまり、人の五感を使い品質特性のチェックすることです。
感性AIでは、ヒトがモノから感じる印象を精緻に数値化する技術を有しているので、深層学習(ディープラーニング)を活用しながら、この官能評価の分野の省力化や精度平準化等に資するサポートをさせていただいています。
講演では、
①五感を定量化する技術
②質感/味わいの違いをポジショニングマップ化する技術
③製品の質感/味わい・触感を制御する仕組みづくりの技術
④マーケティング・販売促進関連技術
を紹介させていただきました。
↑投影資料の一部です
質疑応答では、
AIによる感性の数値化の手法とは?
感性の個人差をどう反映するのか?
AI構築に向け必要なデータとは?
などなど、多くの質問をいただき、活発な議論をさせていただくことができました。
貴重な機会をいただくことができ大変光栄です。
このように、感性を精緻に数値化する技術やAI技術を活かしながら、ものづくりにおけるDX推進サポートしていきます!
講演内容・質疑応答内容はコチラ(感性AI コラム)