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「学校教育は変えられない」と、何度も悩みながら辿りついた井之頭学園。

こんにちは!井之頭学園の青木です。
本日は、私が教員を目指し始めた小学生時代から、井之頭学園に入社するまでを赤裸々にお話ししてまいります!

「教育業界を本気で変えたい方」や「教員として自分らしく働きたい方」はぜひ最後までご覧ください。


いろんなことに興味を持った幼少期

特別支援学校の教員である父は、すごく自由にさせてくれる人だったので、幼少期は、たくさんの挑戦をしました。

例えば、私は、三つ子なのですが、ある日突然、ローラースケートを三つ買ってきてくれたり、一輪車買ってきてくれたり。こちらから言っていないことでも、選択肢を増やしてくれていたので、自然といろんなことに興味を持つことができましたね。

世代を超えて遊ぶのが好きだった小学生時代

小学校の頃から、年下の友達と遊ぶことが多かったです。面倒見が特別良いわけではないのですが、いろいろな世代の子どもたちと関わることがとても好きでした。

年下の子や年上の子から「一緒に遊ぼう!」と言われることが多くて、みんなで一緒に遊んでいましたね。学童のときには、自由席なのに、くじを作って「今日はこの席にしよう」とみんなで遊んだりして、ミニ先生みたいなことをしていました(笑)面倒見が良いというより、ただみんなで楽しく遊びたかったんです。

その頃から漠然と、保育士や子どもと関わる仕事に就きたいと思っていました。

教員を目指したきっかけは6年生の時の担任の先生

5、6年生の時は、クラス替えがなく、担任の先生だけが変わる形だったのですが、5年生の時はクラスが学級崩壊していて、みんな先生の話を聞かないし、授業も進まない状況が続いていました。私はその先生のことが好きでしたが、それを言ったところで何も変わらないような状況で、基本的には学校に行くのが好きだったのですが、その1年だけは苦しい思いをしながら通っていた記憶があります。


ですが、6年生で担任がベテランの女性の先生に変わり、クラスがどんどん変わっていきました。特に印象的だったのは、毎日全員と交換ノートをしてくれたことです。クラスには約35人ほどいたのですが、毎朝ノートを提出して、放課後までに必ず返事を書いてくれるんです。


先生が一人ひとりの気持ちに寄り添ってくれたことで、クラス全体がまとまり、みんなその先生のことが大好きになりました。同じメンバーとは思えないほど、良いクラスに変わり、卒業の時には「このクラスが大好き」とみんなが感じるようになっていましたね。


先生が与える影響の大きさや、クラスの雰囲気を180度変えられることに感動し、「私もそんな先生になりたい!」と憧れました。

中学・高校・大学でもブレなかった「小学校の教員になる」という想い

6年生の時の担任の先生が本当に大好きで、中学・高校でも変わらず憧れていました。高校では保育実習なども経験しましたが、進路選択の際に保育士か小学校の教員かで迷った時も、やはり「あの先生のようになりたい」と思い、大学は教育学部を選びました。

大学では、授業や教育実習を通じて、教員の働き方の現実を知り、もっと働きやすい環境で子どもたちに影響を与えられる職業があるのではと悩むこともありましたが、最終的には小学校の教員になる道を選択しました。

理想と現実のギャップに悩んだ小学校教員時代

小学校教員として働き始めると、理想と現実のギャップだらけでしたね。

教育学部での勉強や教育実習を通じて現実は違うと理解していたつもりでしたが、いざ現場に立つと、毎日の授業準備に追われ、休み時間も宿題の丸付けや授業の準備で精一杯で、子どもたち一人ひとりとじっくり向き合う時間が取れなかったんです。

理想としていた先生は、授業も面白く、今でも記憶に残るようなものばかりだったのですが、私はそんな授業をすることができず、児童たちに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。「こうすればもっと楽しいだろうな」「もっと話を聞いてあげたいな」と思いながらも、実行できない自分が悔しかったです。

また、ICTなどの新しいツールが導入され始めたものの、学校全体で取り組まないと前に進めず、私一人では変えられない現実も目の当たりにしました。

教育業界を変えるために転職決意

転職を決意したきっかけは、学校の代表として自分のクラスで行った代表授業です。

先生方全員が見に来る授業で、準備には多くの先生に協力してもらい、模擬授業を何度も繰り返し、資料も何度も練り直して完成させました。授業は大成功し、先生方からもたくさん褒めていただきましたが、その時私は「こういう満足度の高い授業を毎日毎時間やりたい」と思ってしまったんです。

しかし、普段の授業では、子供たちがついていけない様子やつまらなそうな表情をしていると気になってしまうけど、全体の進行を優先しなければならないため、一人ひとりにしっかり向き合うことが難しい現実に直面していました。毎回、あのような充実した授業を行うのは現実的ではないと感じ、「他の道も探してみよう」と思ったのが、転職を考え始めたきっかけです。

転職軸は“教材”に携われること

転職活動の際は、教材に携われる企業を中心に探していたのですが、その理由は大きく二つあります。

一つ目は、教員になって1年目に、小学校3年生の担任をしていた時、クラス内での学習能力の差が大きかったんです。理解が早い子もいれば、全然追いつけない子もいて。私は、特に追いつけない子たちが気になっていました。どうすればわかりやすい授業ができるか考えた結果、やはり全員に同じ教材では駄目で、その子に合った教材を作ることが一番効果的だと思いましたね。

二つ目は、2年目からは特別支援教育に興味を持ち、特別支援学級の担任をさせてもらいました。そこで注力していたのは、3年間学校に通えなかった不登校の児童です。その子をどうやって卒業までに追いつかせるかを考えると、やはり他の子と同じ授業ではなく、その子オリジナルの教材を作る必要がありました。

この2つの経験から、教材の重要性を痛感し、より良い教材を子供たちに届けられる職に就きたいと考えるようになりました。

周囲の反対を押し切って挑戦した営業職、そして再び転職を決意

その後、ウェルビー株式会社に転職することになります。

障害を持った方の就労支援をメインの事業としている会社なのですが、「新規事業でプログラミング教材の営業職を募集します」という求人を見て興味をもち、挑戦することを決意しました。

小学校教員から新規事業の営業職という全然違う職への転職だったので、周りの人からは止められましたが私自身に迷いはありませんでしたね(笑)

ウェルビーでは、営業職の業務に加え、プログラミング教室の手伝いをすることになっていたのですが、実際に入社してみると「営業:プログラミング教室運営=3:7」くらいの割合でした。

仕事は楽しかったのですが、教員時代とあまり変わらない業務に「これなら教員のままでもできたのでは?」と、見通しが立たないことへの不安を感じ、再びキャリアを考え直すことに。そこで、次に選んだのが株式会社すららネットでした。

すららの教材は、以前フリースクールでボランティアをしていた際に、子どもたちが楽しく学んでいる姿を見て興味を持ったもので、転職の際に見つけたときはすぐに応募を決めましたね。

入社後は、営業職としての研修や指導も手厚く、スキルを磨くことができました。しかし、そもそも営業職が本当にやりたかったわけではなく、「教材の制作や子どもたちに寄り添う仕事に携わりたい」という思いが強くありました。また、営業の現場で、ICT教材に消極的な先生方に興味を持っていただくのは難しく、教育の価値を必要としている子どもたちに届けられないジレンマも感じ、最終的に転職を決意しました。

学校全体で変革を目指している井之頭学園に興味が湧いた

次の転職先を探していた時に、井之頭学園からスカウトをいただきました。

最初は、現チームリーダーである伊藤とのカジュアル面談でしたが、その際に「学校改革をしている」という話を聞いて驚いたのが印象に残っています。

新卒から公立の田舎の小学校に勤め、学校を変えたくても変えるのが難しく、先生たちを巻き込むことも困難だと思っていた私からすると、“学校全体で変革を進めようとしていること”が衝撃的だったんです。

さらに、伊藤の話し方もとても楽しそうで、「こんな取り組みをしています」「こんな風に先生たちの働き方改革を進めています」と、例えばICTの導入や、学校がSNSを活用するなど、公立学校では実現が難しいようなことを、スピード感を持って実行しているという話を聞きかせていただきました。これほど積極的に改革を進めている学校であれば、本当に学校を変えられるかもしれないと思い、すぐに入社を決めましたね。

先生と法人事務局の職員の橋渡しのような存在になりたい

実際に入社してみると、学校を変えようとする法人事務局の職員たちと、長年学校現場にいて変わりたくない先生たちとの間にギャップを感じる部分もありました。

私は先生たちの気持ちも理解できるし、学校を変えなければならないと考える職員の気持ちも分かる、そういう立場の人は少ないと思うので、橋渡し的な役割を果たせたらいいなと思っています。

長期的には、学校改革を完了し、新しい学校として確立させることができたら良いですね。そのためには、先生たちの土台作りが重要で、そこからさらに教育プログラムの改善や、法人事務局との連携を深めていく必要があります。最終的には、先生も生徒もここで働きたい、通いたいと思えるような環境を作り上げたいと思っています。

新しいことをこれほどスピード感を持って取り入れる学校は珍しいので、保護者や生徒たちの希望を実現できる環境を整え、それに応えられる教員でありたいですね。

最後に、教員の方々に向けて

井之頭学園は、一言で言うと「学校らしくない学校」です。先生たちにはMacBookが配布され、みんなデジタルツールを使いこなし、服装もかなりラフです。

“生徒にとって憧れられる存在になること”が基準となっているため、カラフルな服を着る先生がいたり、私もネイルをしていたりと、自己表現が尊重される環境です。

多くの学校では、先生たちは「言われたことをやる」イメージが強いと思いますが、井之頭学園では自分で考えて行動できることが大きな魅力だと思います。

ぜひ、井之頭学園で一緒に学校改革をしましょう!


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