みなさんこんにちは!新入社員の後藤です。
2022年5月からOpenStreetのインタビュー記事を担当することになりました。
新入社員としての目線から、様々なことをお伝えできればいいなと思っています。
どうぞよろしくお願いします!
今回は、アプリのインターフェイスからHELLO CYCLINGに取り付けるドレスプレートまで幅広くデザインをされている、ソリューション企画部所属のUI/UXデザイナーの岩田早紀子さんにお話を伺いました。
直感的に操作できるようなデザインを心がける
――今回は、インタビューに答えていただき、ありがとうございます。
岩田さんのデザインされた成果物を拝見させていただきました。全体的に、シンプルで洗練されたデザインだと思いました。ガチガチに作りこまれたものではなく、ちょっとホッとするような少し隙のあるところがいいなと思いました。(例えばQRコードの入った吹き出しのフリーハンド感とか)
これらのデザインを作成するにあたり、苦労されたことや気を付けられたことは何ですか?
聞いてみたいです!
ありがとうございます。デザインについてはサービスの既存のトンマナ(※)があるので、それらを踏まえつつユーザーにとってわかりやすく、直感的に操作できるようなデザインを心がけています。
アプリを手に取るユーザーにとって親しみを持っていただけるようなインターフェイスにするのも大事なデザインの役割だと思っているので、そういった部分が『少し隙がある』と受け取っていただけたんじゃないかと思い嬉しいです。
※トーン(tone)&マナー(manner)の略称。 広告やWeb制作のデザインにおいてコンセプトや雰囲気に一貫性をもたせること。 商材のもつ世界観や企業のブランドイメージでユーザーに与える印象を統一させるためのルール
――今まで制作されたもので一番印象に残っているものや好評だったものは何でしょうか?
また、どの点が評価されたのでしょうか?
一番というと難しいですね…。 ひとつは、江ノ電様が新規でパートナー企業として参画してくださるタイミングで依頼いただいた、新ブランド『SHONAN PEDAL』のドレスプレートのデザインですね。
入社して最初に担当したのがこのドレスプレートのデザインだったのですが、扇形のプレートのデザインなんて初めてで、さらに印刷物という失敗のできないものでした。 湘南の爽やかなイメージを想起させるよう、ブルー系で全体をまとめ、鎌倉・湘南エリアの観光名所のイラストを配置したものを提案させていただいたところ、水色をとても気に入ってくださり、ステーションに設置するスチール看板においても水色を使用して欲しいと言っていただけました。イメージに合っていたようです。
最近サービスが開始された高松市のサービスは、実際に現地に行って看板等の設置物をどこにどうやって置くかなど営業の担当者と確認をおこない、とにかく量が多く大変だったことを覚えています。 あとは、社内での話になりますが株主への説明用の資料作成のお手伝いをしたところ、表現したいものをうまくイラストで表現できていたようでとても感謝されました。
不動産ディベロッパーに就職、その後生花店にてウエディングの装花を提案する仕事、…そしてOpenStreetへ
――岩田さんは変わったご経歴だと伺っていますが、OpenStreetに入社される前はどのような経験をされてきたのですか?また、そんな経歴を踏まえて、OpenStreetにご応募されたきっかけ・応募理由を聞かせてください!
新卒で就職した不動産ディベロッパーの会社では、社内にてWEBデザインと運用を行なっており、WEBデザインのスキルはそこで身につけました。 その後、ちょうど30歳くらいで、このままでいいのかと思うようになり、以前よりやってみたかった生花店での仕事に挑戦しました。
異業種への転職なので不安も多く、またせっかく身につけたWEB制作のスキルも失いたくなかったので、生花店に勤めながらWEB制作会社にてアルバイトやフリーランスでの掛け持ちで仕事もしておりました。 そんな中、生花店はウエディングの業務が中心だったこともあり、新型コロナの影響を大きく受けてしまったため、転職活動を始めることにしました。
転職活動を進める際は、事業会社に就職したいという軸を大切にしていました。事業会社を選ぶ理由としては、デザインの仕事は制作会社等でもできるのですが、クライアントの事情に左右される部分が大きいと感じたからです。 自社でサービスを展開している会社では、制作物に対して直接ユーザーからの反応を受けとり、それを元にサービスの改善に長いスパンで携わることができるし、サービスとして拡大していく様子を街中で実感できる部分に面白さがあるんじゃないかな、と思いOpenStreetへ入社することに決めました。
元々、旅行が好きなこともあり、『移動』や『都市』に関わる事業内容と相性が良さそうだと思ったのも大きかったです。
――入社前に抱いていたイメージと入社後でギャップはありましたか?
ギャップはそんなにありませんでした。
同年代の人が働いている、話しやすいイメージのままでしたね。
ユーザーの使い心地を考え、デザインしたものが実際の形となる喜び
――OpenStreetで行うUI/UXデザインの魅力、そしてやりがいを感じるのはどのような時でしょうか?
新しい領域の青図を描く部分から、実際のサービス展開でのプロダクトのデザインまで上流から下流まで多岐にわたり関われることでしょうか。
OpenStreetには、「モビリティをIoTで繋ぐことでシェアする」という、今まで蓄積してきた技術と強みがあります。 その強みを生かして都市の中でどんな役割を担うことができるのか、また今後の事業展開がどのように行われるのか等を伝えるための資料作成に、先日関わらせていただきました。
文字でしか表現されていなかったものを、イラストを用いながらビジュアル化することで、『まだこの世にないもの』を対外的に伝えることができたときに、やりがいを感じることができますね。
また、展開中のサービスのアプリ内の画面や看板など、ユーザーの使い心地を考え、デザインしたものが実際の形となるのも達成感があります。
――逆にデザインの仕事で大変だったことを教えて頂けますでしょうか?
『SHONAN PEDAL』です。自分で絵を描いたのが大変だったので。
あとは最近でいうと高松市とのサービスですかね。さまざまなタイプの利用パターンや駐輪場のゲートの中まで入っていくという初めての試みもあり、それらをデザインで伝えるのが大変でした。
その際は結構時間がかかったり、残業での対応を行ったりして大変でしたが、いいものができてホッとしました。
――OpenStreetにおけるUI/UXデザイナーとして必要なデザイン力(りょく)やスキルなどは、どのようなものとお考えでしょうか?
私自身もまだまだ勉強中ですが、どんどん新しいプロダクトが生まれるので、初めて触れるサービスやアプリなどの使い方や魅力を、制作物を通してユーザーに伝えることでしょうか。
初めて触れるものなので、自分の中でもこんな使い方をしてもらったら便利かもしれない、などたくさん想像しますね。 せっかくプロダクトとして優れた機能を持っていても、それを正しくユーザーに使ってもらえないと、サービスとして多くの方に使っていただけなくなってしまいますしね。
また、アプリ内で完結ではなく、実際のプロダクトとアプリの連動した使い心地を想像することも大事にしています。
他部署とも垣根なく気さくに話ができる、居心地の良さ
――エンジニアチームとはもちろん、営業部門やマーケティング、コーポレート部門とも連携し、様々なデザイン業務を進められている岩田さんですが、会社全体の雰囲気はどのように感じられてますか?
同年代の方も多く、部署の垣根もないので、みなさんと気さくにお話できる環境はとても居心地がよいです。 何かサービスでトラブルが発生したときも、誰かを責めるといったことはなく、みんなで一致団結、協力して困難を乗り越えるといったチームワークの良さを感じています。
――新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置が解除されて、リモートワークと出社がミックスされた勤務形態になっていますが、デザイン業務を行う上でメリットとデメリットがあったら教えてください。
現在は週1での出社ですが、特にデメリットは感じたことがないです。デザイン業務は集中して自分の世界に入り込んで作業したいこともあるのですが、リモートワークだととそういったことも出来ます。確認したいものがある場合はすぐに連絡が取れる環境です。
あえてデメリットを上げるならば、OpenStreetはさまざまな経歴をお持ちの方がたくさん入社されているので、お話をきいてみたいのですが、そういった機会が少ないことでしょうか。(これからきっとそういう機会は増えていくと思いますが…!)
未来の仲間へ
――どういった方にOpenStreetに入社していただきたいですか?
新しいことや、困難に遭遇した時も楽しめる人と一緒に働きたいです。
――最後にこの記事を最後まで読んでくださった方に、メッセージをお願いいたします!
昨今、好きなことを仕事にすることがすごく重視されているように感じる風潮ですが、好きなことでなくても継続できることこそ大きな価値があるのではないかな、と個人的には思っています。やりたかった業界に挑戦して、でもあまり上手くいかなくて転職して今があるのですが、してきたこと全てが今の仕事に生かされている気がしています。キャリアを考える方の何かの参考になれば嬉しいです。
そしてOpenStreetに少しでも興味を持っていただけたら更に嬉しいです。
【編集後記】インタビューを終えて
岩田さん、貴重なお話ありがとうございました!
不動産ディベロッパーの会社から生花店、そしてOpenStreetと面白い遍歴をお持ちの岩田さん。
そんなバイタリティー溢れる岩田さんが手掛ける、シンプルで洗練されたデザインの数々にすっかりハマってしまいました。
OpenStreetで様々なデザインをやってみたい、チャレンジしたいと思っている方、ぜひご応募お待ちしています!
>>ソリューション企画部部長 甲斐さんのインタビュー記事はこちら
(プロフィール)
■インタビュイー
岩田 早紀子
2021年2月入社
UI/UXデザイナー
■インタビュアー
後藤 美弥
2022年2月入社
人事総務