「Hospitality Innovation Firm」
あまり聞き慣れない言葉だと思います。
これは、私たちMUSICOが自社を表すために使っている自己定義です。
「ケータリング会社」でも「社員食堂運営会社」でもない。
かといって、戦略コンサルでもない。
そう言い切る覚悟を込めて、私たちはこの言葉を選びました。
この記事では、Hospitality Innovation Firm という言葉に込めた意味と、私たちが業界で目指している存在について、少しじっくり話します。
■ 「気合と根性で回るホスピタリティ業界」という現実
正直に言うと、ホスピタリティ業界は、いまも気合と根性で回っている部分が大きいです。属人化したノウハウ。再現できない品質。スケールしない仕組み。
たとえば、優秀なシェフが一人辞めると、そのレストランの味が変わる。
熟練のマネージャーが抜けると、現場のサービスレベルが落ちる。
業界の人なら、誰もが経験したことのある「あの感じ」です。
私は、新卒で株式会社オリエンタルランドに入社し、テーマパークのF&B事業の運営管理に従事しました。
そこで学んだのは、世界水準のホスピタリティが「再現性のある仕組み」として動く姿でした。
何万人もの来園者に対して、同じレベルのサービスを毎日提供し続ける。
属人化していない。気合に頼っていない。設計と仕組みで支えられている。
「ああ、ホスピタリティは本当はこういう風に成立しているんだ」
そう実感した経験が、今のMUSICOのすべての土台になっています。
その後、社内ベンチャー部門で農業事業の立ち上げと管理を経験。
退職して、株式会社MUSICOを設立しました。
気合と根性で回っているホスピタリティ業界を、「設計と仕組み」で解く。
それが、私たちのスタート地点でした。
■ 「Hospitality Innovation Firm」という名前を選んだ理由
会社を立ち上げるとき、「自分たちは何者か」を言葉にしなければならない瞬間が来ます。ケータリング会社?社員食堂運営会社?飲食コンサル?
どれもしっくり来ませんでした。
私たちがやろうとしているのは、ホスピタリティを部分的に提供することではなく、ホスピタリティそのものを「再設計」することだったから。
戦略から、空間設計、運用、人材育成まで。
一気通貫で「ホスピタリティの構造そのものを変えていく」。
そんな集団を表現する言葉が、当時は業界にありませんでした。
そこで選んだのが、「Hospitality Innovation Firm」という自己定義です。
戦略コンサルティングファーム(Strategy Consulting Firm)が、戦略を扱う知的集団であるように。
私たちは、ホスピタリティの本質を扱うイノベーションファームでありたい。
英語で「Firm」と表現したのは、単なる「Company」ではなく、「専門性を持ったプロフェッショナル集団」という意味を込めたかったから。
ブランドステートメントは「Hospitality, redesigned.」——ホスピタリティを、再設計する。「ただ運営する」のではなく、「再設計する」という能動的な動詞で、私たちの姿勢を示しています。
■ 私たちが実際にやっていること
「Hospitality Innovation Firm」という大きな言葉を選んだからには、それを支える実績がなければ何の意味もない。私たちが現在手がけているのは、グローバルエリートを相手にした世界水準のホスピタリティです。
▼ 外資系金融
米国系大手投資銀行の東京オフィスでは、エグゼクティブダイニングとオフィスカフェの統合運営を担当。金融グレードの守秘義務、ロンドン・ニューヨーク本社水準の品質基準、エグゼクティブを満足させる接遇。ホスピタリティ業界で「最も品質基準が厳しい」と言われる現場です。
▼ 米国系IT動画配信プラットフォーム
多国籍・多文化のスタッフが集まるオフィスで、ベジタリアン、ヴィーガン、ハラル、グルテンフリーなど、すべてのスタッフが安心して同じ食卓を囲める食を設計しています。
▼ 世界的決済企業
ケータリングを継続提供。社内イベント・会議・季節行事に合わせたメニュー設計と、配送・現場オペレーションを含む安定運営を実装。
▼ 地方創生
創業初期から続いている、北海道道東エリアの自治体・まちづくり会社との共創プロジェクト。ワイナリー建設、チーズ工場立ち上げ、地域マルシェ再生、ふるさと納税商品開発。
▼ スポーツビジネス
プロバスケットボールクラブのカスタマーエクスペリエンス(CX)構想プロジェクトに参画。プレシーズンマッチからレギュラーシーズン全試合まで、オリジナル観戦フード・グッズ・パートナーシップ・運営マニュアルまでを横断的にプロデュース。
▼ リゾート
白馬エリアのスキーリゾート内F&B施設の運営支援。インバウンド観光客と国内ゲストの両方に応えるリゾートグレードの食体験を設計。
外資金融、グローバルテック、地方自治体、中小企業、リゾート、スポーツクラブ。規模も場所も業種も違うのに、向き合うテーマは一つです。
「相手の時間を最良にする設計」を、できるだけ多くの場所に届けていくこと。
それが私たちの仕事の中身です。
■ 4フェーズ型支援モデルと、データドリブンな運営
私たちの仕事は、4つのフェーズで構成されています。
- Discovery(発見)——クライアントの課題ヒアリング、コンセプト原案、ROI試算
- Design(設計)——空間設計、メニュー開発、運用設計、KPI設計
- Implementation(実装)——立ち上げ、スタッフ採用、運用立ち上げ
- Operations(運営)——継続運営、改善PDCA、月次レポーティング
この4フェーズを「一気通貫」で担えるのが、私たちの最大の強みです。
戦略コンサルは、設計までは描けるけれど、現場の運営はできない。運営会社は、現場は強いけれど、戦略からは語れない。
私たちは、その両方を握る。
だから、ホスピタリティを「ただ運営する」のではなく、「再設計する」ことができるのです。
そしてもう一つ大事なことがあります。
このフェーズすべてを、データドリブンで進めるということ。
利用ログ、満足度調査、原価、KPI——あらゆる数字を経営判断と現場改善のインプットにしています。気合と根性ではなく、データで前進する。
これが「再現性」を生む土台です。
加えて、私たちはAIネイティブな組織でもあります。
Claude Codeをはじめとする生成AIを日常業務に組み込み、判断速度と実装速度の両方を上げ続けています。
■ 私たちが目指す未来
「Hospitality Innovation Firm」として、私たちが目指している未来は明確です。
ひとつは、サプライチェーンの内製化。これまでも北海道道東のワイナリーやチーズ工場、ふるさと納税商品の開発に関わってきましたが、これを「ホスピタリティ事業の自社サプライチェーン」として体系化したい。
属人化を仕組みに変えてきた私たちだからこそ、「素材から体験まで一気通貫」というレベルでホスピタリティを再設計できる。そう確信しています。
もうひとつは、ホスピタリティの横展開。
オフィスやケータリングの「F&B」だけでなく、ホテル、リゾート、ウェルネス、空間体験、観光、教育まで。
ホスピタリティの本質は「相手の時間を最良にする設計」。この能力を、食以外の領域にも届けていきたい。
最終的に目指すのは、「ホスピタリティが必要な全ての場所」で選ばれる存在になること。私たちは「日常で喜びと感動を届ける」会社になりたい。
朝のコーヒー一杯。仲間と囲む食卓。仕事終わりの静かな時間。
こうした何気ない日常の中にこそ、本当の幸せは宿る。
そこに、世界水準のホスピタリティを届けていく。
それが、私たちの存在意義です。
■ 一緒に働きたいと思ってくれた方へ
ここまで読んで「面白いかもしれない」と感じた方に、お伝えしたいことがあります。私たちのチームは、各領域のプロフェッショナルの集まりです。
外資金融、グローバルテック、自治体、中小企業——規模も業種も異なるクライアントを担当できるのは、一人ひとりが自分の専門領域を持ち、進化させ続けているから。
「個の力を仕組みで磨く」のがMUSICO流です。
属人化に頼らず、組織として再現性のある品質を作っていく。
求めるのは、「気合と根性」ではなく「設計と仕組み」で物事を解こうとする人。
そして、グローバル水準のクライアントを相手に、顧客のExcellenceを追求し続けたいと思える人。
採用ポジションは、事業開発から管理栄養士、シェフ、バリスタ、パントリー、PMパートナー、BDパートナー、広報、AIネイティブインターンまで、幅広く用意しています。
正社員、業務委託、副業、インターン、それぞれの関わり方が可能です。
MUSICOでの経験が、あなたのキャリアだけでなく、人生にもプラスになるように。キャリアパスの伴走に加え、ライフプラン設計のサポートも、私たちの大切な役割と考えています。
「Hospitality Innovation Firm で何ができるのか、もう少し詳しく聞いてみたい」という方、ぜひお話ししましょう!