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こんにちは!
株式会社NTTデータフィナンシャルテクノロジー決済イノベーション事業部キャリア採用チームの江口です。
3月に入り、フランスでは日の入りが遅くなってきたました。夕方になると、街中のカフェやレストランの外のテラスにはずらっと椅子とテーブルが並び、仕事や学校終わりの人たちでいっぱい、賑やかで開放的な雰囲気になります。フランスで人々が太陽の下でアペロを楽しむ季節、サマータイムが近づいてきました。
ということで今回は、フランスでまもなく始まる「サマータイム」についてご紹介します。
ちなみにアペロとはフランス語の「アペリティフ(aperitif)=食前酒」の略で、夕食の前に軽く一杯のみながら、おしゃべりをすることを指します。フランス人はこのアペロが大、大、大好き。友人に「アペロしよう!」と声をかけ合い集まって、次の日に仕事や用事があることも気にせず、おしゃべりしながら美味しいお酒やチーズといった軽食を楽しみます。おしゃべり好き、議論好きなフランス人にとって「アペロで軽く一杯」と言いながら、夕食も忘れて深夜になることも少なくありません…。
サマータイムって?
サマータイム(夏時間)とは、毎年季節によって時計を1時間進める制度です。これにより、朝方と夕方の日照時間を長くすることができます。夏になるとフランスは23時くらいまで外が明るいため、アペロをしたい人たちにはうってつけの季節というわけです。
サマーとはいうものの、実際にサマータイムが行われるのは3月から10月まで。一般的に、サマータイムが始まる日と終了する日は毎年同じではありません。3月には時計が1時間進められ、10月には1時間戻されます。これにより、サマータイム導入前の時差が8時間の日本とフランスも、導入後の時差は7時間になります。具体的な切り替え日は各国や地域によって異なりますが、通常は週末の早朝に行われます。
サマータイムの背景
サマータイムの起源は第一次世界大戦中の燃料節約政策にさかのぼります。当初はドイツが導入し、後に他の国々にも広がりました。現在は、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア等多くの国や地域で実施されていますが、その時期やルール、導入の有無は国や地域によって異なります。
サマータイムのメリットとデメリット
サマータイムを行うことでエネルギーの消費を減らすことができるとされています。日照時間を有効に活用することでエネルギー消費を削減することができます。夕方の日照時間が長くなるため、家庭や企業での電気使用量が減少し、環境への負荷も軽減されます。また、サマータイムは観光業やレクリエーション業界にとってもプラスの影響を与えることがあります。
一方で、サマータイムにはさまざまな課題や議論があります。まず、3月に時間を変更した場合、1時間時計を早く進めるのが早朝ということで、多くの人にとって睡眠時間が通常より1時間短くなります。それにより、人々の生活リズムに影響を与え、体内時計や睡眠に影響を及ぼすという研究結果も。実際にサマータイムを導入している地域で、実施日には交通事故の量が一時的に増加するといった結果も出ています。また、サマータイムの効果についても議論があり、近年の研究では、エネルギー消費の削減効果が限定的であるという指摘もあります。
サマータイムの今後…
2021年に欧州議会で「サマータイム廃止」の法案が可決されました。しかしながら、COVIDの影響で議論は進まず、加盟国による具体的な結論が出ていないのが現状です。
おわりに
日本では全く心配なかった事象ですが、サマータイムになると「生活リズムが崩れて体調が悪くなる」「睡眠不足で調子が出ない」と身体の不調をうったえる人が増えてきます。特に旅行で3月や10月に海外に行かれる場合は、当該国・地域でサマータイムを実施しているか?切り替え時間が重なっているかどうか?確認されることをおすすめします。(時期といえば、海外渡航者は3月から4月のラマダンも注意するようにと大使館から周知がありました)
サマータイムが始まったフランスにいらした際は、ぜひ太陽の下でアペロをお楽しみください!
以上、お読みいただきありがとうございました。
またストーリーでお会いしましょう!