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【DIE WITH ZERO】を読んで気づいたFIRE戦略の落とし穴とフリーランスの理想の働き方

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。

今日も複業メディア「ウィズパラ」でとりあげたテーマ「【DIE WITH ZERO】を読んで気づいたFIRE戦略の落とし穴とフリーランスの理想の働き方」について紹介していきます。(元記事:https://wizpara.com/2784/)

突然ですが、皆さん、人生を謳歌してますか?

日々、目の前の仕事や子育てに忙殺され、その日その日のミッションをこなすのに精一杯で気づいたら時間だけが流れている。

それはそれでひとつの人生、充実していると言えなくもありません・・・が。

たった一度の人生、しかも人生というのは本当にあっというま、一瞬で終わるもの。

とくに感受性が旺盛で、バイタリティや行動力あふれる若い時代は本当に一瞬で過ぎ去ります。

だからこそ諦めるのではなく、少しでも幸福度高く人生を送るために知恵を絞って全力で生き抜きたい。

老人になった時、また命つきようとしているときに、もっとこう生きればよかったと後悔したくない。
ただそれだけの思いで今日も筆を取っています。

じぶんはこのメディアでそんな考えでよりよい人生を実践すべく、とくによりよい働き方について考察・発信してきました。

今日はそんなよりよい働き方・生き方にブラッシュアップを重ねるべく日々学ぶ中で得た気づきについて紹介していきます。

皆さんは【DIE WITH ZERO】という本をご存じでしょうか?

【DIE WITH ZERO】は「人生が豊かになりすぎる究極のルール」という副題がついているビジネス・自己啓発本で、アメリカのミリオネアである「ビル・パーキンス」さんによって書かれたベストセラー著作です。

ほとんどのビジネス・自己啓発本が、より大きな成功のおさめかただったり、お金の増やし方を紹介するもので埋め尽くされているのに対して、この【DIE WITH ZERO】は、喜びを先送りせずに「今」にフォーカスしてお金は積極的に使うべきだという論を展開しています。

これは一見、「お金」のテーマに終始している本に見えるのですが、「お金」だけでなく「時間」であったり「幸福度」であったり「働き方」「人間関係」「自己実現」など広範囲なテーマに対しても参考になる内容が多く、人生のそれぞれどのステージにいる人に対しても多くの気づきをくれる本です。

日々、仕事に忙殺されお金はそこそこ貯められているけど、時間があっというまに過ぎ去っていて、人生でやりたいことをリタイア後に先送りしているような人には特に刺さる内容になっています。

フリーランスである自分が、この本を読んで「働き方」「時間やお金の使い方」を大幅に軌道修正するに至った大きな気づきについてぜひご紹介させていただければと思います。

【DIE WITH ZERO~人生が豊かになりすぎる究極のルール】の要点紹介

まずはこの本の骨子・要点を超簡潔にまとめたいと思います。

ほとんどの人は喜びを先送りにしすぎている

多くの人は喜び(お金を使って良い経験を買うこと)を先送りして、手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただお金を節約している傾向がある。

「老後のために貯蓄する」と言っていた人も、いざ退職したらそのお金を十分に使っていない

多くの人がせっかく貯めたお金の大部分を使うことなく死んでいく現実がある。

考えているより、老後のお金はかからない。

老後にはお金のかかる若い人特有のイベント(恋愛・出産・子育て・教育・結婚)もなく、食も細くなり、物欲も少なくなり物も買わなくなるので、意外にお金はかからない。

かかるとすれば医療費だが、日本は優秀な健康保険に恵まれているし、心配ならば民間の保険などを利用してカバーもできる。

要は老後はあまりお金がかからない。

お金から価値や喜びを引き出す能力は、年齢とともに低下する

子供のころや若いうちに使う1万円と老人になってから使う1万円とでは、お金を使って得られる喜びの大きさが桁違いである。

老人になると美味しいものをおなか一杯食べることも難しくなるし、腰が重くなり長距離・長期間のの旅行なども難しくなる。

何より感受性が低下し、経験を通して得られる大きな感動が得られにくくなるのが痛い。

これは、これからの人生で一番若い「今」が、もっともお金を有意義なことに使えることを示していて、今を犠牲にしてお金を老後のためにとっておく事がすごくもったいないということを表している。

人生で一番大切な仕事は「思い出作り」

あの世に貯めたお金は持っていけない以上、死んだ瞬間、貯めたお金とそのお金を稼ぐために費やした労力が無駄になることを意味している。

人生の終盤で大事なのは、大金を持っていることではなく、いかに素晴らしい経験をしたか、良い思い出をいくつ持っているかである。

時間はお金よりもはるかに希少で有限

大富豪の老人に20歳に戻れるならいくら払いますか?と質問をしたら、大半の大富豪は全財産を出しても惜しくないと答えるそうです。

時間は命そのものであり、命よりお金の方が大事と考えている人はいないですよね。

それでも、お金のためにやりたくもない仕事、ブラック企業で自分の貴重な時間を売ってしまう人が後を絶たない。

多くの人は時間の価値を軽視しすぎている。

富の最大化ではなく、人生の喜びの最大化をするための方法を探す

お金はあくまで人生の幸福度を上げるための手段でしかない。

お金を貯めて増やす事ばかりに執着して、有意義な経験をほとんどせずに老後を迎えるようなことになってはならない。

「DIE WITH ZERO」・・・「ゼロで死ね」の真意

死ぬときまでにお金は全て使い切ってしまおうという生き方がもっとも効率的に無駄なく有意義なことにお金と時間を使える生き方だ。

死ぬ間際に全部使ってしまおうということではなく、使いもしない大金を稼ぐために費やした労力・時間は無駄であるということを若いうちに気づいて、お金稼ぎ・蓄財はほどほどに、お金は幸福を最大化するために積極的に使おうということですね。

そして死ぬ間際の財産はお金ではなく思い出であるということです。

雷に打たれたような衝撃・・・生き方・働き方を軌道修正する

フリーランスとして独立してから、はや16年、気づけば45歳になりました。

ブラック企業を脱出してほぼ理想の働き方を実現できたわけですが、その後もじぶんの経験不足・知識不足から多くの失敗を繰り返してきました。

特にじぶんのお金に対する執着が起因の失敗が多かった気がします。

報酬が良いというだけで、あまりクライアントの性質や案件の要件を吟味せずに仕事を請けて案件が炎上したことがあります。

大きな金銭的な損失を受けた失敗も痛かったですが、それよりも自分の貴重な時間が失われた方がはるかに深刻な損失です。

「DIE WITH ZERO」は命と同義の自由な時間をいかに無駄にせず、幸せを先送りしすぎずに「今」を大事にお金で積極的に良い経験を買おうという考えで、それをじぶんも取り入れ、じぶんの働き方・生き方を軌道修正することにしました。

フリーランスである自分の働き方を軌道修正する

貪欲になるべきは「お金」ではなく「良い思い出」だったわけです。

当然、今の働き方も改めることにしました。

もちろん「DIE WITH ZERO」のように、本当で死ぬときに資産がゼロになるように生きるのは現実的ではありませんし、老後のことも多少は考えないと日々が不安になり幸福度を最大化することがそもそも難しくなるため、お金を稼ぐ・貯める・増やすというのは継続はしていきます。

ただ、優先度をだいぶ落としました。

そして仕事量をセーブし自由な時間を創出し、良い思い出を作るために「お金を使う」ことの優先度を上げました。

仕事は自分の成長に結びつき、その仕事自体が楽しくやりがいがあるものを優先的に引き受け、そうではない仕事は報酬が多少良くても断るようにしました。

お金のためではなく、ひたすらやりたい事を仕事にする、そんなスタンスでも「DIE WITH ZERO」にならえば、ぜんぜんやっていけるんです。

結局、死ぬまで使いもせずに無駄に終わるお金を稼ぐことをやめるだけで、人生において数千万円・・時間にして数年間分の自由な時間を捻出できるんです。

それでも多くの人が「DIE WITH ZERO」を実践できない理由

「DIE WITH ZERO」を読むとなるほどなぁ、喜びは先送りせずに、もっとお金は使わねばと思うはずですが。

それでもほとんどの人は「DIE WITH ZERO」を実践できません。

最大の理由は「自分が死ぬ時期」がわからないからです。

とはいえ、最近は寿命の診断ツールを駆使したり、親や祖父母の亡くなった年齢、生活習慣などからある程度は余命を推測できるはずです。

じぶんはストレスをあまり受けないようにして、睡眠時間や食生活に気を付け、毎日運動もしています。
タバコは吸いませんが、そうとうなお酒好きなので、そのあたりも考慮して、平均年齢くらいで死んでしまうと推測しています。

そうすれば、生きていくうえで必要なお金は、簡単に逆算できます。

もし万が一、もっと長生きしたとしても、家はありますし、一応最低限の年金もあるのでそこまで焦らなくても大丈夫でしょう。

あまり余命のことを意識すると気が滅入りそうにもなりますが、余命を意識することで毎日をもっと懸命に生きられることにもつながりますし、必要なお金が明確になり、働き方やお金・時間の使い方を必ずブラッシュアップできるはずです。

「DIE WITH ZERO」を実践できないもう一つの理由は、FIREを意識しすぎてしまうというものです。
FIREというのはあこがれです。
FIREの形態はいくつかあれど、不労所得のみで自分の生活費をすべてまかない働かなくて済む状態を思い浮かべるでしょう。
そして多くの人の憧れである、この完全FIREを目指して今楽しむことを犠牲にして蓄財に励むことがFIREの落とし穴です。

今を犠牲にすることは人生において大きな損失であることは間違いありません。

人間は老後の幸せを夢見るのではなく、今を全力で生きるべき(楽しむべき)です。

今、持ち金のすべてを散財してでも楽しめというのとは違います。

ただ、本当に有意義なお金や時間の使い方を老後のために我慢して幸せを先送りすることは、大きな間違った選択であるとこの本は説いています。

「DIE WITH ZERO」はさすがに極端?

「DIE WITH ZERO」の内容は、じぶんにはかなり刺さりましたし、働き方・時間の使い方・お金の使い方をすぐに軌道修正しましたが、それでもさすがに死ぬときお金を完全に「ゼロ」にするというのは、さすがに少し怖いかなと感じます。

また、お金が尽きたときが命尽きるときとも考えてしまいそうで、それもなかなかに精神的な障壁になりますよね。

というわけで、「DIE WITH ZERO」まで極端にはいきませんが、それでも、なるべくなるべく、お金を貯めることに終始して人生が終わらないようにしようと心に誓いました。

蓄財・仕事量をセーブし自由な時間と経験のためにお金を使うことを決める

さっそく、やりがいをあまり感じられないお金のためだけにやっていた案件を終わらせ、自由な時間を捻出しました。

その浮いた時間で、本当にやりたい仕事を開拓・創出するべく定期的に講習を受けたりして学んでいます。

そして「DIE WITH ZERO」を読むまでは、使わなかったであろうお金を「素晴らしい経験」を味わうために積極的に使い始めました。

収入は多少減り、出費は多少増えましたが、人生を通じての幸福度の総量は間違いなく上がったと確信しています。

フリーランスだからこそ調整可能

「DIE WITH ZERO」を読んで感化され、行動を改めようとしても、サラリーマンであればなかなか仕事量のコントロールは難しいです。

フリーランスはそのへん、仕事量、仕事内容、仕事相手、日々の生活パターン、時間の使い方など、自分の意思でコントロールしやすいです。

じぶんの意思で生き方をコントロールしやすいのがフリーランスの最大のメリットとも言えます。

「DIE WITH ZERO」も、まだ「DIE WITH ZERO」を読まれてない方は、ぜひご一読されてみてはいかがでしょうか?

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