世に商品は溢れていますが、欲しいものがないと思ったことはありませんか?大量消費を前提としたモノづくりの姿勢が「売れそうなモノ」を作ろうとするせいでしょうか。マーケティングの成果なのかも知れませんが、広告に刺激され、売っているモノから選ぶことに慣れてしまった消費者は要るモノはわかっても欲しいモノはイメージが湧かないということになるでしょう。使う側に欲求が無いと、要るモノは作れても魅力的なモノづくりには繋がらないのではないかと邪推します。
明治後期に大阪で割烹料理が流行った頃には品書きはなく、食道楽は板前にその日の素材を聞きながら食べ方を相談して決めていました。掛け合いによって成立する大阪らしい文化です。方々を食べ歩いた客が他所で経験した味を伝え、腕自慢の板前が素材を活かしてより良い味をと、競ったのだと思います。魅力的なモノを作るには、作り手任せではなく使い手の立場でも欲しいモノを想像し、伝えることから始める必要がありそうです。
株式会社錢屋本舗
▶錢屋本舗本館とは? コロナ禍を経て見つめ直した多様な価値観の発信をします。 そして、その価値観を共有、共感して繋がれる方々のコミュニティーをめざします。 価値観そのものは抽象的な言葉であって捉えどころのないものかもしれませんが、それらをヒト(交流)モノ(商品)コト(体験)を通じて取り入れ、日々の暮らしをより豊かなものにしていただきたいと思います。その豊かさは経済的な豊かさとは違い、失うことも減ることもありません。 減らないならば分かち合うことを提案します。 減らないどころか、その豊かさは共感の輪となって広がり増えていくはずです。 心の距離の近い人に囲まれて、その輪の中にいる自分はきっと幸せでしょう。 ローソクの灯を分てば、周りがどんどん明るくなっていきます。 何かの拍子に自分の灯が消えたとしても、周りが明るければ困らないし、また分けてもらえます。 錢屋本舗本館は、そんな幸せの灯のようなコミュニティーでありたいと思います。