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なぜ、「XR × IoT」なのか?

「XR×IoT」、それって何?

「XR」という言葉自体、まだまだ誰もが知る一般的な言葉ではないと思います。

IoT、という言葉はずいぶん普及していますが、それとXRを掛け合わせて何ができるの? なぜ組み合わせなければいけないの?

言葉としては面白くても、実際にはそんな疑問がわいてくるのではないでしょうか?

今、シンフォニアはこの「XR×IoT」というものを事業の大きなテーマと位置づけて取り組んでいます。これは、単に製作意欲をくすぐられるだけではなく、世の中ではまだあまり多くの会社が手を出していない、あるいは少なくとも一社でいずれも手掛けられる会社は珍しい分野だと思います。

ご存知のように人間には、「五感」というものがあります。

視覚、聴覚、触覚、嗅覚、臭覚、この5つ。外界の物事や現象を感じるための感覚です。

今、汎用的なデバイスとして世の中に普及し始めているVRやARといった技術は、この五感のうち「視覚」と「聴覚」に働きかけて仮想体験を提供します。

個人的なエンターテインメントとして楽しむ分にはこれである程度楽しめるのかもしれません。

しかし、仮想体験というものが本当にリアルな体験としての価値を提供するには、この2つの感覚だけでは足りません。

教育、訓練、シミュレーション、こういった業務分野での価値を満たすには、市販のデバイスだけでは不十分なのです。

今のところ市販のデバイスがこれだけしかないから、と多くの方々があきらめているかもしれません。

私たちは、クレーンVRの開発を通じ、この2つの感覚に加え「触覚」というものを加えることでリアリティを一気に高めることができることを発見しました。

⇒ 小型移動式クレーンVR訓練システム

しかし、触覚を高めるためのデバイスは現在、汎用的な製品としてはほぼ提供されていません。これは、体験する内容により、そこで触れるものというのがあまりにも千差万別だからでしょう。

「だったら、作れば良い」

それが、なぜ「XR×IoT」なのか、という疑問への答えです。

視覚、聴覚に加え、「触覚」を提供することで、本当にリアルな仮想体験を提供できます。

シンフォニアには今、プログラム開発ができるメンバーだけでなく、IoT開発に長けたメンバーが集まってきています。

仕事も、普通にアプリ開発やWebシステムも手掛けていますが、一方で、赤外線センサーや側域センサーなどを組み合わせたシステムの仕事が増えてきています。

そして現在、IoTデバイス自体を自社製品として、ソフトウェアと連動させるためのSDKと組み合わせて販売する計画を進めています。これまではソフトウェアが主体でデバイスが補助的な役割のものを作ってきましたが、これはデバイスが主役でソフトウェアが補助的な役割を担います。

なぜそのようなものを出すのか。それは、XRのリアリティを拡張する手法やツールを広める役割を担うことで、「触覚」を加味したXRコンテンツを作りやすくし、この価値を広めていきたいと考えるからです。

「言われてみればそうかも」

と、少しだけイメージしていただけるのではないでしょうか?

一方、少し脱線した妄想のお話です。

仏教の世界には「六根」(ろっこん)という言葉があります。

眼,耳,鼻,舌,身,意の6つの感官能力を言うそうです。

最初の5つはいわゆる五感と同様です。しかし、最後の「意」というのは五感には登場しません。これは「意識」すなわち「心」を指すそうです。

仏教においては「心」もまた、物事を感じ取るための感覚としてとらえているようです。

私は先ほどからXRに、視覚、聴覚だけでなく、触覚を加えたいのだと述べましたが、この「意」というものを加えるというのはどういうことになるのでしょう?

XRの中で「意」に働きかけるとしたら、いったいどういう仮想体験になるのでしょう?

そんなことをたまに考えます。それを考え出すと、かなり突飛なことにまでアイデアが膨らんでしまいますが、とても楽しい思考作業です。

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