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“楽しいまち“は、自分たちの手で育てる / 早野 拓真


こんにちは。函館でPorside Inn Hakodateのマネジャーをしている早野です。前回の函館のエリアマネージャー・ベッキーさんの記事に続き、このnoteでは函館の魅力と働く上で大切にしていることについてお話しします。

早野拓真  |  TAKUMA HAYANO
Portside Inn Hakodate General Manager

千葉県出身和歌山育ち、自由な校風の学校で10年間親元を離れて育ち、授業で社会問題を学んだことをきっかけに”ソーシャルビジネス”に興味を持つ。紆余曲折を経て、「場をつくり、健康なお金の流れをつくること」が周りを巻き込みながら楽しく社会をいい方向に動かしていくことなのでは?と思い生きている。
”世界”を変えることは難しいかもしれないけれど、自分の住んでいる”まち”であれば少しは良い方向に動かせると信じて。一人ではなく、みんなで、自分たちが住みたいまちをつくるために、やりたいことは全部やりたい!2023年より、Stapleの函館プロジェクトにジョインし、1日1組限定の宿”Portside Inn Hakodate”のマネージャーを務める傍ら、他にも飲食店・ホテル・イベントなど企画・運営にも従事。

おむすび屋での経験を通して、まちと人と関わる楽しさを知る。

和歌山県にある全寮制の学校に小中高の10年間通っていました。学校は宿題もテストもクラスもなく、みんなで畑を作ったり、自分で学びたいことを選んで学習に取り組む環境でした。この環境で過ごす中で、授業を通じて社会問題や環境問題についても考える機会が多く、自然と「どうやって地域や社会を良くしていくか」という意識が芽生えました。

卒業後、就職先を探していた時に「Greenz」というメディアに出会い、Greenzと秋田の米屋さんが協力して創業した「おむすびスタンドANDON」という飲食店で19歳から働き始めました。Greenzは「SDGs」や「ソーシャルビジネス」といった言葉がまだ注目されていなかった時から率先してそれらにフォーカスしていたメディアで、ANDONでは、ただ食を提供するだけでなく、オーナーの出身地である秋田やお店があった東京・日本橋の地域コミュニティと密に関わっていました。ANDONでの仕事を通して、食が人と人をつなぐツールであることを実感しましたし、働く中で、僕が仕事を通して表現したいことが“おむすび”というツールを通して明確になっていった気がします。
おむすびはシンプルで手軽だけど、幅広い世代に愛され、持ち運びも便利。さらに、お米はアレルギーが少なく誰でも食べられる、すべての人にやさしい食べ物なんですよね。そんなおむすびに地域や人と人をつなぐ可能性を感じ、食を通じて社会やコミュニティに貢献することができると実感しました。

お店では2年間アルバイトを経験した後、3年間店長を務め、100回を超えるイベントを開催していく中で、地域に根ざした仕事の面白さを知りました。「自分が関わることで、地域に少しでも変化を生み出せる」という手応えも感じる一方で、次第にお店の運営だけではなく、もう少し広く”まち”に関わる仕事がしたいと考えるようになりました。

函館に挑戦のフィールドを移す

そんな時、今函館で一緒にプロジェクトを進めているベッキーさん(園部)と飲みに行く機会があったのですが、そこで彼が熱く語ってくれた函館でのプロジェクトが、自分のやりたいことに非常に近く、その熱意と構想に心を打たれた僕は、飲み終わったときには「函館に行くわ!」と伝えていました。
その後実際に函館を訪れた際に、まち並みや気候、食事を満喫しただけでなく、地元のプレイヤーや不動産業者など、地域で活動している人たちと直接会う機会をいただきました。そこで函館の西部地域を盛り上げようとしている多くの地域のみなさんの温かさや熱意に触れ、移住を決意しました。

Stapleという会社自体は以前から知っていましたが、日本橋や瀬戸田のプロジェクトのイメージが強く、正直他の拠点についてはあまり理解していませんでした。でも、ベッキーさんと話していく中で、会社の他の拠点や業務についても詳しく知ることができ、「この会社なら、この人たちとなら、協力し合いながら人もまちも引き上げていくようなことができるのでは」と確信し、転職を決めました。

ハードとソフト。どちらからもまちに入り込んでいく

Stapleで働く魅力は、単に建物やお店を作る「ハード」な部分だけではなく、地域全体を巻き込んだイベントやプロジェクトといった「ソフト」な部分にも深く関わることができる点にあると思います。ハード面では、建物自体やインフラが重要ですが、ソフト面では人と人をどうつなげるかが鍵。まちの歴史や文化を活かし、それを再編集しながら、まちに深く入り込み、地域のみなさんと協力しながらイベントやプロジェクトを生み出すことが私たちの役割だと思っています。

現在開業しているホテル「Portside Inn Hakodate」や、今後開業予定の「SOIL Hakodate」などを通じて、まちと一体化しながら地域に貢献するプロジェクトが進行中です。これからは、マルシェやイベントなど、地域全体を巻き込んだ活動をさらに広げていきたいと思っています。

地元の人と世界の人が日常的に楽しめる場所へ

函館で進めているプロジェクトで、僕が実現したいことは大きく2つあります。
1つ目は、地域のみなさんと観光で来る方が集まり、交流できる場所を作ること。どのプロジェクトにも言えることですが、単なる宿泊場所や観光拠点ということだけではなく、地域のみなさんの暮らしに根づき、日々の営業はもちろん、イベントやワークショップを定期的に開催し、いつのまにか集ってしまう場所に育てていきたいと考えています。

もう1つは、函館にも他の地方と同じように多くの空き地や空き家があるので、それらを活用して新たな魅力を生み出していきたいですね。例えば、閑散とした通りに人を呼び戻すため、地元のみなさんと協力してイベントを開催し、商店や飲食店が増えるような取り組みを進めていきたいですね。「人口減少」「空き家問題」などネガティブなニュースが多く聞こえがちですが、ピンチをチャンスと捉えて、日々の暮らしを楽しくするプロジェクトを形にしていきたいです。

企画したイベントのポスター

こんな人、ぜひ仲間になりましょう

自分のリミットを決めずに、ポジティブに色々なことにチャレンジできる方。イベントやプロジェクトを通じて地元のみなさんと関わり、自分が住むまちを楽しくしていくことに喜びを感じる方は楽しく働ける環境だと思います。

また、これから規模が大きくなっていくエリア開発プロジェクトの運営や、新しく開業する施設でのマネジメントに挑戦したい方も大歓迎です。函館という特別な場所で、まちとともに成長し、楽しみながら働きたい方はぜひ仲間になりましょう!

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