こんにちは。株式会社ベルタ 採用担当です。
突然ですが、
「この選択は正しかったのだろうか」
そう立ち止まったことはありませんか。
ベルタには、最初から明確な正解や完成されたキャリア像を持っていた人ばかりがいるわけではありません。むしろ、迷い、悩み、選び直しながらも、「考えること」だけはやめなかった人たちが集まっています。
今回ご紹介するのは、現在ベルタグループの一社で代表を務めるメンバーです。人事・組織づくりの領域を起点に、経営に近い意思決定の現場を経験しながら、出産や産後といったライフイベントとも向き合い、キャリアを重ねてきました。
年上の経営陣に囲まれ、自信を持てなかった時期。
産休後、「選べたかもしれない道」を振り返り、後悔した経験。
それでも立ち止まらず、問い続け、選び続けてきた先に、今の仕事と立場があります。
このインタビューは、「いつか代表になりたい人」のためだけのものではありません。 むしろ、「まだ自分が何をしたいのかわからない」そんな学生や若い世代にこそ読んでほしい内容です。
迷いながらも、自分の人生と仕事に向き合い続けてきた、グループ会社の代表としての今に至るまでのリアルな言葉を。
正解が見えない中でも、「考えること」をやめなかった一人の選択の記録です。
プロフィール
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山中 泰子(やまなか やすこ)
株式会社QOOLキャリア 代表取締役(ベルタグループ)
人事・組織づくりを起点にキャリアをスタート。
上場企業にて人事責任者・執行役員として、経営に近い意思決定の現場を経験。その後、広告代理店、スタートアップ支援、フリーランス・パラレルワーカーとして複数の企業に関わる。
出産・産後というライフイベントを経ながら、働き方やキャリアを何度も選び直し、現在はベルタグループの一社である株式会社QOOLキャリアの代表を務める。組織づくり・人材育成・事業成長を横断しながら、「一人ひとりが当事者として意思決定できる環境づくり」に向き合っている。
迷いや後悔を経験してきたからこそ、「正解は後からつくるもの」「考えることをやめない」という価値観を大切にしている。
今回のインタビューでは、成功体験だけでなく、迷いや不安も含めて振り返ってもらいました。まず聞いたのは、「今だからこそ話せる、自信がなかった頃のこと」です。
──これまでのキャリアの中で、「一番、自信がなかった」と感じる時期はいつでしたか?
上場企業で執行役員を務めていた頃ですね。周りは自分より一回り以上年上の経営陣ばかりで、経営としての経験も十分とは言えなかった。正直、「この中で自分はちゃんとやっていけるのかな」と不安になることは多かったです。
当時は女性という立場もあって、相談できる相手もほとんどいませんでした。弱音を吐く場所がない中で、「自分がなんとかしなきゃいけない」という気持ちだけが、ずっとありました。
ただ振り返ると、その自信のなさがあったからこそ、行動量だけは誰にも負けないようにしていたと思います。わからないことは調べる、判断に迷ったら自分なりの仮説を持って意見を出す。完璧じゃなくても、考えて動くことだけはやめなかった。
自信がついてから動いた、というよりは、動き続けた結果として、後から少しずつ自信がついてきた。今思えば、あの時期が一番、自分の思考と行動が鍛えられた時間だったのかもしれません。
──不安やプレッシャーがある中で、それでも立ち止まらずに進めた理由は何だったのでしょうか?
当時は、会社の業績自体がかなり厳しい状況でした。人件費のインパクトをどう抑えるか、業務委託や派遣契約をどう見直すかなど、簡単には割り切れない判断を、次々としなければいけなかったんです。
プレッシャーは正直、常にありました。でも、やるべきこと自体はとても明確だった。会社を前に進めるために、誰かが決めなければならない。その役割に自分がいる以上、「不安だから動かない」という選択肢はありませんでした。
今思うのは、不安やプレッシャーがなければ、あのスピードでは成長できなかったということです。責任があるからこそ、考える。失敗できないからこそ、判断の質を高めようとする。
むしろ、考えることをやめてしまった瞬間に、会社も、人も、止まってしまう。そんな感覚のほうが強かったですね。だからこそ、怖さや不安があっても、「考え続けること」だけは、絶対に手放さないようにしていました。
──出産や産後のタイミングで、キャリアについて悩んだり、立ち止まりそうになったことはありましたか?
ありましたね。というより、毎日のように立ち止まって、悩んで、考えていた時期だったと思います。
ただ、いくら考えても、時間が正解を教えてくれるわけではないんですよね。悩んでいるだけでは、何も変わらない。結局、行動しないと何も始まらない、ということを、そのときはまだ十分に理解できていなかったと思います。
産休に入るタイミングで、私は執行役員を降りました。
復帰後も、管理職ではなく一メンバーとして戻っています。
その選択が正しかったのか、間違っていたのか。
正直、その時点ではわかりませんでした。
ただ、「そういうものだ」と受け入れてしまっていた。疑問を持つ前に、自分で選びきれていなかった、という感覚が今も残っています。
今振り返ると、あのときも迷いながら、考えながらではあったけれど、「自分はどうしたいのか」を言葉にして、動くことができていたら、また違う選択肢も見えていたのかもしれない、と思います。
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──当時について今だからこそ思うこと、後悔している点はありますか?
正直に言うと、「言わなかったこと」「選ぼうとしなかったこと」には、後悔があります。
管理職として戻るという選択もできたかもしれない。フレックスや別の働き方を相談することもできたかもしれない。
でも当時は、
「時短で戻るのが当たり前」
「元のポジションに戻るなんて言えない」
そう思い込んでいました。
いわゆるマミートラック(※1)ですね。
自分がそう思っているだけじゃなくて、周りも「大変そうだから仕事をセーブしてあげよう」と考えてくれていた。その優しさが、結果的にチャンスを遠ざけてしまうこともありました。
※1:マミートラック:育休明けの女性社員が、子育てとの両立のため時短勤務や補助的な業務に就くことで、昇進・昇格の機会が制限され、キャリアパスが限定されてしまう状況
──その経験を通じて、今はどんなことを感じていますか?
一番大きかったのは、「選択肢は、与えられるものじゃなくて、自分で取りにいくもの」だと気づいたことです。
当時の私は、環境や立場のせいにしていたわけではないけれど、自分から選ぼうとしていなかった。
今なら、
「相談してもよかった」
「選択肢を広げるために、動いてもよかった」
そう思います。
だからこそ今は、自分自身にも、周りの人にも、考えることをやめないでほしいと強く思っています。
──そこから、フリーランスやパラレルワーカーという働き方を選ばれていますが、その決断の背景を教えてください。
子どもが小学校に上がるタイミングでした。
環境がガラッと変わる時期で、「このままの働き方で、本当に回るのかな?」 と現実的に考えるようになったんです。出社前提の働き方だと、どうしても時間に限界がある。それなら、最初から自分で時間の制約をコントロールできる働き方を選ぼうと思いました。
──フリーランスという選択は、自由な一方で大変さもあったのではないですか?
正直、大変なことのほうが多かったです(笑)。
特に最初は、税金や保険の仕組みもよく分かっていなくて、「こんなに引かれるんだ……」と現実を突きつけられました。手続きも全部自分でやらなければいけないし、今思えば、かなり無知だったと思います。
でも、その大変さも含めて「自分で選んだ道」だったんですよね。 誰かのせいにできない分、途中で投げ出すという選択肢もなかった。
だからこそ、「決めたからには、やり抜こう」という覚悟が自然と生まれました。
楽ではなかったけれど、自分で意思決定したからこそ、その結果にも責任を持てた。この経験は、今どんな立場で仕事をする上でも、自分の軸になっています。
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──不安も多い中で、それでもその働き方を選んでよかったと思える理由は何でしょうか?
不安や悩みがなかったわけではありません。
むしろ、常に何かしらの不安はありました。
でも今は、不安があること自体はおかしくないと思っています。
逆に、不安がまったくない状態って、その環境に慣れてしまって、挑戦していないサインでもある。そういうとき、人はあまり成長しないんですよね。
フリーランスになってからは、「どう働くか」「どこまでやるか」を自分で決めるようになりました。それまでは、環境に合わせて自分を調整している感覚が強かったけれど、この選択をしてからは、自分の人生のハンドルを、自分で握っている感覚が持てるようになった。
楽ではなかったです。でも、納得できる大変さでしたし、不安と向き合いながら進んだ分だけ、確実に自分は前に進めていると感じています。
──フリーランスやパラレルワーカーの経験は、今の仕事にどう活きていると感じますか?
すごく活きています。立場や雇用形態が違う人たちと一緒に仕事をしたからこそ、「この人は、どんな前提で動いているのか」を考える癖がつきました。
今、組織をつくる立場になってからも、一律の正解を押し付けるのではなく、それぞれが選択できる余地を残すことを大切にしています。
そうした考え方や経験があったからこそ、現在のグループ代表との出会いを通じて、女性のキャリアづくりという視点から、市場そのものをつくっていく挑戦に社長として向き合っていくことを決めました。
──代表として、あるいは一人の働く人として、大きな決断をするときは何を基準に考えていますか?感情とロジックは、どう使い分けているのでしょうか。
私の場合、感情とロジックは分けて考えているというより、感情がスタートで、ロジックで確かめる感じに近いかもしれません。
まず自分に問いかけるのは、
「この選択は、自分の成長につながるか」
「誰かへの貢献につながるか」という感情の部分です。
自分が成長できないと、結局、誰にも貢献できないと思っているので。
そこは昔から変わっていません。
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──決断の場面では、怖さや不安が邪魔をすることもあると思います。そうした感情は、判断基準になりますか?
正直、怖いかどうかは判断基準にしていません。
怖いのは、だいたいどの選択肢でも同じなので(笑)。
それよりも考えるのは、「後悔するかどうか」です。
やらなかった後悔のほうが残りそうだな、と思うなら、多少リスクがあっても、そちらを選ぶ。そのほうが、長い目で見て自分にとって納得できると感じています。
──学生や若い世代にとって、意思決定で意識しておいてほしいことはありますか?
若いうちは特に、「選択肢を増やす決断」をしてほしいと思っています。報酬や肩書きも大事ですが、それ以上に、
・どれだけ打席に立てるか
・どれだけ意思決定の経験ができるか
・スピード感を持って挑戦できるか
そういう環境に身を置くことのほうが、後から効いてくると思うんです。選択肢が増えていれば、その先でどんな人生を選ぶこともできる。それは、出産やライフイベントがあっても同じです。
──そうした意思決定の軸は、今の組織づくりにも反映されているのでしょうか?
はい、かなり意識しています。
会社として「正解」を押し付けるよりも、一人ひとりが考えて、選べる余地を残したい。
完璧じゃなくていいし、最初から自信がなくてもいい。
でも、考えることだけは、やめないでほしい。
それができる人は、どんな環境でも、きっと前に進めると思っています。
──これまでの経験や選択は、今のQOOLキャリアでの仕事にどうつながっていると感じていますか?
すべてが、一本の線でつながっている感覚があります。
人事として組織を見る視点、
経営に近い立場で意思決定をしてきた経験、
フリーランスとして立場の違う人たちと働いた時間。
どれか一つでも欠けていたら、今の仕事はできていないと思います。
QOOLキャリアでは、「キャリアに悩む人の選択肢を広げる」というテーマに向き合っていますが、それはまさに、過去の自分が欲しかったものでもあるんです。
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──グループ会社の代表という立場になった今、仕事をする上で大切にしていることは何でしょうか?
一番大切にしているのは、「当事者であること」です。
誰かに決めてもらうのではなく、自分で考えて、自分で選ぶ。
その積み重ねが、仕事を面白くするし、人生を前に進めてくれると思っています。
ベルタグループは、若手であっても、役職に関係なく、「どう思う?」と意見を求められる場面が多い。それは決して楽な環境ではないけれど、自分の人生に責任を持ちたい人にとっては、すごく健全な場所だと感じています。
──これから働き始める学生に、ひとつ伝えるとしたら、どんな言葉になりますか?
迷っていいと思います。不安なまま進んでもいい。
「やりたいことが明確じゃない」
「自信がない」
それ自体は、何も悪いことじゃありません。
ただ、考えることと行動だけは、やめないでほしい。
誰かの正解をなぞるのではなく、自分なりに考えて、選んで、必要なら、また選び直せばいい。正解は、最初から用意されているものじゃなくて、後からつくっていくものだと思っています。
──最後までお読みいただき、ありがとうございます
ベルタグループが大切にしているのは、最初から正解を持っている人や、完成されたキャリアを歩んできた人ではありません。
迷いながらも、立ち止まりながらも、「考えること」をやめずに、自分で選び続けようとする人。そして、その選択に責任を持とうとする人です。
ベルタグループでは現在、若手であっても立場に関係なく、
事業や組織づくりに当事者として関われる仲間を募集しています。
どんな環境で、どんな意思決定を重ねていきたいのか。
その問いを、ぜひベルタで考えてみてください。
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