※2022年10月時点の内容です。
税理士法人アーリークロスでは、新人研修や各部の勉強会といった教育・研修制度を設けていますが、もっとフランクに税務についての疑問を解消できる場として「あつまれ税務の森(通称「あつ森」)」という有志によるランチ座談会があります。
「あつ森」は会計業界歴の長いベテラン社員が発起人兼講師(村長)として始めた取り組みで、経営支援部のメンバーが任意で参加しています。
* 経営支援部=クライアントの税務相談や提案業務を担うフロント部門
2022年7月に開始され、これまでに「源泉所得税」「インボイス制度」「税額控除」「別表作成方法」といった若手社員や未経験者が実務で苦手とするテーマを設定し、行われてきました。
今回は採用・広報担当の私 肥田が2022年9月16日(金)に開催された「あつ森」を取材してきました!
特に、税理士試験受験生の方や会計業界入社1~3年目くらいまでの方、業界未経験から会計業界にチャレンジしようと思われている方に知っていただきたい取り組みです。是非お読みください。
「あつまれ税務の森」
ランチタイム密着取材
この日のテーマは「消費税と法人成り」。
自由参加ではありますが、2週間前に入社したばかりの未経験者から入社2年目の会計業界経験者まで、計8名が参加していました。
ランチの時間帯ということでご飯を食べながらのフランクな雰囲気です。
はじめに、村長が「法人設立したいというお客さんから、”消費税ってどうなるんですか?”と質問されたらどうする?」と問いかけ、入社2年目のメンバーがそれに答えました。
それを受けて一般に知られる2年間の消費税免除制度について「2年間」とは具体的にどういうことなのか、実際にあつ森の実施された当日を基準にして解説がなされました。
その後も対話形式で進み、メンバーが答えに詰まることもありましたが、あくまでもランチ座談会なのでOK。
適宜村長が解説したり、わかるメンバーが答えたりして学びを深めていました。
また、「この場合はどうなりますか?」「こういうケースで活用することってできますか?」など気になったことがあれば、その場で手を上げて質問できます。
法人設立あるある話として、お客様からよく聴かれる質問や実務において困った質問をシェアし合う時間もあり、税務について楽しく語り合う姿が印象的でした。
さらに、メンバーには他業種出身者もいるため、異なる視点を取り入れることができるのも面白いと感じました。この日は金融業界出身者に借入金に関する質問をしたり、国税局出身者に税務調査に関する質問をしたりとメンバー同士でコミュニケーションする場面も見られました。
最後に村長が、経営支援部の実務においては今日出てきたようなお客様からの質問に対して都度調べて提案していくことが必要であること、そして、今日この場では理解できないことがあっても2年後くらいには「あ!これね」となるはずというアドバイスを送り終了。各自、午後からの業務をスタートしました。
ラフな雰囲気の中、
実践的なテーマを学べる場
実際に参加したメンバーのうち3名の感想を社歴の浅い順にご紹介します!
◆入社2週目/未経験者(前職:金融業界)あつ森初参加
昼食を食べながらのラフな集まりで、気軽に質問できるいい環境だなと感じました。現在、新人研修に参加していますが、業界未経験者の私には学ぶべきことがたくさんあり、インプットの日々です。今回の「あつ森」では学習したことをアウトプットしてみたり、実務と結びつけて考えてみたりすることができ、頭を整理することができました。研修期間が終了しても気軽に質問ができそうな場であるのは嬉しいです。できれば毎週開催してもらいたいです。
◆入社3か月目/未経験者(前職:国税局)
前職は国税の知識を専門的に使用する仕事だったのですが、アーリークロスのスタッフとしてお客様に適切な助言を行うためには、国税の知識だけでなく地方税・金融・保険・労務などの幅広い知識が必要となると感じており、それを学べる「あつ森」は非常にありがたいと感じています。また、参加者も様々な業界の経験者であり、多角的な視点から情報交換を行うことができる有意義な時間となっていると思います。
◆入社4か月目/経験者(前職:会計事務所)
前の職場の研修は税法を教科書通りに正しく学ぶことが目的だったため、実務に結び付きづらい内容でした。アーリークロスは会社が実施する研修も実践的ですし、それに加え、この「あつ森」は若手社員や未経験者が実務で苦手とする分野やつまづきやすいポイントを解消することができます。学んだことをその日のうちに実践できるような内容であり、インプットとアウトプットを同時に行えるので学びが定着しているのを実感します。今日の「あつ森」では間違って認識していたことや知らなかったことを発見できました。今後もメンバーと一緒にスキルアップに励みます。
「あつ森」は知識がなくてもOK
経験者の思考回路を学んでほしい
村長(講師 兼 発起人)である経営支援部 部長代理の瀧口さんに「あつ森」を始めたきっかけや運営で意識していることをインタビューしました。
なぜ、「あつ森」を始めようと思いましたか?
私たちの仕事は知識があっても経験がないと通用しない仕事です。
未経験者や業界経験の浅いメンバーの入社が増える中、自分の持っている経験を伝えることが成長の助けになるならばと思い、スタートしました。
また、リモートワークで業務以外にメンバーと話せる機会が少なくなっている中で、まずは部内だけでもコミュニケーションの機会を設けたかったという想いもあります。
毎回のテーマはどうやって決めているのですか?
会の終了後にアンケートを取っており、その中でテーマを募集しています。
また、業務を行う中で私自身が「若手社員や未経験者は、こういうことを知らないんだな」「こういうところでつまづくのか」と感じたものをテーマにすることもあります。
運営で気を付けていることや意識していることはありますか?
あくまでランチ座談会として気軽に談笑できる場にしたいと考えています。
そのため、講師である自分がガチガチに作り込みすぎないこと、一方的に話さないようにすることを意識しています。
基本的に、開催前に決めているのはテーマのみです。
また、解説をするときには答えだけでなく結論に至るまでの考え方やプロセスも含めて伝えるように心がけています。
人に教えることで自分自身の知識も定着していると感じるので、私にとっても有意義な学びの場です。
今後、「あつ森」をどうしていきたいですか?
開催することがプレッシャーになるとつらいので、引き続き自由参加のランチ座談会として、ひっそりとやっていきたいです。
「あつ森」では知識は二の次にして、経験者がどういう思考回路で物事を判断しているのかを学んでほしいと考えています。
そして、最近入社したメンバーには、今わからないことがあったとしても1~2年後に業務をする中で「あ!これがあの時言っていたことか」となってくれればいいなと思います。
瀧口さん、ありがとうございました!
今回「あつ森」を取材してみて、税務を楽しく学んでいるのが印象的でした。
お客様から信頼していただける税理士・税理士補助を目指して実務経験を積みたい方は、是非アーリークロスで一緒に働きませんか?