「自分以外の誰かと、一つの物事を同じ目線で見つめることができる時間というのは、思っている以上に貴重なのかもしれない。」
これは、朝井リョウさんの小説『イン・ザ・メガチャーチ』の中で、ファンダムのつながりや尊さを表す一節なのだが、とてもいい目線で思わずメモした。
推し活に限らず、誰もが経験するであろう、部活や文化祭が、その感覚として分かりやすいだろうか。
ひとつの目標を、自分以外の誰かと、同じ目線で見つめることができる時間。
それは思っている以上に貴重で、大人になると、その機会は極端に減ってくるように思う。
これにはタイミングもあるように思う。
何かがゼロから立ち上がる瞬間に、その場に居合わせる幸運。
自分が当事者としてど真ん中だと感じられる瞬間。
それが趣味なのか、
会社なのか、
地域活動なのかは関係ない。
完成した瞬間ではなく、過程。
どんな場面においても、その過程がきっと尊いんだろうなと思う。
友情というのは、その過程を共にした時間のことを言うのかもしれない。