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AIが急速に進化し、“エンジニアの仕事がなくなる”という言葉が現実味を帯びてきています。
そんな時代にエンジニアは、何を武器にしてどうキャリアを築いていけばいいのか。
今回、代表の石山とAI推進担当の赤石にじっくり話をうかがいました。
事前に想像していたのは、
「AIで業務効率化を進めます」「AIを使って開発が早くなります」
といった、ありがちな“AI導入ストーリー”です。
…が、実際の対談はまったく違いました。
技術者として、そして会社として、どうAIと向き合い、どう未来を選び取っていくのか。
想像以上に熱くリアルで、そして希望がある時間でした。
今回はその対談の内容をお届けします。
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── まず、リンクラフトのAI推進プロジェクトはなぜ始まったんですか?
赤石
「……ぶっちゃけた話からしていいですか。」
── ぜひ。
赤石
「最初、“AIヤバいな、勝てないな”って思ったんですよ。」
石山
「うん(笑)そう言ってたよね。」
赤石
「いやほんとに。AIでコード書かせてみたら、
“え、これ人間じゃもう無理じゃん…”っていうスピード・精度で返ってくるんですよ。」
石山
「衝撃受けてたもんね。」
赤石
「はい。“これ、技術だけで勝負してたら終わるぞ”って。
その危機感が自分の中の一番最初のトリガーでした。」
── エンジニアとしての敗北感?
赤石
「はい、完全に“完敗”でしたね。
だから僕は“AIは使われる側じゃなく、使う側に回らないと終わるな”って思ったんです。」
── 社長はどうだったんですか?
石山
「僕はね、AIが怖いっていうより“分からないままにする”ほうが怖かった。」
── 分からないまま…?
石山
「震災があったり、コロナがあったり、人口減少、原発、いろんな大きな時代の変化があるじゃないですか。
“分からないものを放置する”と人も組織も終わるんですよ。」
赤石
「社長のその感覚、めちゃくちゃよく分かります。」
石山
「だからAI推進っていうのも、
“未来を当てにいく”んじゃなくて“まずは事実に向き合う”っていう姿勢から始まったんです。」
── 社内効率化のためじゃないんですか?
赤石
「それ、よく誤解されるんですけど……違うんです。
AIは“効率化ツール”じゃなくてリンクラフトの事業そのものを進化させるための武器なんです。」
石山
「うちは“AI使って早く作れます”なんて会社にしたいわけじゃない。
AIで浮いた時間でもっと本質的な仕事ができるようにしたいんです。」
── 本質的な仕事?
赤石
「簡単に言えば要件定義、設計、提案、お客様の課題発見…まぁ上流全部です。」
石山
「下流工程はもうAIのほうが早い。
だからこそ、“じゃあ人間は何をするんだ?”っていう意味づけが必要だと思っています。」
── でも、エンジニアの仕事が奪われるって言われてますよね。
赤石
「はい。もう今のAIの精度とスピードを見ると、
実装・テスト・細かい修正…こういう“作業”は置き換わる流れです。」
石山
「うん。“置き換わるかもしれない”じゃなくて“置き換わる”。
だからこそ、人間はより上流へシフトせざるを得ない。」
赤石
「正直、もう“選ぶ”段階じゃないんですよね。生き残るために、上流に行くしかない。」
──じゃあエンジニアはとりあえず上流を目指せ、と?
赤石
「…いや、実はそれが違うんですよ。」
──違う?
赤石
「上流って“考える仕事”なんですけど、
“言われたことを整理して伝えるだけ”ならAIでもできるんです。」
石山
「要は、“上流でも下流でもAIに食われるラインがある”ってだけなんだよね。」
赤石
「そうなんです。
だから『上流に行けばOK』ではなくて、上流だろうが下流だろうがAIにはない価値を出せる人間になる必要がある。」
石山
「上流で求められるのは“気づく力”なんですよ。」
──気づく力?
赤石
「はい。たとえば要件を聞いているときに
『この仕様、後で詰まるな』とか、『お客さん、本音は別のところにあるな』とか、
そういう“一歩先の視点”に気づけるかどうか。」
石山
「それができるのが“自分の頭で考えて、一言添えられる人”。」
──一言添える?
石山
「そう。“ほんとにこれで大丈夫ですか?”って添えられる人。
AIは“言われていないこと”はやれないからね。」
──その「一言」が、どう価値になるんでしょう?
石山
「“ありがとう”につながるんですよ。
エンジニアも結局は“商人(あきんど)”なんです。」
──商人ですか…
石山
「商売の“あきない”です。価値を届けて、ありがとうと言われる。
これが本質。AIにはこの“ありがとう”は作れない。」
赤石
「お客様が“赤石にお願いしたい”と言ってくれる状態。
これは技術じゃなくて、気づきとか信頼とか“人間にしかできない価値”なんですよね。」
石山
「そう。だから、一言添える人はAI時代でも強い。それは“ありがとう”を生むから。」
──なるほど。ビジネスであるかぎり、価値ある一言添えられる世話焼きなエンジニアは淘汰されないんですね。
赤石
「AIが来たからこそ、
“エンジニアは技術だけやってればいい”時代は完全に終わりました。」
石山
「でも、逆に言うと“自分の頭で考え、一歩先を気づける人”は、
これまで以上に価値が高まる。」
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長くなったので、Part1はここまで。
お二人の話を聞いていると、AI時代は“経験の量”よりも、“経験の活かし方”が問われる時代だと感じます。
「もっと上流で価値を出したい」
「技術だけでなく、考える力でも勝負したい」
そんな方にとって、リンクラフトは確実に挑戦の幅が広がる場所です。
もし少しでも“ここなら今の自分を超えられるかもしれない”
そんな期待がよぎったら、ぜひ一度お話ししましょう。
次のステージを目指すあなたの挑戦を、全力で歓迎します。
次のPart2では、この内容を踏まえたうえで、
未経験者がどこから一歩を踏み出せばいいのかを深掘りしていきます。