- PdM
- インフラエンジニア
- ディレクション担当
- Other occupations (6)
- Development
- Business
- Other
ナッジ株式会社、採用担当です。
当社は、スマートフォンを利用した次世代型クレジットカード「Nudge(ナッジ)」を発行するフィンテックスタートアップです。
次々と新しいサービスをリリースし、大型の資金調達を成功させているナッジには、それぞれの分野で経験のあるメンバーがジョインしてきています。
今回は、株式会社ベルシステム24から当社に出向し、現在「事業開発」を担当している笠 太志朗(りゅう たいしろう)さんにインタビューしました。
ナッジでの働き方や会社の雰囲気がよく分かる記事なので、転職を考えられている方は、ぜひ参考にしてください。
ーーまずは、ナッジ入社までにどんな仕事をしてきたか、聞かせていただけますか?
2016年に新卒でベルシステム24に入社し、クライアントの業務をアウトソースいただく、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスの営業担当をしていました。
ベルシステム24はコンタクトセンターのBPOが主力事業ですが、バックオフィス業務BPOなど幅広い業務をクライアント企業様の代わりとなって実行しています。クライアント企業の皆様と同じ目線で経営課題に取り組み、改善提案を実践・実行する「パートナー」として、広い視野にて複合的に業務を組み立てるアドバイスを行っています。
私は金融業界の担当で、共済事業者のクライアント企業様の業務をメインに運用改善を進めていました。
ーーナッジと出会ったきっかけを教えてもらえますか?
実は出向の話が出るまでナッジのことは知りませんでした。(笑)
2022年10月、ナッジが資金調達を実施した際に、あるご縁でベルシステム24も出資することになりました。
その出資検討の際に、ナッジの沖田代表からベルシステム24に対し金融業界の知識と業務経験が一定程度ある若手社員の出向オファーをいただいたのがきっかけです。
私のナッジへの出向オファーも出資完了後にすぐに打診があり、概要を伺って面白そうだと思い快諾しました。
ーーナッジからの出向オファーを受け入れた決め手を教えてください
決め手は二点です。
まず一点目は、ベルシステム24のBPO業務の中では中々経験できない「クライアント企業様のプロダクトを当事者として育てる」ことができるということです。
ベルシステム24では、クライアント企業様の業務効率化を徹底的に図るという観点では、BPOの枠組みがある程度決まっていて、一定の成果をあげることができます。
ただし、今後において本当の意味でクライアント企業様の事業成長・利益創出に貢献するためには、実際のプロダクトを主体的に動かす経験が、わたし個人に圧倒的に欠けているなと課題感を持っていました。
その中で、スタートアップで伸び盛りのプロダクトを一緒に育てて行くという経験が積めるというのは、まさにその課題感を払拭できるものです。
二点目は、ナッジのビジネスモデルがとても画期的で面白そうだなと直感的に感じたところです。
ナッジのプロダクトは、クラブオーナーもユーザーも、そしてサービス提供者側も皆が「Win-Win-Win」になる仕組みで、その誰も困らないスキームに共感しました。
ーー実際に働いてみて、ナッジはどんな会社ですか?
まず、いい面から申し上げると、風通しがよく、希望すれば何でも担当できること。またマネジメントがしっかり効いているというところです。
他の企業であれば、事業データは部門ごとに分断されていて、なかなか共有アクセスできないことが多いですが、ナッジは可能な限り情報がオープンになっているんです。これは社員一人ひとりが「会社を経営している」という意識を持ってやって欲しいという理念のもと環境を整えてきた結果だと思います。
そのため、コミュニケーションもデジタルツールで可視化されて、情報や問題を社員が抱え込まないように工夫されています。
まだ社員も多くはないので、やる気さえあれば何でも担当できる環境です。
そして沖田代表はじめ経営層が、社員のコミュニケーションをつぶさに確認しながら、抑えるべきところは抑え、委譲できるところはどんどん任せるというすみ分けは本当に素晴らしいです。
フロントからバックまで経営層が第一線に立ちながらも、必要な部分には徐々に人材を足しながら、まさに会社を作っていくというプロセスが目の前で行われています。
プロダクトの開発スピードも早く、これから事業を大きくするプロセスに関わりたい方には、とても魅力的な職場じゃないでしょうか。
課題だと感じるところは、これはナッジのいいところでもあるんですが、今まで全員野球をやってきたので、ボール(問題)を皆で追いかけるような習性がまだ残っている点です。
会社をスケールさせていくために、社員それぞれが専門性を高め、個々の事業領域で結果を出す必要があると感じます。
今の目標を達成するためには、現在のリソースでは不十分で、働き方の効率性をもっと高めるため、スコープを絞ってどこに集中するのか、意識を持って改善していきたいです。
ーー働く環境などはいかがですか?
オフィスへの出社を前提とする社員も、リモートで働く社員にも全員等しく会社の情報にアクセスできる環境が整えられています。
働き方はフレックスなので、自分の働きやすい時間に集中して働くことができます。
多くの時間を投下してナッジの成長に貢献しようとしている社員もいる一方で、ワークライフバランスも重視し自分のリズムで成果を出している社員もいます。
現在のナッジのステージでは、このような自由な働き方が可能ではあるものの、将来の上場を見据えて、最適なリソースバランスとは何なのか、そろそろ考えていく時期なのでしょうね。
ーーナッジ入社から現在までのお仕事内容をお聞かせいただけますか?
メイン担当は「事業開発」で、「オーナーサクセス」や「ユーザーサポート」も担当させてもらっています。
「事業開発」というのは、新規クラブの直接セールスや、クライアント企業様を繋いでくださる特約店さんとの新たなクライアント企業開拓。その他、クラブオーナーとナッジの株主さんとのシナジーなどの事業モデルや施策を考えるお仕事です。
クラブ開設いただいた後は、そのオーナーとクラブを盛り上げたり、カード運営のプロセスをマネジメントする「オーナーサクセス」業務を行います。
更に、お客様から問い合わせがあった際の「ユーザーサポート」業務まで、提携カードのフロント業務にはほぼ全て関わらせてもらっています。
全社の週次定例や他チームとの分科会等による情報連携により、会社の進んでいる方向性も同じ目線をもって認識できています。コンパクトな組織ならではの働き方で、非常に学びが多いです。
ーーナッジで、これからどんな仕事に取り組みたいですか?
ナッジがスケールするために、事業プロセス全体を整えることを主体的に行いたいですね。
現在、ナッジの事業開発体制は、クラブごとにフルオーダーメイドで、全てにおいて人が介在してクライアント企業様とコミュニケーションをとりながら進めています。
ただこの体制だと、どうしてもナッジ社員の稼働を前提とするので、短期間で多数のクラブを立ち上げたり、全てのクラブオーナーやファンの要望に素早く答えることが困難なケースもあります。
なので、ある程度ナッジのサービスをパッケージ化してクライアント企業様が必要な機能を選択して、ファンメイクを自走化できるなどの仕組みを実装したいですね。
クラブオーナー側から見たナッジの魅力は、ユーザーの数や決済代金が増えればオーナーの収益もストック方式で増えていくことです。ただし、あまりユーザー数が多くないクラブは、収入も少ないため収益が増えず、省力的なクラブ運営にシフトしてしまうオーナー様も中にはいらっしゃいます。
クラブオーナー側で、カード事業の推進や運営をもっと効率的に自走化できればこの課題も抑制できると思うので、これは私がナッジにいる間に実現したい仕事の一つです。
ーー将来の夢や、なりたい自分像があれば教えてください
明確に将来こうなりたい!などの夢は正直あまりないですね。自分が今置かれている環境で結果を出し、自己成長や私が関わる会社の成長を感じることができれば十分です。
ただし、仕事を通じて知り合った人との関係を大切にできる人間になりたいと思っています。
出向元の役員からは、「今回の経験を持って、次は私がベンチャー立ち上げるくらいの気持ちでやってこい」と発破をかけられているので、それも踏まえて今後どうするかじっくり考えます。
ーー転職活動中の方にメッセージをお願いします
転職活動を通じて、エージェントや企業の人事の方、スタートアップの経営者などと話せるのはとてもいい経験になります。
明確なポジションを求めている企業もあるので、自分が社会からどう評価されるのか試してみるという時期があってもいいのではと。
もし今の職場で何となくモヤモヤを感じているのであれば、それを言語化するためにもまずは第一歩を踏み出してみてください。
結果として、今の会社で自分が成すべきことが見つかったり、自らを内省するいい機会になるかもしれません。
転職先の企業のドメインを生かして、自分をどう高めていくかは、本当にその方次第です。
一定の裁量権を持って事業を回したい方がいらっしゃれば、ナッジは非常に面白い会社だと思いますよ。
ーーおわりに
いかがでしたでしょうか。
ナッジ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただいた方は、お気軽にナッジまでご連絡ください。
インタビュー・文章・写真:山咲かもめ