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インヴェンティットはコロナ下でも積極採用中! 【No.2】この夏、山形に移住する(?!)当社の「クリエイティブ責任者」

臼井翔(うすい・しょう) 社長室/クリエイティブ責任者・PR 担当
趣味はカメラとバイクを扱うこと。埼玉県出身、1985年生

 今回のインタビュー取材は特に緊張した。今回紹介する臼井さんが「怖い人」という意味ではなく、採用広報担当・荒井は同じチームで毎日のようにコミュニケーションをとっているからだ。紹介文というのは、関係が近いがゆえに、その人に関する情報が多くなってしまい書きにくいところがある。
 しかし、今回はこのタイミングでないといけない理由があったので、意を決してインタビューを行った。なぜならこの臼井さんは7月末から山形県に移住し、フルリモートで活動する予定だ。
 創業14期目のインヴェンティットにおいても初めての試みである。移住してからの実感や取り組みは追って紹介していこうと思うが、今この時期だからこそ聴けるワクワクや不安ついて、「クリエイティブ責任者」に赤裸々に語ってもらった。


ーー雑談で聞いた話によると約10年前には「リモートワーク」を経験。東京の会社に勤めながら、徳島で働いたってどういうことですか?

 新卒で入った会社は、某証券会社のWeb周り全てを取り扱う制作会社でした。30人くらいの小規模な会社だったんですがちょっと特殊で、ペーパレスだ、ハンコはなくそうだ、しまいには会社の一部メンバーは徳島を拠点に働いてくれ、と。実証実験という形で徳島にサテライトオフィスを作り、僕も数ヶ月を何度か徳島で働くという経験をしました。現地で古民家を借りて、畳の座敷に大きいテーブルに、社員が並んで座って1ヶ月とか2ヶ月とか何回かに分けてそこで働いたんです。 徳島組は、ご飯とか地域企業との交流イベントがあると集団で移動しなきゃいけなくて(しかも移動は数少ない車でないといけない)、そうすると東京のオフィスの人が一時的に業務を頑張らなきゃいけなくて連絡がすれ違うなどはたまにありましたが、それ以外問題なくは気持ちよく働けました。 「離れていても全然できるぞ」って。あの経験はとても刺激的でしたね。

 今から10年弱前だから2011年とかですが、その頃にすでに「リモートワーク」をやっていたんです。この「体験」は後に大きい影響を与えました。仕事もそうですし、プライベートの過ごし方にも。

徳島では複数の古民家とシェアオフィスを使っていた。4〜5人で活動することが多かったという 
(手前黒のポロシャツが臼井さん)

”デザインを仕事にしたい” その原点は、高校時代のファッションショーの動画制作   

――Webディレクターなどの経験から、クリエイティブの方にキャリアの舵を切ったきっかけはあるんでしょうか?

 1社目ではWebページを作る上での全般的な業務、デザイン・コーディングから何から何でも触れて、2社目ではプレイヤーから一線を離れ、業種業態の知見を広げるためにWeb制作に関わるディレクション業務が主でした。一方で、どこかで自分が主体的になってデザイン業務に携わりたいと思っていたんです。デザインって、絵やイラストを書くだけではなくて、僕の感覚だと、たくさんある物事を整理して、本来あるべき位置に持っていくことなんですね。それが図(ビジュアル)という方法だったり、言葉という方法で「情報の交通整理」をすることなんです。私は正直後者は苦手で、前者がしたかった。その原体験というと、それは高校・大学時代まで遡ります。

 デザインに関する興味が湧いたのは高校時代で、規律とかは自由な校風で制服もありませんでした。僕は友達に誘われて、学園祭のファッションショーの背景に流す動画を作ったんですが、結局個人でのプロジェクトではなく、モデル・音楽・服飾の制作など、他にも関わる人と作り上げた達成感がよかった。あの時「制作」に関わらなかったら、そのまま専攻のクラス的にも理系の学部を受験していたんじゃないかな。それをきっかけで急に方向転換、3年生の10月には県内の美術学科がある学校を受験しました。落ちたらまた勉強するなり考えよう、と。AO入試のお題は「線画で20世記の日本を描け」と、無茶振りもいいところでなんとかして時間内に描いて、そしたら受かったんですよ。充実した学生生活でした。 その学校で出会った仲のいい仲間2人とは今でも親交が続いていて、彼らは奇しくも、奥さんの実家がある山形にUターンして働いています。どっちもWeb制作していてそれなりに稼いでいます。

自社サービスの情報を素早く、正しく。エンドユーザーに届けたい   

 インヴェンティットではWeb周りを主軸に、デザイン関連に携われると思って入ったんです。ですが、“1度目“の入社で出会った上司は完璧主義で、スピードを重視したい僕とはだいぶ考え方が違いました。Web制作であっても100%の成果を求められるのはわかります。だいぶ作りこんで結局「これは時期尚早だ」ってポシャったり。100%と言いつつ、120%求められて断続的にコンテンツを出せなかったり。現在公開しているWebサイトの改修を行った際も、妥協の妥協のような形でなんとかアップしましたが、本当はページ来訪者のためになると思って入れていた情報のいくつかは無くさざるを得なかった。  

 もちろんこれは僕の実力不足でしたが、やっぱり情報には鮮度がある。ずるずる遅れると賞味期限が切れてしまう。まず世間に認知されなければならない「mobiconnect」の情報は、どんどん出していくのが先決だと思っていました。どちらも正義ではあると思うんですけど、結果として僕が一度この会社を離れました。

――なるほど、いろいろあったんですね。一度インヴェンティットを離れてから、出戻りまでの流れを教えてもらえますか? 

 やっぱり「心残り」があったんですね。鈴木社長とか在籍メンバーと連絡を取っていて、ちょこちょことコンテンツ制作を業務委託という形で携わっていました。そうしているうちに昨年の10月に娘が生まれました。とても可愛いです。うちの奥さんの実家に何度か足を運ぶうちに、「ここで子どもを育てたいな」と思うようになった。僕は埼玉の狭山というところで育ったけど、もっともっと自然があるところで伸び伸びと大きくなってほしいな、と。地方に移住して、今やっている(これからやりたい)仕事をできないかと考えるようになりました。

 前職の会社はフルリモート勤務は「絶対NG」ではなかったけど、すぐに実行できなさそうでしたので、鈴木社長に直接会った時に「今考えていること」をぶつけてみました。これからの仕事でもフルリモートが許されるなら戻らせてもらえないですか、と。何回か話し合いの時間をもらい、結果的にその再ジョインで移住の背中を押してくれるという形に至りました。 ITサービスが解決したい課題やビジネスチャンスは「地方にこそ」あるんじゃないでしょうか。ビジネスとしてはすぐには難しくても、私のような(月に1度出勤するかしないかの)フルリモート業務が成り立てば、可能性として新しいエリアでの採用チャネルも生まれる。インヴェンティットは東京にいながら地方採用の可能性も広がります

 移住に対する不安は全くゼロというわけではないです。荒井さんもわかると思うけどクリエイティブ系はプロフィット部門ではないので、直接お金を生み出せない。僕なら「Webコンテンツ」を通じて会社やサービスのファンづくりをしていく必要がある。「山形にまで行かせたのに」と思われないように、頑張ります。 

 確実に当社に「新しい風」が入ってきていると思っていて、鈴木社長は「もっと新しいメンバーの参画でムーブメントを起こさないと」と考えておられるようですが、僕はいい意味でだいぶ空気感が変わってきていると思っています。単純比較できるわけではないし、ブログ的に社外の方には伝わりにくいかもしれないけど、僕は「出戻りしてくれませんか?(あるいは、業務委託でも関われないか?)」という一部の声に対して受身ではなく「入りたい」と思ったのは事実ですよ。 どんないい雰囲気かはこれから荒井さんが頑張って伝えていってください(笑い)。この会社で広報やPRに本腰を入れて、企業ブログを対外的に積極的にやろうしていることも、大きな一歩じゃないですか?

大事にしてきた自社プロダクト。役目は、「見せ方」のバリエーションを増やすこと

 MDMってソフトウェアなので目立たないですし、悪く言うと地味です。それを「黒子」と表現することもありますが、使う上での「喜び」もなかなかありませんしそもそもユーザにとって「mobiconnect」を使う利点が分かりづらいですよね。エンドユーザーや未来使ってくれる人もワクワクするのは難しいと思います。 ですが、ここまでサービスを伸ばせた(特に文教市場では)ということは、もっと、今ある素材の交通整備ができる余地もある。もっとも、僕もデザインを極めた人間ではないので偉そうなことは言えないけど、クリエイティブにできることにおいて「ゼロイチ」はほとんどないと思っています。 特に当社のような事業会社にとって必要なのは、これまで大事に育ててきた自社プロダクトやそれにまつわるコンテンツの「見せ方」のバリエーションを増やすこと。これは、「お題」が難しいほどやりがいがあると思っています。 
 これから地方で働くことについて、僕からも発信していきますね。それでもし、多くの方にインヴェンティットに興味を持ってもらえたらこの上ない喜びですね。


4年前、茨城県西部にある「筑波サーキット」をタイムアタックで走った時の写真

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