コムデデザインチームのビジョン・ミッション・バリューを公開!〜決定までの道のり〜 | Designer's note
はじめにこんにちは!デザイナーの石井です!2021年7月に未経験からコムデのデザイナーとして働きはじめて約1年ほどが立ちました。今回は、今年の1月に決めたデザイナーチームの「ビジョン」が決まるま...
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こんにちは!コムデクリエイティブ事業部、札幌拠点デザイナーの小畑です。
さて、今回はクリエイティブチームで去年から掲げてきたミッション・ビジョン・バリュー(以降、MVV)を、約1年経ったこのタイミングで改めて時間をかけて深掘りしたので、その内容をまとめていきたいと思います。
MVVとは、「Mission(ミッション)」「Vision(ビジョン)」「Value(バリュー)」の頭文字を取った略語です。「Mission」は普遍的に重要で使命を指すもの、「Vision」は3年後何を目指すのかを具体的にしたもの、そして「Value」は「Vision」を達成するための約束事です。
クリエイティブチームはエンゲージメントの向上や社内ブランディング強化を目的に、去年から以下のMVVを掲げてきました。
チーム独自のMVV策定は容易ではなく、、ディスカッションを重ね、かなりの時間を費やしました。その当時の過程は石井の記事にまとまっているのでぜひこちらもご覧下さい!
▽「コムデデザインチームのビジョン・ミッション・バリューを公開!〜決定までの道のり〜
クリエイティブチームは定期的にMVVの考察会を行っていましたが、このタイミングで改めて深掘りすることになったのには2つのきっかけがあります。
1つ目は弊社がリブランディングの一環で、事業部ごとにMVVを策定する取り組みが始まったことがきっかけでした。
元々クリエイティブチームはMVVが策定されていたため変える必要がないと考えていました。
しかし、このリブランディングの取り組みにHONE Inc.の代表取締役でマーケティングやブランディングに携わる桜井貴斗氏に入っていただくことになり、バリューはビジョンを果たしていく約束事という意味合いがあるというお話をお伺いし、チームとして改めてバリューがこの意味を達成しているか確認する必要があると感じました。
▽株式会社HONE 公式サイトはこちら!
まずはMVV深掘りをするために、ビジョンやミッション達成のための約束事であるバリューについて検討を始めました。バリューを5つ設定するため、1日に1〜2つずつ考察し、数日間かけてディスカッションを重ねていきました。
途中でディスカッションした内容を全体MTGで共有、フィードバックをいただき、更に視座を高めながら進めていきました。
5つのバリューを深掘りしていくなかで、そのバリューに対するステークホルダーや現状の課題を整理することができ、チームとして具体的にどういう取り組みをするとよいか考え、いくつかの行動指針も決めることができました。
バリューの深掘りの後は、ビジョンとミッションの定義をそれぞれ見直し、一貫性を持たせるようにチーム内で確認していきました。
まず探究心とは何なのかを考え、最新技術を常にキャッチアップしていくことに近いのではという意見から探究心とは「自分で情報収集していく姿勢」という定義に落ち着きました。
そして、この姿勢を持ち続けるためにはどうしようか…と話し合い、継続的なアウトプットが必要だと考え月に1回話題になったサービスやデザイン、アプリなどの共有するという施策を早速始めてみました!
領域とはどの範囲を指すのかを最初に考え、領域には「時間軸」や「責任範囲」という視点も加えるとさらにデザイナーの範囲を広げることができるという気づきがありました。
またステークホルダーをクライアント・社内・デザイナーとし、デザインだけでなく経験するすべてのことを学びの機会と捉え、現在の立場や責任範囲を超えて、ディレクションに携わるなど新たなチャレンジを受け入れる意識を持とうという共通認識にまとまりました。
そもそもユーザーファーストとは何か?から考え、議論。ユーザーファーストは顧客の満足度を優先することと捉え、実現のための行動として課題整理やユーザー理解のために調査の仕組みづくりを行っていこうという意見にまとまりました。ユーザーの定義をまずエンドユーザー・クライアントとし、そこから具体的な施策を決めました。(施策は秘密です…)
クライアントと同じ熱量になるにはどうしたらいいかを想像したとき、結局相手を知ることが1番の近道だという意見が多く出ました。そこから相手を知り、同じ目線で課題を洗い出し解決することが最重要ではないかと考え、もっとビジネスを学びクライアントの産業や課題を調査するということがこのバリュー達成に必要な姿勢だという結論に至りました。
このバリューの深掘りには少し時間がかかりました…。まず、高い品質とは?ということを考え始めると様々な視点での’’高い品質’’が出たので「デザイン」「情報設計」「クライアントワーク」という3つの柱を設けてそれぞれの’’高い品質’’の定義を探っていきました。結論は以下でまとまり、実現するためには継続的に行っているチーム施策の見直しが必要だと気付き、現在改良中です。
【デザイン面】
【情報設計面】
【クライアントワーク】
バリューの言葉の定義を深掘りしたあとは、ミッションの認識の確認とバリューという約束事が守られるとビジョンも達成されるのかどうかを深掘りしました。
ミッションは策定当時の想い、使命なので文言としては変えなくていいという意見にまとまったので、改めて私たちはweb、サービス、アプリその「モノ」ではなく、体験である「コト」をデザインしているという想いを確認しました。
そしてビジョンもこの流れでスムーズにまとまると思いましたが、最後に言葉の壁にぶつかってしまいます。当初策定したチームのビジョンは「心を掴むクリエイティブで世界をHAPPYに」なのですが、バリューの深掘りを経て、クライアントは国内メインなのを前提に議論してきていたので、「世界」という言葉の範囲が少し違うのでは…というところでした。そこからビジョンはここ3〜5年の目標なのにその期間で世界をターゲットにできるのか、世界が広いとしたらどういう言葉に変えられそうか…となかなか結論が出ませんでした。(ここでメンバーみんな言葉のゲシュタルトが完全に崩壊していました笑)
そこで桜井さんに相談し、国内中心のお仕事がメインとなると「世の中」という言葉の方がよりリアルに即しているのではというフィードバックをいただき、社会をより身近なものに捉えられる「世の中」という言葉の方がメンバーも納得がいくニュアンスだったため「心を掴むクリエイティブで世の中をHAPPYに!」に変更しました。
今回の取り組みを通して感じたのはシンプルですが「言葉って難しくて奥深い」ということでした。1つの言葉に対してメンバーそれぞれで少しずつ解釈が異なっていたので、共通解にまとめていく作業に時間がかかればかかるほど難しいと感じました。
そして私の中でそれぞれのバリューに対する定義が曖昧で、解像度が低いがゆえにうまく意見が出せなかったことが反省点でした。
ですが、時間がかかってもなんとか1つの結論にまとまるまで、諦めずにチームでディスカッションしたことで、私も少しずつ自分なりの意見を出すことに慣れ、今のチームなりの新しい解釈が見つかることもあり、今となってはその過程全てが楽しかったです。
約1年経ったこのタイミングで深掘りしたことでミッション、バリューの認識をあわせるができ、今のメンバーが納得するビジョンに変更することもできました。そして多くの時間を費やし議論したので活発に意見を交わせるチームになってきたのでこの取り組みを通してチームにも自分にも良い変化が生まれたなと感じます。
MVVを浸透させるために今後も定期的に考察会を行いながら、チームで決めた施策を継続的に行えるよう仕組みを検討しているところです。
今回策定したビジョンに向かって、メンバー同士で密なコニュニケーションを取り合い、バリューを積み重ねていきたいと思います。
また、コムデクリエイティブチームでは同じビジョンに向かって切磋琢磨し合える方を募集しています。ぜひご興味があればカジュアル面談にご参加ください!