こんにちは!今回はシステム・アプリ事業部の制作を徹底解剖!記事後半、深嶋社長とシステム・アプリ事業部の竹辻さんと山口さんをお招きして、依頼から納品までの流れとこの事業部でディレクターをすることの魅力を語っていただきました!
前半の記事はこちらからご覧ください▽
システム・アプリ事業部のディレクターが実際にどんなことをしているのか、想像付く人はなかなかいないんじゃないでしょうか?そんな疑問を解消するために詳しく深堀りしてきましたので、ぜひ最後までご覧ください!
インタビュー参加者
■CEO:深嶋 利之(Toshiyuki Fukajima)
詳しいストーリーは以下からご覧ください▽
■App/System Mgr:竹辻 篤志(Atsushi Taketsuji)
詳しいストーリーは以下からご覧ください▽
■App/System Director:山口 尋之(Yamaguchi Hiroyuki)
Q.まずはシステム・アプリチームってどんな風に動いているのでしょうか?発注から納品までの流れを教えて下さい!
竹辻:
最初はクライアントの要望を聞いて大体の仕様を確認して、概算の見積書を提出します。クライアントと合意が出来たらそこから制作に取り掛かり、まずは画面仕様書とワイヤーフレームを制作します。それを元にデザイナーが全体のデザインを制作し、デザインがフィックスした後にエンジニアが仕様や動きを構築します。その間にディレクターはテストケースというバグや不具合を発見するテストを作成し、構築が終わると、このテストケースを元にデバックを行い修正があればエンジニアに依頼、無ければ無事納品となります。
最初は他社で担当していた案件でもうまく要望が叶えられず途中からコムデに依頼してくださる場合もあるので、これに限ったことではありませんがここまでが新規で受注した場合の一連の流れですね。
▽システム・アプリ事業部の具体的な動きについてはこちらの記事をご覧ください!
社長:
以前竹辻くんが担当した案件の中で、災害時の避難所等の空き情報を確認出来るシステムがあったと思うけど、あれは途中まで他の業者がやっていたよね。設計が途中まで進んでいたんだけど、設計書も何もなくて僕たちはその途中まで構築されているプログラムを解読しながら画面仕様書や設計書を一から作り直したんです。
竹辻:
そうですね!あれは大変でしたが、フリーランスや他の業者に依頼した案件を途中で放棄されてしまって困っているクライアントは案外たくさんいるので、制作を通してお助けできてよかったなと思います!
山口:
一連の流れの中でも最初に重要になってくるのがスケジュールを組むことだと思います。公開日は基本的に絶対なので、そこから逆算してスケジュールを組んでいくのですが、クライアントの要望も叶えながら制作で修正や不具合があった時も余裕を持って対応出来るくらいのスケジュールを考える必要があります。
私は最初これがとても難しかったのですが、経験を重ねるうちに最近は「こういう設計のときは大体このくらい」といった自分の中の指標が出来てきて来ました!
Q,スケジュール管理や途中からの制作など一筋縄ではいかない作業もたくさんあるんですね!そんな中でディレクターをやっていて楽しいことやうれしかったことはありますか?
竹辻:
やっぱりクライアントから「ありがとう」という言葉を頂いた時はやっていてよかったなと思いますね。僕たちディレクターは一番クライアントと接する機会が多いので、お褒めの言葉も直接言ってもらえることが多いんです。こういう言葉をもらうとこれが次への原動力にもなりますね!
もちろん無事スケジュールどおり納品出来た時もうれしいですが、どちらかというと安心感のが強くてホッとする感じです。
山口:
私も納品してお褒めの言葉をいただけた時にはすごくやりがいを感じますね!
あとは制作の過程でクライアントの要望に寄り添うことが出来たり、自分の中でエンジニアやデザイナーとのやり取りがスムーズに上手くいったときは達成感があります。改めて自分はコムデの一員なんだな、と思いますね!
社長:
僕はシステム・アプリのディレクションは社内の課題解決をするものだと思ってるんです。デジタルトランスフォーメーションの時代がもうすでに到来している今、企業の持つデジタル化に対しての課題を販促ツールや業務効率化のツールやシステムの制作を通してコムデが補っていると感じます。
コムデでもクラウドサービスを利用して、経理を業務効率化したり、多岐に渡って様々なツールを入れたりしているのですが、その結果として削減された人件費や時間を制作など他のことに使えるのは、僕たちも実際使っていてとても組織として強いと思っています。ただ単に指定されたシステムを作るのではなくて、クライアントが求める課題解決をシステム・アプリを通して具現化し納品することで、クライアントから褒めてもらうことも多いんじゃないでしょうか。なのでやっぱりそういう声を聞くとうれしいですね!
一方でデジタルの領域についての知識が少ないクライアントに対して、思い描いているものを汲み取りながら作業するのは難しい面もあるんです。クライアントが「こうしたい!」と思っているものをいかに忠実に再現して納品するかが一番のポイントであり難しいところなんですよね。ただ、それを乗り越えて納品して「ありがとう」とお褒めの言葉をもらえたときは本当にやりがいがありますね!
Q,コムデのインタビューでも多く登場してきたWebディレクターとの違いってどんなところがありますか?
社長:
結構ありますよ!システムの場合はどのように動作するか、どうやってデータを出すかなどのデータのインプットとアウトプットの設計がメインなんです。
例えば、
ここに会員入力したらその情報はフォルダに蓄積されて会員ページを閲覧できる
というような設計は全て情報がデータベースにインプットされてその後アウトプットをどのようにするか、というのが重要になってくるんです。
こういった中身の機能をメインに考えているシステム・アプリディレクターに対して、Webディレクターはフロントのデザインがメインでワイヤーフレームを利用してデザインを自ら設計するといった工程があるんです。
Web案件の場合はワイヤーフレームとサイトマップが設計書になるのに対し、システム・アプリ案件の場合は画面設計書、データベース設計書、API設計書などが主な設計書になるといったイメージですね。
Q.同じディレクター職とはいえWeb事業部とは大きな違いがあるんですね!
ところで皆さんがシステム・アプリディレクターになったきっかけって一体何だったのでしょうか?また仕事をする中で難しいと感じるところはどんな部分ですか?
竹辻:
僕は自分が普段使っているスマートフォンで自分が作っているものが流れてきたらおもしろいな、と思ったのがきっかけでアプリのディレクターをすることになりました。
いろんなシステムやアプリを使用するユーザー側でもあるからこそ、制作する時は自分で何度も試して使い心地を確かめながら、色んな人にとって使いやすいアプリを作ることを心がけています。
難しい部分としては、アプリはユーザーに表示されているのがフロントだけなので、バックエンドとの連携がイメージしづらい部分があるところですね。
会員登録の設計だけでも、まずはユーザーが情報を入力して、入力されたメールアドレスにメールを配信する、そしてそのメールに記載されているURLをユーザーがクリックすることで会員登録が完了する。
この方法はよくあるやり方ではありますが、構築するにはこれら全てについてデータがどのように動いているのか設計書に詳しく書き出さなくてはいけないので、まず仕組みを理解するのが難しかったです。
社長:
そうなんだよね!なので未経験で入社した方はどこのデータベースにインプットされてどこからアウトプットされるのかその場所をまず考えてもらうことが重要なんです。
山口:
私は入社してから、システム・アプリ事業部に配属されたので設計や構築の知識や経験もないまっさらな状態でした。
どういうものなのか全く分からず入ってきたので、そこから本やインターネットで猛勉強しましたね。
自分がユーザー側だったときは何気なく利用していたアプリで表示されるバリエーションエラー一つ取っても、たくさんの工程を経ている機能だと初めて知ったんです。そしてその工程も正解がたった一つというわけではなく、バックエンド側とフロントエンド側どちらで構築するのかでも仕様も変わってくる。
制作に関わる人が多いので「この人に何を頼めば良いのだろう?」「ここは誰が受け持っている領域なのか?」ということをディレクターとしてしっかり把握して指示を出すという部分で最初は難しさを感じました。
ここで的確にメンバーとコミュニケーションを取っておかないと、制作がスムーズに進まなくなってしまうので、今起きていること、さらにはスケジュールを見越した先のことまでしっかり把握して考えて動くことを心がけています。
Q.依頼から納品まで全ての段階で指揮を執るディレクターならではの難しさがありますね。制作する中で壁にぶつかることもあると思いますが、そんな時どうやって解決しているのでしょうか?
山口:
インターネットでまずは自分で調べて見てますね。今はもう何でもインターネットに載っている時代ですし、私たちが行う制作で必要となる設計や構築についての情報は日本のみならず世界中からたくさんの情報が載っています。そこから周りのエンジニアや先輩ディレクターに自分の認識が合っているか確認するような感じです。
竹辻:
私も山口さんと同じで基本的にはインターネットで色んな情報を基に考えをまとめて、そこから周りのメンバーに聞いて自分の見解が合っているかどうか確かめますね。
特に設計や構築に関しては、自分の頭の中だけじゃ収まりきらないほど色んな方法や情報が存在するので、インターネットで情報を収集しつつ経験のあるエンジニアやディレクターに確認を取る。こういう風に一つ一つわからないことを潰していっています。
分野の違うデザインやフロント領域などは正直まだ分からないことも多いので、そこは何も知らない状態で聞きに行ったりもしますね。
社長:
お二人のやり方は正しいと思います!知識が無いとどんな構築がどんな期間で出来るのか、これは可能なのか、制作する上での様々なことがわからないですよね。
でもその「わからない」を無くしていくことで、自信を持ってディレクション出来るようになるんだと思います。特にディレクターはクライアントと一番密に接する立場なので腰が低くなりがちですが、「出来ますか?」と聞かれたことに対して、制作のことを考えずに全て「出来ます!」と答えるイエスマンなディレクターよりも、コムデでは予算やスケジュールを考えて時には「これは次フェーズ以降にしてください」と言える、クライアントと“一緒に”ものづくりを出来るディレクターが活躍しています。
Q,クライアントと一緒にものづくりをしていくことが重要ということですが、皆さんはどんな風に関係性を築いていっていますか?
社長:
ITに関するリテラシーの無いクライアントについては、まずはこちらがリーダシップを取って適切な提案をしていくことですかね。そういったクライアントの多くは、何をしたいのかが明確に描けておらず、想像上での希望にとどまってしまっています。それを私たちがプロとしていかに具現化するか、というところが良い関係性はもちろん良い制作にもつながると思います。
竹辻:
私はあまりリーダーシップを取るのは得意な方では無いですが、リテラシーが無いが故に無謀な要望をお願いされた時などは、「ここまでやる場合はこのくらいスケジュールをください」「このスケジュールではこれは難しいですが、こんな風にするのはいかがでしょう?」と妥協案を探すようにしています。
とはいえ、クライアントが要望をたくさん出してくれることで全体的なイメージを知ることが出来るので可能でも不可能でもなるべく多く要望を聞くこともとても大事だと思います。
気軽に「こうしたい!」といってもらえる関係性を築くためにも、最初の打ち合わせで初めてクライアントと顔を合わせるときは、自分のプライベートな話をして笑わせたりしています(笑)。
山口:
私はわかりやすく説明するのを一番心がけています。仕事としてずっとシステム・アプリの制作をしている私たちにとっては普通のことでもクライアントからすると初めて耳にするような言葉もたくさんあると思うので、あまり専門用語などは使わず誰でも分かるように話しています。そうすることで、後々認識のズレが生じることも少なくなるのでリスクも減ると思うんです。それに専門用語ばかり使って難しい人だと思われても、なかなか心を開いてもらえないですからね。
Q.クライアントとの関係性が良いのもコムデの特徴ですよね!それが少し垣間見えた気がします!では最後に、皆さんが思うコムデならではの魅力ってどんなことだと思いますか?
社長:
僕から見た魅力は、色んなクライアントと出会えるので竹辻くんが最初に言っていたみたいに「スマートフォンを使ってたら自分の作ったシステムが流れてきた!」なんてこともあるくらい大きな仕事にも携われるところが大きいと思います。
特にシステム・アプリについては街中ある大きな広告みたいにパッと見て分かるものではなく、ユーザーがいる上でいかに使いやすくしていくかということだと思うので、多くのユーザーがいる大きな仕事に携わってそのシステムやアプリにもたらした作用が喜びの声となって聞こえてくるのはとてもやりがいがあると思いますね!
竹辻:
そうですね、自分や周りの人も多く使っているようなシステムに携われるのはすごいことだと思います。あとはチームの雰囲気が良いのもコムデならではかな、と思いますね!
山口:
僕たちが制作をするときはディレクター、エンジニア、デザイナーが一つのチームとなって進めていくのですが、普段から一同に介して作業をしているからかコミュニケーションが活発でスムーズなんです。時には仕事以外の話もして気分転換をすることもあったりと、話しやすいメンバーが集まっているのが魅力だと思います。案件を進める上でもコミュニケーションが円滑なことはとても大事なので…!
皆さん、本日はありがとうございました!
いかがだったでしょうか?Web事業部とは一味違うシステム・アプリ事業部の魅力が感じられましたね!ディレクションという仕事は同じでも、制作工程や必要知識が全く変わっていてそれぞれに違った面白さがあることがわかりました!システムやアプリ制作に興味がある、デジタルのちからで企業の課題を解決したい、という想いのある方はぜひカジュアル面談にお越しください!