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TARUMAEのご紹介 - BULB自社製3Dエンジン 不動産領域 / WebGLに最適化

こんにちは、BULBのLuです。今回はAutoFloorの内部で使われいる3Dエンジン、TARUMAEについて紹介いたします。

TARUMAEについて

AutoFloorはクラウド上で完結してブラウザで軽快に動作することを目的にしています。従来の不動産領域ではチラシなどに使われているキラキラした静止画CGを目にすることがあるかと思いますが、あれは静止画だから実現できる品質です。

我々の目指すゴールは、

  • ブラウザ上で動作する
  • スマホでも動作する
  • ワンクリックで動作する
  • CG内どの地点にもリアルタイムにウォークスルーできる

不動産のチラシでキラキラした静止画CGを目にすることがあるかと思いますが、あれは静止画だから実現できる品質です。ブラウザでこれを実現するには、静止画よりCG品質は妥協しながらも操作性やユーザビリティをギリギリまで追求したエンジンが必要です。色々な施策を検証した結果、既存の3Dエンジンでは実現が難しいという結論になり、自社製エンジンを開発することになりました。

TARUMAEの特徴

Webで動作、Webに特化

一般的な3Dエンジンはデスクトップやタブレットのアプリとして動作しますが、TARUMAEはWebGLを介して完全にWebで動作できるように設計されています。ブラウザさえあれば、どんなプラットフォームでもどんなデバイスでも動作します。アプリをインストールする必要がなく、リンク(URL)1つ渡すだけで、どこでも、誰でもすぐにVRコンテンツを閲覧することができます。この優れた利便性は、あらゆるビジネスモデルを発展させる基礎となります。

高速動作

様々なオリジナル技術と工夫、最適化によって、ブラウザで最大200FPS以上の高速レンダリングのパフォーマンスを達成しています。一般的なスペックのPC、スマートフォン、タブレットでストレスなく不動産物件の内覧VRを閲覧できます。

軽量

3Dデータを大幅に軽量化できるため、VRコンテンツのWebページをすばやく開くことができます。一般的な不動産物件のデータ量は3MB~6MBで、これは他のVRエンジンで生成したデータ量の1/10しかありません。さらに遅延ダウンロード機能も搭載しており、物件を閲覧しながらダウンロードすることにも対応しています。

高画質

TARUMAEは物理ベースレンダリング(PBR)に対応したオフラインのレンダラーを内蔵しています。VRコンテンツの3D Model(OBJやFBX)に対して事前計算を行うことで、Web上で高画質のVRコンテンツを表現できます。

通常のライティングから反射効果に加え、様々なポスト効果に対応しています。静止画CGに負けない高画質のVRサービスの提供をサポートしています。

不動産ビジネスに特化

TARUMAEは不動産領域に特化しており、不動産VRの応用に必要なあらゆる機能を備えています。例えばTARUMAEには、PCでのマウス操作とタブレットでのタッチ操作による3D空間のカメラ制御が内蔵されているため、開発コストをほとんどかけずにウォークスルーの機能を実現することができます。この他、部屋内での移動範囲の制御や家具の配置など、あらゆる不動産VRの応用を強力にサポートしています。

高速軽量と高画質が両立できる理由

不動産VRの場合、部屋の中にある物のほとんどが静止しているため、これらの物をレンダリングするために必要な計算はすべて事前に行います。また同じ形状の物、同じ材質の物をできるだけ共通化することで、ダウンロードのデータ量やメモリの使用量を最小限に抑えます。このような細部に至る工夫や最適化によって、高速かつ軽量で動作するエンジンを実現しました。

TARUMAEに内蔵されているオフラインの高性能レンダラーは、静止物に対してライトマップや空間検索用のインデックスデータを事前に作成します。具体的には以下の機能を備えています。

  • ライティング計算、ライトマップ生成
  • 反射計算、反射マップ生成
  • 接空間データの生成
  • 移動範囲制御のためのNavデータ生成
  • 高速空間検索インデックスデータの生成
  • 各種静止画の生成
  • ウォークスルービデオの生成
  • 上面図、間取り図の生成

不動産VRにおけるWebエンジンの定番

Web 3Dエンジンでは three.js がよく使われていますが、three.js には上述したような事前計算ができるレンダラーを内蔵していません。そのため外部ツールと連携しなければならず、開発コストとハードルが大幅に増えます。TARUMAEはこの問題を解決し、不動産VRに特化したソリューションを提案します。

TARUMAEを利用すれば、VRコンテンツの 3D Model (OBJやFBX)を用意するだけで、低コストかつ高画質の不動産VRサービスをエンドユーザーに提供することができるため、不動産VRにおける定番の3Dエンジンとなっています。

今後の発展について

TARUMAE は不動産VRにおけるさらなる革新的な機能の提供を目指して開発を進めています。例えば物件の 3D Model を高効率で作成するデザイナー、スマートフォンやタブレットで画像を撮るだけで部屋の 3D Model を作成できる機能などを研究しています。

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