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雑誌SWITCHインタビュー『COCONE CREATORS FILE』FILE.13 UI / UXデザイナー 古賀百香

この記事は「SWITCH Vol.41-No.6」に掲載された記事を許諾を受けて転載しています。
PHOTOGRAPHY: GOTO TAKEHIRO
TEXT: KAWAKAMI HISAKO

FILE.13

古賀百香 UI / UXデザイナー
2018年武蔵野美術大学油絵学科版画専攻を卒業。その後、ゲーム会社に就職し、2021年にココネに入社。入社直後から『リヴリーアイランド』のUI/UXを担当し、Unityを使用した組み込みやUIアニメーションの作成も行う

既存タイトルを尊重しながら アプリの新しい可能性を探る

━━大学ではどのようなことを学ばれていましたか?

「武蔵野美術大学の油絵学科版画専攻というところで絵を学んでいました」

━━油絵学科からなぜゲーム業界に入られたのでしょうか。

「小さい頃から兄の影響でゲームをよくしていました。大学では人形劇サークルに入っていたのですが、そこでの活動を通して人を楽しませることを考えれる方が力を発揮できると思い、自分が小さい頃から楽しんでいるゲーム業界を目指しました。UI/UXのデザイナーをしているのも、お客様によりよい体験をしていただきたいという点では、人形劇サークルの経験が生かされているように思います」

━━その後ココネに入社された直後から『リヴリーアイランド』の立ち上げに参加し、UI/UXを担当したそうですね。

「そうですね。私はクラシック版のリヴリーアイランドを知らなかったので、クリエイティブディレクターの土屋から話を聞き、さまざまな情報を吸収するところから始めました。リヴリーアイランドは二十年以上前に発表された名作ゲームなので、クラシック版のイメージも大切にしつつチャレンジもしたいと考えていました」

━━どういったチャレンジをされたのでしょうか?

「初めに任された施策が『ラボワーク』のUI画面でした。よくあるノルマを達成するとアプリ内の報酬がもらえる項目です。ただ、リヴリーではノルマを押し付けるよりも、飼い主さんに能動的にリヴリーのために動いてもらいたいという思いが企画開発の担当者にあり、話し合いの中でリヴリー研究に協力して研究所から報酬を出すバイト形式にしてはどうか、という話になりました。そこで飼い主さん自身がどうやって求人応募するかを考え、実際のバイトアプリを参考にしました。よくある『初心者大歓迎』とか『急募』といった文言を使ったり、それまで稼いだ額を見られる場所を隠し要素として入れたりなど、リヴリーの世界と実生活が繋がる体験ができるような工夫をしています」

━━クラシック版があるからこそ、アプリ版ではより新鮮な体験を提供しているんですね。

「そうですね。チュートリアルもクラシック版を体験したことがある方は説明が長いと感じてしまう可能性があります。飼い主さんたちは早くリヴリーに会いたいだろうと思ったので、シンプルなチュートリアルを目指しました。また、五月からは新しい試みとして、クラシック版から人気のあった有料会員専用の施設を開設しました。ぜひ飼い主のみなさんに楽しんでもらいたいと思っています」


SWITCH Vol.41-No.6, スイッチ・パブリッシング

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