この記事は「SWITCH Vol.41-No.6」に掲載された記事を許諾を受けて転載しています。
PHOTOGRAPHY: GOTO TAKEHIRO
TEXT: KAWAKAMI HISAKO
大村真奈 総務部コンシェルジュチーム チーム長
LVMHグループ ルイ・ヴィトンジャパンに入社後、接客販売や店舗マネージメントを担当。二〇二〇年にココネに入社後はコンシェルジュチームの立ち上げに参加
接客経験を業務に生かして
━━会社の中に「コンシェルジュチーム」という部署があるのは珍しいと思うのですが、具体的にはどのような業務をされていますか?
「総務部には、ネット環境やパソコンのサポートをするテクニカルなチーム、施設管理をするファシリティチーム、私が所属するコンシェルジュチームの三つのチームがあります。コンシェルジュチームの主な仕事内容は、社員の方々のあらゆる相談を聞いて解決することです」
━━どういった相談を受けますか?
「相談事の規模はそれぞれありますが、社内環境の整備や入社者のオリエンテーション、出張者のサポートや来客の対応など様々です。また、日々の業務以外にも毎月イベントを主催しています」
━━新春にはお餅つきのイベントをされていましたね。
「はい。さらにこれからは社員のお誕生日会を恒例行事にしようと考えています。イベントを行うことで担当部署以外の交流も生まれますし、社内にいい空気が流れるようになればと思っています」
━━以前はファッションブランドで接客をされていたそうですが、なぜココネに入社されたのでしょうか。
「長くファッション業界で働いてきましたが、出産と子育てで一時的に業界を離れました。そこからいくつかの職種を経て、子供の学校生活が落ち着いたタイミングでココネの求人を見つけました。事務を募集しており、私は未経験だったので難しいと考えていましたが、募集内容に『コンシェルジュチームの立ち上げ』と記載されており、単なる事務作業ではなく社員の方々の居心地のよさを考える仕事なのかなと思いました。それなら、今までの接客の技術を生かせるのではないかと思い、入社を決めました」
━━社員の方々が働きやすいように配慮していることはありますか?
「質問や相談事がしやすい環境を目指しています。あとは、会社のことを誰よりも理解してなんでも答えられるように“ココネのプロ”になりたいと思っています。相談事に関しては対応スピードを上げるために、社内チャットに窓口をつくり、質問にすぐ対応できるようにしています」
━━社内の設備が新しく更新される中で、対応に苦労することはありますか?
「新しい設備や制度に慣れるのは大変な一方で、ココネにとってプラスになると思った設備は提案次第で導入されるので、大きなやりがいも感じています。例えば、高濃度の酸素を供給してくれる装置を設置した酸素カプセルのような部屋があるのですが、それは私が企業説明会に参加していいなと感じ、導入してもらいました」
━━大村さんが日々の業務から感じたことを省みて、オフィスでの過ごしやすさにつなげているのですね。
「はい。忙しく走り回っていますが、やりがいを持って楽しく過ごしています」
SWITCH Vol.41-No.6, スイッチ・パブリッシング
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