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雑誌SWITCHインタビュー『COCONE CREATORS FILE』FILE.08 UIデザイナー 菊池優子

この記事は「SWITCH Vol.41-No.3」に掲載された記事を許諾を受けて転載しています。
PHOTOGRAPHY: GOTO TAKEHIRO
TEXT: KAWAKAMI HISAKO

FILE.08

菊池優子
UIデザイナー
Webデザイナー、イラストレーターを経て、2016年にココネに入社。『ポケコロ』のUIデザイナーとして「なぐさめの星」の改修を担当する。2022年に『PKCL Twins』のUIデザイナー兼チーフクリエーターに就任

人気タイトルをweb3サービスへ更新させるために

――web3サービスの『PKCL Twins』ではUIデザイナーを担当されているそうですね。前職はイラストレーターをされていたとお聞きしました。

「美術系の大学通っていたわけではないのですが、デザイナーにチャレンジしたいと思い、デザイナーとして応募し、アバターのデザイナーをしていました。」

――UIデザイナーに転職されたのはなぜですか?

「絵を描くことよりも、お客様の感情や体験に興味が出始めたのがきっかけです。UIの方が体験そのものに寄り添えるという実感がありました」

――『PKCL Twins』は『ポケコロ』や『ポケコロツイン』のアセットを用いたサービスですが、既存のアプリを基にweb3サービスを作る上での苦労はありましたか?

「アプリを楽しんでくださる方にweb3サービスをわかりやすく使ってもらうにはどうしたらいいのか、すごく悩みました」

――チュートリアルや、操作面といったことでしょうか?

「操作面などは既存のものと変わらないのですが、既に存在しているアプリの世界観や流れの中に、どうweb3要素を組み込むのかが難所でした。デジタルアイテムでコーディネートしたアバターをNFTとして出品できる機能があるのですが、そういった新しい機能を抵抗感なく楽しんでもらえるかチーム全体で議論しました」

――『PKCL Twins』はグローバル展開しているサービスですが、その点も違いはありますか?

「まず、言語の壁を一番に感じました。今は英語のみですが、今後フィリピンやタイへの訴求も考えているので、同じサービスの中に別の言語へ展開したとしても破綻しないようなUIを構築する必要があります。また、色の見え方や動物などのモチーフの捉え方など、国によって千差万別です。このあたりは特に注意しながら検討を重ねています」

――『PKCL Twins』にしかない機能もあるんでしょうか。

「『PKCL Twins』の中にはファッションブランドがいくつか存在しています。かわいい系やクール系、和服系のようなジャンルで分けられたブランドのガチャがあります。今後はアプリ内に『Twinkle Mall』というショッピングモールを作り、お客様がアバターの服を買うような仕組みを作っていきたいと考えています。オンラインのファッションサイトのようなものを目指していて、お気に入りを一覧できたり、その日ごとの人気アイテムが表示されるような、『PKCL Twins』が現実とデジタルの境目を感じられる場所になればいいなと思っています」


SWITCH Vol.41-No.3, スイッチ・パブリッシング

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