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子どもたちの学習の質をあげていくためには、我々が学習のプロになる必要がある[社員インタビュー vol.2:稲富 駿さん]

みなさま、こんにちは!

Classiでは四半期に一回、社内報【times-Classi】を発行しています。
【times-Classi】では、さまざまな社員インタビューを通して、仕事への向き合い方やチームで働く際のtipsをシェアしています。

これまでは社内公開のみでしたが、みなさんにぜひメンバーの仕事への想いやカルチャーについて知っていただきたく、一部インタビューを公開いたします。

第二弾は、開発支援部部長の稲富さん(通称:lacolacoさん)のインタビュー(2022年6月時点)です!


ーClassiにジョインするまでのお話を聞かせてください。

高専の専攻科を卒業した後、プログラマーとして就職しています。ここ数年はフロントエンドエンジニアとしてウェブアプリケーションの開発に携わっていました。Classiとの関わりは2019年からアドバイザーとして業務委託を受け、2020年に正式にジョインしました。

Classiを選んだ理由は、教育に変化を起こせる会社を探していたからです。僕らの世代は元気な日本を見たことがありません。それでも僕は日本のことが結構好きなので、右肩下がりになっていくのをただ眺めているだけでは嫌だという思いが募っていました。日本社会が抱える課題は様々ありますが、まずは根幹となる教育と向き合いたい、その中でも、子どもたちのスタートラインを整えるために重要な公教育の分野にチャレンジしたいと思ったんです。


ー今回のインタビューでは、lacolacoさんがesaで始めた「今日の失敗」についてお伺いします。

「今日の失敗」とは?
2022年3月にesaで始めた失敗体験の共有ページ。
コンセプトは「失敗は学習に不可欠!小さく失敗して小さく反省して、ぐんぐん成長しよう!」

  • 正直に書くこと。失敗は不名誉なことじゃない
  • 謝らない こと。失敗は罪じゃない
  • 責めないこと。ここは 「自分で」 反省するための場所
  • 「なにが失敗だったか」「この失敗から何が得られたか」があればヨシ!

※esa:社内の情報共有ツール


ー「今日の失敗」を始めた意図を教えてください。

失敗から学んで成長するチームを作りたい、と思ったことがきっかけです。

元々、Classiの課題のひとつとして、お互いの失敗が見えづらさがあると感じていました。本来、学習には失敗が不可欠です。ClassiのバリューのひとつであるUnlearn & Learnを実践するには、なにが失敗だったのかを明らかにして学んでいく必要があります。

そのため、まずは失敗を隠したりごまかしたりせず安心して共有できる場所をつくろう、と考えて「今日の失敗」の運用をスタートしました。


ーlacolacoさんが感じている「お互いの失敗が見えづらさ」はなぜ生じているのでしょうか?

Classiは、良い話は積極的にでてきます。それはとても素晴らしい文化ですが、一方で「悪い話」を共有することは苦手なのかなと感じています。

前提として、「失敗していない」というのはありえないと思うんです。ではどうして失敗が共有されないのか。それは、隠しているか、あるいは本人が失敗を自覚していないかのいずれかです。

本来であれば、障害を起こしたとか、リリースが遅れたとか、学校とのやりとりで炎上したとか、そういう失敗を積極的に共有して次に活かすべきです。でも、Classiは真面目な人が多いためか失敗がおきると当事者の人がすごく申し訳なさそうにするので、どうしてもお通夜ムードになっちゃうんですよね。場を雰囲気を暗くしたい人なんて誰もいないので、失敗について語られにくくなる。

失敗から積極的に学んでいこう、そのためにどんどん失敗を共有して前向きに受け止めていこう、というカルチャーが必要だとぼく個人としては考えています。


ー失敗を共有しやすくするために、どんな工夫をしていますか?

「今日の失敗」には、みなさんが書き込みやすくなるようなルールを盛り込みました。

ひとつは、「謝らないこと」。誰かに迷惑をかけたならば、もちろんその当事者には謝罪をすべきです。ですが、失敗を共有する場には謝罪は必要ありません。失敗を共有するというのは組織にとってよいことなのに、要らないへりくだり方をされるとお互いに気まずくなります。失敗から学んでいくためには、謝罪はかえって邪魔になるのです。

もうひとつは、「責めないこと」。失敗を共有しやすい土壌をつくるためには、「失敗を共有しても責められない」という心理的に安全な空間をつくる必要があります。「今日の失敗」では、「失敗を隠さずに共有してくれてありがとう」という思いをこめて他の人の投稿にいいねをつけてくれる人がたくさんいるので、ポジティブな気持ちで投稿できると思います。


ー今後よくしていきたい点があれば教えてください。

まだまだ活用している人が少ないので、今後増やしていきたいですね。

運用していく中でお互いの失敗から学ぶことは多いです。僕自身、失敗を書き留めることで次は気をつけよう、という意識が高まりました。また、他の人から”いいね”をもらえるともっと頑張ろう!という気持ちになれます。成長したいと思う人には是非活用してほしいです。

また、リーダー層にはより深刻な失敗も積極的に共有してほしいなと思います。上の役職につくとどうしても見栄をはりたくなりますが、失敗しないリーダーの下でメンバーは失敗できません。失敗してはいけないムードの中で人は成長できないので、リーダー層の皆さんには自らの失敗を共有するとともに、チームメンバーの失敗に対して積極的にポジティブフィードバックをしてほしいなと思います。


ー最後にみなさんにメッセージをお願いします!

Classiは「学習」をビジネスにしている組織なので、私たち自身がもっと学ぶことがうまくなる必要があると思っています。子どもたちの学習の質をあげていくためには、我々が学習のプロになる必要があります。失敗を恐れず、失敗を原動力にできるチームを一緒につくっていけたら嬉しいです。

また、Classiのバリューの本質は何なのかも学んでいく必要があると思います。まず、Unlearn&Learnの教科書として、『失敗の科学』という本をお勧めします。今回の話に少しでも共感してくれた方は、ぜひ読んでみてください。

今後も社員インタビューを発信していきますので、ぜひチェックしてみてください!

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