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2018年12月より「Arts & Culture Company」「Ownership Company」「International Company」という3つのカンパニー(事業部)に組織改変が行われた株式会社CINRA。
それぞれのカンパニーごとに取り組んでいる業務内容も違えば、所属している人も千差万別。しかし自分が応募する先がどんなところなのか、求職期間中にできるだけ具体的にイメージしておきたいもの。今回は自社メディア「HereNow」の運営のほか、さまざまなインバウンド / アウトバウンドプロジェクトに携わる「International Company」にフォーカスし、その疑問にお答えしていきます。
文・上妻聡子 (CINRA, Inc.)
職場訪問で「おもしろそう」と感じたのが入社のきっかけ
こんにちは。株式会社CINRAの「International Company」で編集者をしている上妻です。
と自己紹介させていただきましたが、じつは私もつい最近までWantedlyで求職活動をしていた人の一人。
CINRAってなんかクリエイティブで色々やってそうだな〜という漠然としたイメージはあったのですが、具体的にどんな事業をしていて、どんな人が働いているのかは面接に進むまで正直知りませんでした。
今回はそうした疑問を少しでも軽減できれば、と私が所属している「International Company」メンバーの仕事ぶりをご紹介します。
では、まずは私の自己紹介から。
上妻聡子
私はもともと「超」がつくほどの非クリエイティブ業界で、定時退社のOLライフを謳歌していました。
しかし、国内外への転勤を経験するなかで、「おや? 東京以外にもおもしろい場所がたくさんあるぞ、いや東京以外のところのほうがむしろおもしろくない!? 誰かがこれを伝えなければ!」と思い立ち、文章を書いてはメディアに寄稿の日々。
そんななかWantedlyを見ていて、目に飛び込んできた「インバウンドとアウトバウンド、両方の目線を持った編集者」という募集。しかも職場訪問で社内の人に会ってみると、なんだかおもしろそう! そんなこんなでご縁があり、いまCINRAで働いています。
日本各地から北欧まで。メンバーが訪れた「2019年のマイベストシティー」
実際に入社してみてまず驚いたのは「International Company」の皆さんの出張の多さ!
もちろん業種や時期によってバラつきはあるのですが、チームの皆さんのGoogleカレンダーを覗いてみると「●●県へ出張」の文字や「台湾出張」など国内外いろんな地域の名前が並んでいます。
「International Company」という言葉を聞いて、社内では英語が飛び交い、世界を股にかけるようないわゆる「インターナショナル」な事業内容を想像していた私ですが、
なかに入ってみて気づいたのは、当カンパニーでは表層的な「インターナショナル」よりも「異文化交流によって、人に変化をもたらす」ことにこだわっている、ということ。
極端な話、1歩家の外へと足を踏み出せば、そこには異文化が存在していると私たちは考えています。イタリアへの旅行も隣町のお散歩も同じぐらい発見に満ち溢れていて価値があるものだと思うのです。
そんな守備範囲広めの「International Company」のメンバーに「2019年に訪れたマイベストシティー」を調査しました!
仕事に限らずプライベートでも、国内外問わず本当にいろんな場所に足を運んでいる「International Company」のメンバーたち。この記事を見て、いったいどんな人たちなのか、イメージを膨らませていただけたら嬉しいです。
台湾のミュージシャンと瀬戸内のアートを取材
まずはクリエイティブプランナーの村上さん。私たちにとって頼れるお姉さん的存在なのですが、じつはCINRAに入社してまだ1年ほど。入社して間もなく行かれた出張が印象的だったのだとか。
村上史乃
村上:日本政府観光局(JNTO)との企画『ART TRAVEL JAPAN』 で、日本各地のアートの魅力をいろんな国の人々に伝えようと、台湾出身のミュージシャン・Enno Chengさんとともに瀬戸内エリアを巡りました。入社してまだ2か月も経たないうちに任された仕事ということもあり印象に残っています。
取材の全行程を終え台湾人ゲストのEnnoさん(左から3番目)と取材メンバーで記念撮影(右端・村上)
村上:アートで盛り上がる地方の代表格ともいえる瀬戸内、そして台湾人と日本人という異なるバッググラウンドを持つメンバー。さまざまな「異文化」が混ざり合う、当カンパニーの持つ可能性と役割を理解するきっかけとなった取材でした。
当カンパニーではクライアントさんとタッグを組み、地域の魅力を国内外に発信する仕事を行っています。そのためには、その場に行った本人も楽しむというのは必要な素質ですね。
出張の隙間時間もしっかり楽しみます
続いてお話を伺ったのは、プロデューサー・クリエイティブプランナーの嶋田さん。出張中の楽しいエピソードが聞けましたよ。
嶋田茜
嶋田:秋田県の魅力を海外に向けて発信するためのインバウンドウェブサイト制作に携わっています。なまはげや秋田犬が有名な秋田ですが、実際に訪れてみると、そのほかにもたくさん発見がありました。
たとえば、街を散策していたらたまたま出くわした、倉庫をリノベーションした複合施設「ヤマキウ南倉庫」。
ヤマキウ南倉庫
嶋田:施設内にはおしゃれなカフェ、花屋さん、スーパーがあって、秋田の人々の感度の高さに少し触れられた気がしました。
それから「永楽食堂」というローカルの居酒屋で飲んだ秋田の地酒・新政酒造の日本酒は忘れられません。その土地のものを現地でいただくのはやっぱり美味しいですね!
永楽食堂
嶋田:「永楽食堂」で驚かされたのは、なんといっても壁一面に貼られた全国各地の日本酒メニュー!
秋田県の方に話を聞いてみると、これだけの種類の地酒を飲める場所はかなりレアなのだとか……。現地の方からたしかな口コミ情報をゲットできる、というのもこの仕事の醍醐味ですね。
秋田で日本酒だなんて、さぞスイスイ進んだことでしょう!(いったい何杯飲まれたのか、気になるところです)
流浪のプロデューサー! プライベート旅でも仕事のヒントは見逃しません
お次は、海外へと視線を向けてみましょう。当カンパニーではアジア11都市を中心に紹介するクリエイティブシティガイド「HereNow」を運営していますが、そのブランドリーダーであり、プロデューサーの丸田さんにお話を伺いました。
丸田武史
丸田:今年はプライベートで、タイ、ミャンマー、中国、マレーシア、ウルグアイ、ベトナム、フィリピン、カナダ、アメリカ、仕事では香港に行きましたよ。
本当に全部この1年で行ったんですか? と疑いたくなりますが、休みのたびに海外で出かけ、現地のリアルな情報を足で稼ぐ丸田さんの話はいつもディープでおもしろいのです。
丸田:この写真はフィリピンのマニラにあるバー「RM-16」。バーの入り口には、一見何の変哲もないコカコーラの自販機があるのですが、じつはここがバーへと続く扉。店は、いわゆるスピークイージースタイル。マニラの元気な若者で賑わっていましたよ。
充実の台湾旅には、カルチャー情報が欠かせません
竹部礼
竹部:今年はプライベートで台湾に行ってきました。一緒に行った友人のリサーチ力が凄くて、定番のスイーツ・豆花(トウファ)はもちろん現地の人しかいないような食堂にも行くことができて、大満足の旅でした。
竹部:ただ「夜遊びをしよう!」と思い立ったときになかなか苦戦しました。最終日の夜だったので失敗したくなくて。台湾のカルチャーシーンに通じている人たちはどこに行ってるんだろう? と調べまくったところ、行き着いたウェブサイトが「HereNow」だったんです。
CINRAという会社は知っていましたが、カルチャーメディアの「CINRA.NET」のイメージが強かったんです。そのほかにもいろんな事業をやっているんだと気づけただけでなく、結果として入社にもつながったのでなにか運命的なものを感じました。
旅先での検索をきっかけに当社の事業内容を知っていただき、さらには入社までしていただけたなんて。メディア冥利に尽きるお答え。ありがたい限りです。
International Company初の試み北欧デザインキャンプ
さて、最後にお話をお伺いするのは当カンパニーのリーダー&アートディレクターの井手さん。今年一印象深かった都市として挙がったのは、遠い北欧の地でした。
井手聡太
井手:今年はデンマーク・コペンハーゲンを舞台に「HereNow Presents Denmark Design
Camp」というツアーを企画し、デザインイベント『Design Matters』や現地のデザインオフィス訪問を行いました。
デザインイベント『Design Matters』の様子
現地のデザインオフィスは壁もおしゃれ
井手:『Design Matters』は、世界中から普段目にするようなサービスを手掛けているデザイナーが何人も登壇し、大盛況。
オフィス訪問ではデンマーク政府のロゴを手掛ける一流のデザイン会社や、廃棄食品をおしゃれにリデザインする会社を訪問。参加者にとっても、同行した私にとっても新しい発見が得られるツアーになりました。
ただ聞いていたとおり物価はとても高くて、食事はほぼ毎日おしゃれなセブンイレブンで済ませてましたけどね。
楽しみながら仕事する、International Companyのメンバーたち
いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介した以外にもCINRAの「International Company」には、合計12名の個性豊かなメンバーがいます。
私たちInternational Companyと一緒に何かやってみたい、実際に会って話を聞いてみたい、と思っていただけた方、お話できる機会を楽しみにしています!