はじめまして。CINRAの加藤です。
前回のInternational Companyを紹介した記事の通り、現在CINRAは3つの「カンパニー」という事業部に分かれ運営されています。今回はその3つのカンパニーのうちのひとつ、「Ownership Company(オーナーシップカンパニー)」について説明します。
Ownership Companyには、Web制作やインナーブランディングなどを行うクリエイティブチームと、クリエイティブ業界の求人情報を扱う自社サービス・CINRA.JOBを運営するチームの2つのチームがあります。チームは2つに分かれていますが、クリエイティブチームはCINRA.JOBにもコミットしているので、組織は流動的です。
カンパニーの名前が変?
さて、そもそもOwnership Companyというカンパニー名、耳に馴染みがなく、違和感を感じる方もいるのではないでしょうか? 「ownership」とは、英語で「当事者意識」や「主体性」を意味する言葉なのですが、そんな言葉を持ち出されると、「オーナーシップが足りない!」なんて説教されるのでは、と身構えてしまうかもしれません。どうしてこんなカンパニー名が生まれたのか、背景を説明させてください。
唐突ですが、皆さんは「人生を楽しむことができればいいなぁ」と思いますか? おそらく、楽しめないよりは、楽しめた方がいいですよね。人生を楽しめたら、それって幸せだなと、私は思っています。
その「幸せ」に関して、こんな調査や研究があります。詳しくはリンク先をご覧いただきたいのですが、幸せになるには「お金」や「学歴」よりも「自己決定」が必要とのことです。そう言われてみると、映画やドラマで、束縛から抜け出し、自由を手にして幸せになるというストーリー、確かに多いですよね。というわけで、CINRAは以前からオーナーシップをとても大切な概念として考えています。
Ownership Companyは、プライベートでは誰も異論を挟まない「好きだからやる」や、「私がやりたい」というオーナーシップの本質を仕事で実現することにより、世の中がもっと楽しくなることを支援しています。私たちは、そういったことを通して、より多くの人がもっと自分の人生を楽しめると信じているのです。
クリエイティブチームは、インナーブランディングで企業内のオーナーシップを高めたり、企業のミッションやビジョンをWebサイトやイベント等を通して消費者に届けたりすることを支援しています。CINRA.JOBは、「好きだから」や「やりたい」という思いで仕事をしている人が大勢いるクリエイティブ業界の、キャリア支援を行っているサービスです。そういうわけで私たちは、Ownership Companyというカンパニー名を名乗っています。
それでは、ここからは具体的な実績をいくつかご紹介していきます!
オウンドメディアによる情報発信
近年、企業が情報発信をする場としてオウンドメディアの活用が盛んになってきました。CINRAはSEOマーケティングを目的としたオウンドメディアではなく、インナーブランディングもスコープに入れたオウンドメディア活用を支援しています。
『POSTAD』は広告代理店・ADKホールディングスのオウンドメディアです。「実体験が、原動力。」をコンセプトに、「働くこと」通して日々感じている疑問やモヤモヤを、ADKホールディングス社員を中心とした編集部員が直接見て対話し、触れることで明らかにし、その様子をコンテンツとして読者へ届けていきます。
コーポレートサイトで社員のモチベーションを向上!?
コーポレートサイトは、対外的に情報を発信するためだけにあると思われるかもしれません。しかし、ご存知の方もいるかもしれませんが、実は身内である社員からのアクセスが意外に多いという事実もあります。CINRAではコーポレートサイトをインナーブランディングツールとして捉え、設計・構築した事例をこれまで数多く手がけてきました。
こちらのコーポレートサイトのリニューアルは、昨年2018年に新たに設定したミッションやバリューを社内外に発信し、より企業文化と親和性の高い人物を採用することを目的とし進められました。特徴としては、多数の記事を掲載していくことが挙げられます。ミッション、バリューのブレイクダウンをするワークショップを通して、サイト上で発信するメッセージを固め、情報設計や記事企画に展開していきました。また、運用段階に入ってらコンテンツ編集をクライアント側が行えるよう、CINRAのノウハウとスキルをクライアントに共有することもしました。
アカデミックと社会の橋渡し
「アカデミック」と聞いて、「楽しそう」と思える人って何人いるでしょうか。むしろ、普段馴染みがない人の方が多いのではないでしょうか。しかし、大学が行なっている研究はアートと同じくらい独創的で、実はものすごくダイレクトに社会と繋がっているんです。そういった大学の活動と社会の関係をデザインに落とし込んでいくのがCINRAが得意とする大学サイトの制作です。
こちらのサイトは、従来よりも間口を広げ、多くの方に國學院大學へ関心を持ってもらうため、学内の知的資産や魅力をより積極的に発信する場として活用できるメディアサイトとして設計を行いました。掲載する情報は、閲覧者の興味を引き付ける見出しがついた記事としてコンテンツ化。リニューアル当初は、最新の研究動向や、教員の専門領域についての豆知識、同学の強みである「日本の伝統文化」を紹介するコラムなど、約130本の記事を公開。以降、時事的なテーマや、旬の情報を盛り込みながら、随時コンテンツを追加しています。
地方のクリエイティブ就職を支援
才能はあるのに、クリエイティブ業界に就職して活躍することがイメージできない。そんな地方の学生たち。あるいは、クリエイティブ業界の職に就き都市部に居を構えているものの、地方で思いっきり集中して仕事がしたいと思っている人たち。そんな人たちがこの業界には大勢います。このような、クリエイティブ業界でも起きているエリア課題を解決すべく、CINRAは積極的に地方公共団体や県立大学と様々な取り組みを行っています。
CINRAが日本最南端の芸術大学である沖縄県立芸術大学の学生と、沖縄県内外のクリエイティブ業界で活躍する企業を繋ぐ「クリエイティブ業界 就職支援プログラム」。このプログラムでは、沖縄県内外の企業を集めた合同説明会や、学生・保護者・教職員に向けた講演会の開催や、沖縄と東京でのインターンシップなどを実施しました。それらを通じ、沖縄の芸大生たちが就活を身近に感じ、クリエイティブ業界へと進出するキッカケ作りとなる就職活動を私たちは支援しています。
クリエイティブ業界に特化したキャリア支援サービス
私たちは、クリエイティブが世の中に与えるインパクトを真剣に捉えています。いいクリエイティブはそれまで当たり前に存在していたものの大切さを教えてくれたり、自分とは異なる境遇にいる人の心情を理解できたりといった、出会いや想像力をくれます。場合によっては、クリエイティブには成長意欲や知性の獲得のきっかけにすらなる強いパワーがあると私たちは信じています。だから、できるだけ多くの人が、クリエイティブ業界に入ったり、クリエイティブが生まれるプロセスに関わったりしてほしいと思っています。またそういった職に就く人が増えることで、世の中にもっと素敵なクリエイティブが溢れたら良いなとも考えています。
Ownership Companyは、この思いを実現するためにCINRA.JOBというクリエイティブ業界に特化したキャリア支援サービスを運営していいます。CINRA.JOBは広告掲載とエージェントの2つのメニューがあり、これまで多くの求職者と企業を結びつけてきました。
Ownership Companyメンバー(一部)
CINRAのOwnership Companyは、今回ご紹介した事例以外にもインナーブランディング支援や空間演出など、多様なサービスを持っています。そして、これからも多様なクリエイティブソリューションで、クライアント様やその先にいる人々に幸せになるきっかけを届けていきます。
カンパニー内には、プランナー、編集者、デザイナー、エンジニアなど多様な職種をバックグラウンドに持つメンバーが在籍していますが、皆職種を越えてコラボレーションし、仕事を楽しんでいます。
そして、ただ今、絶賛チームメイトを募集しています! どんなバックグランドをお持ちでも構いません。是非、気軽にオフィスに遊びに来てください。クライアントがやりたいこと、自分が好きなこと、幸せのきっかけを世界に届けること。一緒に実現していきましょう。