写真は野球観戦の風景だが、そこで思い出した仕事と脳の関係性。
なぜ運動すると、心と頭も元気になるのか(NewsPicks より)
大脳辺縁系は、哺乳類はもとより、爬虫類、両生類、魚類を含めた動物全般において共通して存在する。いわば、動物の本能を司る「古い脳」だ。この大脳辺縁系に、記憶を司る海馬も存在している。このことからしても、情動と記憶・学習がセットであることがわかる。動物は何かしらの経験をすると感情が発生する。経験とその時の感情は、海馬を通じて記憶され、将来の行動にフィードバックする形で「学習」をする。運動の機会が減ることで、「感情を通じて学習する」という動物としての基本機能が弱体化する懸念だ。
通勤が苦しいと感じる人は多い。確かに、満員電車はテンションを下げることにもなるし、朝から疲労感を覚え体力も低下することから、仕事の生産性も落ちてしまう。
ただ、通勤もかなりの運動量になる。精神的な辛さを感じてしまうような満員電車を避ける時間帯での出勤は必要かもしれないが、駅やオフィスまでの徒歩、駅構内での階段乗降、電車やバス内での学習や仕事の振り返りなどを習慣化できれば、通勤が充実した時間帯になる。コロナの影響で、リモートワークを希望される方は増えているが、改めて通勤のメリットを見直してほしい。
このような話をすると、通勤しなくなった時間帯を有効活用し、趣味の時間に充てたりジム通いができるという声もあるが、自宅だと怠けてしまう人も多いはずだ。強制的な時間を組み入れることで、習慣化に結び付き、普段の生活にメリハリをつける努力をすることが大切だ。
動くために一歩必要な強制的な環境に身を置くこと、やらざるを得ない状況に追い込むこと、動きながら考えるメリットから、通勤が不毛だという解釈を変えていこう!