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大手商社から転職し、1年で執行役員に。そこで見つけた、”元気な日本”を未来に届ける方法。

新型コロナウイルスの影響で、正社員の機能不全が浮き彫りになり、会社や雇用のあり方が見直されています。

そこで注目を集めているのが「ジョブ型雇用」。ジョブ型雇用とは、「正社員に仕事を割り当てる」という従来の雇用方法とは違い、「仕事に適正人材を割り当てる」という雇用方法を指します。新規事業開発やIPO準備など、専門的な知識がいるプロジェクトではすでにジョブ型雇用が採用されており、その動きは今後さらに拡大していくでしょう。

今回の記事では、そんなジョブ型雇用をコーディネートする事業を展開する、BNGパートナーズの名取さんをご紹介します。中途入社ながら、2年目にして同社の執行役員になった名取さん。
名取さんはどのような経緯で転職し、なぜ異例のスピードで執行役員になれたのか。今回は、そんな名取さんがどのような価値観を持ち、どこを見据えて事業を展開しているのかお話いただきました。

名取 拓哉(Takuya Natori) /タレントシェアリング事業部 事業部長 兼 執行役員

2012年大手専門商社に新卒入社。同社で繊維や化学品の営業に従事する。2018年株式会社BNGパートナーズへ中途入社。タレントシェアリング事業部の本格的な立ち上げを行う。2019年執行役員に抜擢。現在は同事業部にてプレイングマネージャーとして、メンバーの育成や新規アカウントの開拓を主に行う。

子供たちに元気な日本を届けたい。だから僕は、給与を捨てて転職した。

ーー前職について教えてください

一部上場している商社に6年ほど勤めていました。入社してすぐ「1番きついところに入れてくれ」と人事にお願いしたところ、「アパレルの営業事業部」というその会社で一番厳しい事業部に配属されました。業務としては、百貨店アパレルから製造に関する案件を受注し、海外の工場へ依頼をして、製品を逆輸入して販売する、というもの。

会社の中で最も厳しい事業部だったため、離職率が高くてですね。僕が入社してすぐ先輩2名が退職しました。そのせいで新卒ながらクライアントを抱えざるを得ない状況になり。何もわからないままたくさんのクライアント対応をする日々でしたね。

そんなある日、僕が所属する事業部の経費(倉庫料と運賃荷具費)が非常にかかっていることを見つけてしまいました。あまりにも不自然だったため、当時の部長に報告したら「お前がやれよ」と怒鳴られまして。そのまま経費削減プロジェクトを立ち上げました。プロジェクトではルールや仕組みを作っただけでしたが、最終的に年間1億円の経費削減を達成。功績を認められて表彰されました。

先輩のクライアントをいきなり任され、経費削減プロジェクトも並行して進める。本当に過酷な労働環境でした。ただ、そんな中でも初年度からやり遂げられたのは、「多くの人が僕を必要としてくれている感覚があった」のと、「多くの先輩方の力を借りられたから」というのがあります。クライアントはもちろんですが、経費削減プロジェクトも超重要な内容だったので、上長からの期待も高かった。

加えて、就職活動の時から何かと僕は目立っていたり、入社からGWまで毎日先輩と飲みに行ったりしていたので、先輩方にとても好かれていました。それが功を奏して、事業部を跨がなければならないプロジェクトも推進できたんです。頼るべきところで先輩たちにしっかりと頼り、力を借りられたのが大きかったと考えています。

そんな激動の初年度だったんですが、最終的な僕の成績は赤字。先輩たちは「あの環境の中でよく頑張ったよ」と言ってくださったんですが、上長からは「成果を出せなかったから、名取についているアシスタントを切らざるを得ない」と宣告されてしまい。それが本当に悔しかった。「自分が成果を上げないと、人を守ることができない」ということを初年度にして痛感しました。最終的にそのアシスタントは、他部署に異動することで済みましたが、2年目からの僕の行動を大きく変える経験でした。

ただ、商社の業界でも繊維やアパレルの事業が厳しい環境に陥っていまして。大手総合商社でさえも、「繊維事業だけ子会社化して経費削減をする」という苦肉のビジネスを強いられていました。もちろん、僕がいた会社も同じような措置が取られ、メンバーが子会社に出向することになりました。僕も同じように子会社に出向しようとしていたんですが、会社の花形である化学品事業部に引き抜かれ、アルミ箔の営業部署に異動しました。

ーー激動の1年目であり、多くのものを学べる環境にあったんだなと思われるんですが、なぜ転職を決意なされたんでしょうか?

アルミ箔の事業のクライアントは、日本有数の巨大メーカー企業でした。本当に大きなビジネスです。そのため、会社の期待もすごく背負っていて。部長クラスがほぼ事業を回していて、私自身は歯車のほんの一部でした。そこで「僕がいなくても事業は回ってしまうな」と途中で思ってしまいました。それが1つ目の契機ですね。

そして、ちょうどそのタイミングで結婚をしました。それと同時に子供の未来のことをイメージしたんです。そしたら、日本の未来に対してネガティブなことしか浮かばなくて。「僕は日本という国が好きなのに、子供たちには元気な日本を届けられない。」そんなふうに思いました。

「日本を変えるなら政治家になるべきか?」とも考えたんですが、孫の代まで時間がかかってしまう。だったら産業から日本を変えたらいいと思い、転職活動を決意しました。

ーー日本のためになるお仕事を選ぶ中で、BNG様を選択した理由はなんでしたか?

代表の蔵元と会えた縁もありますが、大きな理由としては「BNGのビジネスモデルなら市場全体を俯瞰できるし、自分も成長できる」と考えたからです。

BNGはCxOと呼ばれる経営幹部に特化した転職支援を行っています。そこで関わるのは、本当に成し遂げたいVisionを持ち、社会をよくするために全力投球な経営者様ばかりです。そんな企業さまと伴走し、強い部隊を作っていくことで、日本を元気にする一端を担えるのではないかと考えました。

また、企業のアッパー層とコミュニケーションが取れるため、自身の成長にもつながると考えました。経営に関する知識やビジョンに直接触れられることは、ビジネスパーソンにとって最高の環境と言えるでしょう。さらに僕は、昔から人とコミュニケーションを取るのが得意でした。高校生の時からいろいろな人と関わりを持ち、団結力を高めるということをやってきました。それが大学でも前職でもさらに強化され、誰にも負けない部分と言い切れるようになりました。

そのコミュニケーション能力があれば、ただのエージェントではなく、本当の意味でビジネスパートナーになれると考えたんです。その関係になれたら、本当の意味で相手の悩みに寄り添えるし、さらに自分も成長できる。BNGに入って2年半経ちますが、その時の自分は間違っておらず、確実に成長できたなと感じています。

本当の意味で、経済人として自立できる。経験から導かれた、タレントシェアリング事業部の魅力。

ーー名取様が所属する”タレントシェアリング事業部”について教えてください

タレントシェアリング事業部は、企業のジョブ型雇用を支援するために、クライアントのフェーズに合わせて人材や会社、コミュニティをコーディネートする事業です。具体的に言えば、クライアントが新規事業の立ち上げやシステム開発をしたいという要望をタレントシェアリング事業部に投げてくださったら、そのために必要な人材や企業をマッチングしているイメージですね。

ただ弊社のエグゼクティブサーチ事業部(ハイレイヤーの転職支援)と違って、僕たちは受注したプロジェクトを一緒にやります。それは事業のフェーズごとに必要なピースが変わってくることが多いからです。状況をしっかりその場でキャッチし、人材の補充や入れ替えを行います。またプロフェッショナルの人材の業務を補完するお手伝いもしております。資料作成やマーケット調査など、プロジェクトのブレーンをプロの人材に担っていただくのですが、実行リソースとしてBNGが協力できることもあり、そうやってプロジェクトにずっと寄り添っていられます。

戦略コンサルに依頼すると、資料作成やロジカルで膨大な提案書はでてきますが、それだけで何千万というコストがかかります。しかし、それはクライアントの成功に寄り添っていないと思いますし、コミットし切れていないでしょう。

現在は大手企業の新規事業開発やシステム開発、IPOの準備やマーケティング戦略策定、業務改善など、案件の種類は多種多様です。それらの案件に対して、11年間CxO人材に特化した転職支援をしてきた弊社の人材データを活用します。

他社にはない巨大なデータベースもありますし、プロジェクトにも伴走する。かなりハードルの高い業務が多いですが、営業マン3名とアシスタント、そして僕の5名で事業を回しているのが現状ですね。

当事業部は3年目を迎えましたが、1年目8000万円、2年目1億円を売り上げました。そして今年は1.6億円を目指して奔走しています。さらに、新型コロナウイルスの影響で世界中の企業がジョブ型雇用の重要性に気がつき、当事業部もかなりの追い風を受けています。ここまでの成績は好調で、期首2ヶ月で1億という数字の見通しもたってきております。非常にいい形で前に進めていますね。

ーータレントシェアリング事業部の中で、どのような役割を担っており、どのような業務を行われているのでしょうか?

事業部長としての肩書きはありますが、現在は5人という少数で事業を進めているので、プレイングマネージャーとして事業部の中に位置しています。

業務内容で言えば、これもまた多様ですよ。プロジェクトのディレクション、プロ人材のバリューの明確化、課題に対してのソリューションの提供、プロ人材とのコミュニケーション、新規アカウントの開拓、企業分析などなど。ほぼ全ての業務に関わっています。

ただし、事業を拡大する上で、僕がひとりでやり切れる限界が見えてきているので、少しずつ3人のメンバーに仕事を振り始めています。そこで空いた時間をアカウント開拓に割いているのが今の業務ですね。

ーー名取様はBNG様の執行役員もやられていますが、2年目にして抜擢されたのはどういった理由からでしょうか?

なんでしょうね?正直、聞いたこともないので正確な理由はわかりません。

ただ、大企業で働いてきた見栄やプライドを全て捨てて、「模範的なBNGマン」になろうと努めました。僕は28歳でBNGに中途採用されたので、年下の上司もいたんです。でも「この会社に入れて頂いたのであれば、僕がこの環境に適応しないといけない」と思って彼らをリスペクトし、会社や組織のルールを徹底して守りました。

「後から入ってきた28歳の人があれだけやっているんだから、僕らもやらないといけない」と思ってもらえるように、模範的なBNGマンになろうとしたことは1つ要因としてあるかもしれません。

それと、全社員の相談役になっていました。僕はBNGに転職して2日目で、のちのタレントシェアリング事業部となる新規事業開発室に配属されました。他大多数のメンバーはエグゼクティブサーチ事業部だったので、誰とも利害関係がなかったんですよね。愚痴を言っても問題ない立ち位置に、僕がいたのは大きかったです。たくさんのメンバーが何に悩み、どうしたいのか、そこに寄り添うことや、助言、時には苦言を呈することもできました。

社会人経験が長かったからというのもあるかもしれませんが、そうした相談役になることで、みんなから信頼を高めていったことも要因かもしれませんね。

そこに、初年度からしっかりと成績を残したことも加味して、蔵元から執行役員を拝命した、と僕は思っています。蔵元に聞いたら「適当にあげた」なんて言われるかもしれませんけど(笑)。

ーージョブ型雇用が社会的にニーズを集め、その領域に挑戦したいと考えている転職希望者の方々も多いと思います。そんな方々に向けて、タレントシェアリング事業部の魅力をお伝えいただけますか?

一緒にプロジェクトへ参加できることが魅力ですね。プロジェクトに入っていれば、プロのアウトプットを横で聞くことができ、そのプロジェクトの成功や失敗までを経験できます。これは僕が体験したことなので間違いないのですが、タレントシェアリング事業部に携わることで飛躍的に経済人として成長しました。

正直、前職での僕は、ちょっと英語や中国語ができるモノ売りの営業マンで、ビジネスに関する知見はほとんど持っていませんでした。それがこの2年間で本当に多くの知識を得られました。

新規事業開発に必要なこと、IPO準備に必要なこと、システム開発に必要なこと。数え出したらキリありませんが、これだけ多くの知識を身に付けられたのはタレントシェアリング事業部にいたからだなと思います。

また通常のエージェントよりも、クライアントやプロ人材と深く繋がりを持ちました。彼らとコミュニケーションを重ね、プライベートで関わる時間も増やしていくことで、思考や知識を直接吸収できる関係になれました。本当の意味でビジネスパートナーになれますし、経済人として自立できる環境が用意されているのはタレントシェアリング事業部の魅力ですね。

”環境を利用するのが1流である”成長に貪欲である人と、僕は働きたい。

ーー名取様は、BNGという会社をどんな方向に持っていきたいとお考えですか?

すごく大きな話で言うと、日本のマーケットにおいて、どのような規模感の会社でも強みを共有し、弱みを補完し合う、そのつなぎ役でありたいと考えています。

前職での経験や、タレントシェアリング事業部での経験からも感じましたが、1人、1社では何かを変えていけません。もっとみんなが手を繋ぎ、肩を組んで協力することで初めて大きなことができるんじゃないかなと思っています。

社内で個々人が協力するように、「会社や組織という枠組みを超えて繋がる」ようになったら、世の中はもっと面白くなるんじゃないでしょうか。

日本を元気にするには、そして僕たちの子供の世代に”元気な日本”の未来を届けるには、それぞれの会社が指数関数的に成長していく必要があります。

BNGは、そうした成長や挑戦に寄り添っていける、つなぎ役でありたいと思っています。

ーーでは最後に、タレントシェアリング事業部で日本を元気にしていくとしたら、どのような方と一緒に働きたいですか?

「成長したい」という貪欲さを持っている人と一緒に働きたいですね。

そのマインドを持っていないと、プロジェクトに参加したとしても、ただ議事録を取るだけになってしまう。わからないことが多い環境の中で、疑問をしっかりと持ち、学ぼうとする姿勢がないと厳しいかもしれません。多くのプロジェクトに参加し、クライアントと深く関わっていく。

そういった成長のために時間を投資できるか否かで、タレントシェアリング事業部との相性は決まってくると思います。伸びる環境は間違いなく整っていますので、とにかく成長したいという人にはぜひ来て欲しいですね。

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