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話すこと、助けること。深夜のファミレスで誓った想いについて


いろんな事情があって立ち上げを決意した16年前のあの日、私たちは深夜のファミレスで会社の名前を考えていました。その事情のことや、社名のことはまたいつか(笑)。今回は創業時に共有しあった想いについて書きたいと思います。

◯話すこと

立ち上げに際しては、不安がたくさんありました。私と、もう一人の代表、森と、現社員の大津の3人で顔を突き合わせても、それぞれの育ってきた背景も違えば、キャリアも違うし、職種も違う。私は女ですが、二人は男性。ちょうど30歳になったばかりのわたしは人生経験も浅く「人を信じる」ということは何かの理由なしにはできるものではなくて、価値観の全然見えないこの人たちとやっていくことは、今必要に迫られているとしても、不安ばかりがありました。「価値観の違う人とはやっていけないもんだよ」先達のそんな言葉も、頭に鳴り響いていました。

じゃあ、これから起こるだろう幾多の苦難を乗り越えるパートナーとして、今ここに何があれば信じられるんだろう?まるで知らない人といきなり結婚させられるような気分。手を繋ぐなんてできるんだろうか?そんな不安をぶつけた時に、ふたりから言われたことは「話そう」ということでした。

「いまここにいる3人の目的は一緒。会社立ち上げて潰したいなんて思ってない。だからその目的が同じなら、違う意見が出たってそれは単なる意見の違いなんだよ。話せばきっと理解できる。」

だからひとつ、絶対に決めなくてはいけないことは

「誰かが話したいと言ったら拒否をしないこと」

それは決めておこう。話をするタイミングはいろいろあるかもしれないけれど、誰かが話したかったら絶対に足をとめてそこで話そう。

そしてそれは、16年経った今でもBit Beansの根底にある強い想いです。どんなに意見がすれ違っても、何かを悪くしようと思って意見を発する人はいないのだから、きっと最後にはわかりあえるものだ、それが信条です。


◯助けること

責任感の強さはわたしたちの誇れるもののひとつです。そしてその責任感は、単なるプロ意識ではなくて「だって私たちがやらなければ、助けを求めてきた人を放り投げるようなもの」そんな想い。

残念ながら、ビルから落ちそうになっている誰かのピンチに、スーパーマンみたいに圧倒的な力で救えるわけではない。だけど、デザイナーだったり、エンジニアだったり、制作者だったりして、その分野では困っている人を助けることができる。

「ありがとう、助かったよ」

そんな言葉が、自分たちをとても幸福にするし、生きている証しのようにも思えるから、だから自分たちは「助ける」ということを忘れない生き方をしていこうよ。そんなことを確認し合いました。

わかりづらいかもしれないけれど、私たちは私たちの目標として「世界平和」を掲げたりはしない。手の届かないところにある概念を育てる会社ではなく、目の前の人を助けていくことを目的としている会社。結果それが世界を平和にすることがあっても、理念に掲げるのは「世界平和」ではなくあくまでも「目の前の人を助ける」。それはお客様だけではなく、社内でもわすれたくない想い。

だって、身近なところを助けられないでどうする。

直接人から「ありがとう」をもらうことでしか満足できない自分の存在意義を、社員ひとりひとりが感じられるような世界をつくりたいね。居心地のいい場所を少しづつ、広げていこう。そんな言葉を共有して、Bit Beansは始まりました。

だから急成長してガンガン大きくなる…みたいなそれ自体を目的にすることはない。徐々に理念が広がって言って大きくなることはあっても。けれど目に見えている範囲のものが困るような状態も、決して作らない。全力で助ける、だってそれが私たちの存在意義だから。

「ウエットですよね・・」

こんな風に言われたことがあるけれど、そうかもしれないです(笑)

けっこうアツい、会社なんですよ。

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