Nizi Projectの影響でK-POPにハマりだしている、広報・採用担当の藤沢です。
みなさんは、「ノムシン商店」をご存知ですか?
実はビヨンドにはオフィスコンビニではなく、エンジニアが個人経営するお店があるのです。
▲ ノムシン商店は休憩室に店を構えており、カップラーメンやお菓子などが販売されています。購入時は貯金箱に各自お金を入れて好きな商品を選びます。
▲ 飲み物もノムシン商店用の冷蔵庫が設置してあり、コーヒーやスープ類など種類豊富です。
その「ノムシン商店」を経営しているのが、真ん中でエナジードリンク片手に微笑んでいるこちらの方。
この方が弊社サーバーサイドエンジニアであり、ノムシン商店経営者でもある野村祐樹(あだ名:のむしん)さんです。
商品の買い出しや売り上げの計算はすべて、のむしんさんが行っています。
しかしながら現在、ビヨンドは新型コロナウイルス感染対策のため、2020年4月から全社員を対象に在宅勤務を実施しています。
オフィスにほとんど人がいないということは、ノムシン商店を利用する人も当然減るということです。
ところがなんと、ノムシン商店は経営難に陥らず、通常営業を続けているのです。
と疑問に思われたことでしょう。
ということで今回は、システム開発部の のむしんさんに「なぜコロナ禍でもノムシン商店は倒産しないのか?」ということについて尋ねてみました。
▲オンラインでインタビューしました
ノムシン商店ヒストリー
―のむしんさんはなぜノムシン商店を始めたのですか?
移転前※のオフィスのころ、オフィスコンビニがあったんだけど、そこにはノーブランドの安いカップラーメンしか置いてなくて、社員のみんなからはあんまり人気がなかったんです。
※2018年2月に桜川から難波へ移転
▲旧オフィスの休憩室
僕が冗談で「自分が店やるんだったらもっと良い商品入荷するのにね」っていう話をしていたら、社内の「提案チャット」にある人からこんな書き込みがあって。
▲ 2014年7月24日の書き込み。ちょうど6年前。
僕が厳選したカップラーメンを売ればいいんじゃないか、という提案が僕がいないところで上がって、それに対して原岡さん(代表取締役)が、いいねって言って始まりました。
ノムシン商店の仕組み
―仕入れはどうやっているんですか?
仕入れ先は企業秘密です。
最初はカップラーメンしか置いてなかったんですが、オフィスコンビニの飲み物も不評だったので、缶コーヒーとかも入荷するようになりました。
あまりにも安く売ってるので「どこかから盗んでる説」が出たりしましたが、ちゃんと買ってます。
でも、飲み物1本50円で売るのはさすがにキツくなってきました…1ケース30本入りで2980円とかで買っているので。
―ちなみにのむしんさん自身カップラーメンはお好きなんですか?
好きか嫌いかで言うと好きです。
そんなしょっちゅうは食べてないです。
―商品選びの軸はなんですか?
僕の好みはあります。
自分が「この値段でこの商品は買わない」と思う商品は売らないです。
社内の人からは、「お店では見たことないようなキワモノ商品ばっかり仕入れてる」って言われるんですけど、50円で仕入れられるものって結局キワモノに偏るんですよね。
売れ残った時に最悪自分で持って帰って処分できるものを選んでます。
―これは売れた!という商品は?
缶コーヒーとか定番商品は売れます。
お菓子だと「ドラゴンポテト」は、いっときみんな食べてましたね。
ほかだと評判が良かったやつは「ベビースターのうにく味」
▲のむしん商店史上一番ウマいと噂された伝説のお菓子
コンビニで売られてる期間限定版の商品は、季節が過ぎてから安く売ってるんです。
ベビースターは1個80円を50個とか100個でまとめ買いして、ノムシン商店では1個100円で売ってました。
―逆に売れなかったなぁという商品はありますか?
変わり種の飲み物は売れ残りがちですね。
缶の冷たい味噌汁とか。注文したとき夜勤中でぼーっとしてたのかもしれません。
1ケース仕入れて、結局売れたのは2缶だけ。
ショートケーキのドリンクも1本しか売れなくって、最後は無料で配ってました。
モンスターのコーヒー味も1回入荷して売れたから、そのあと150本追加したら半分売れ残りました。
ノムシン商店のモチベーション
―ノムシン商店をやってて良かったと感じる瞬間は?
やっぱり、なんでしょう、まぁ、みんなに喜んでもらったときですかね。
―逆につらいなと感じたことは?
あまりに大量の商品が残ると辛いです(笑)
今年はとくに売れ残りが多くて、入荷商品のミスかもしれません…。
熱中症対策のためのラムネのお菓子も売れなかったなぁ。
あと、業務が忙しいときは入荷も止まっちゃいます。
コロナ禍のノムシン商店
―在宅勤務になってから売り上げはどうですか?
実は、今年に入ってから売り上げを数えてないんです…。
貯金箱が溢れそうになったら社内のメンバーが教えてくれます。
おそらく売り上げは鈍っているかと。
でもカップラーメンは当番※の人とかが食べているので、ゼロではないです。
※現在、サーバー監視の当番業務にあたる人だけがオフィスに出社しています
ノムシン商店も元々は夜勤の人のためにやっているので、それは良かったかなと。
レンジでチンして食べれるご飯も売ってますけど、もともとは自分が夜勤中にお茶漬け食べたいからという理由で売っているので。
―売り上げが伸びなくても続けてこれた理由は何ですか?
みんなの笑顔が見たいから、ですかね。
というか、売り上げを数えてないから赤字に気づいてないんです。
数 え た ら 終 わ り で す。
あと、入荷するのがストレス発散にもなってます。
買い出しに行ったときに自分が欲しいと思ったものを全部カゴに入れられるので。
職業病なのか、スーパーに自分のご飯を買いに行ったついでにノムシン商店で売れそうなものも探してます。
ノムシン商店の未来
―今後の展望はありますか?
最近は社員数が増えてきて誰が何を買ってるのかも分からないので、入荷してほしい商品のリクエストを受け付けてみたりしたいです。
コーラのリクエストは来てるんですけど、糖尿病が怖いので入荷してないです。
同じお菓子を3回連続で食べてる人もいたりするので。
自分の入荷したもので体調悪くなってほしくない、という気持ちはあります。
なので健康食品も入荷していこうかなと思っています。
―最後に、のむしんさんにとって「ノムシン商店」とは?
僕の人生ですね。
今後はノムシン商店が本業になるかもしれません。
株式会社ノムシン商店で食べていけるように引き続きがんばります。
まとめ
赤字続きでも赤字であることを認知しないことで経営を継続させる、という斬新な戦略でノムシン商店は存続しているということが判明しました。
このコロナ禍になってからも、入荷する商品へのこだわりや社員への思いやりを持ち続けたことで、倒産することなく事業を継続させることができているのだと思います。
この6年間、オフィスコンビニに頼らず自分で商店を経営することで、ビヨンドにより良い働き方を提供してくださっているのむしんさんには、感謝しかありません。
在宅勤務の中、ノムシン商店を利用する機会は減ってしまいましたので、通常に出社できるようになってからはより一層売り上げに貢献していきたいと思います。
施されたら施し返す、恩返しです。
以上、ノムシン商店インタビューでした。