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【社員紹介】中堅コンサルタントが描く未来。UXのプロになり、圧倒的な専門性を手に入れたい

「人間の心理や行動特性を探求することで、真に役に立つ製品、サービス、またそれらを支える仕組みを創出し、豊かな社会の実現に貢献する」を理念に掲げるビービット。さまざまな業界で活躍されたビジネスパーソンが入社する一方で、新卒で入社する方々も多く、ゼロからUXや体験設計に関する高い専門性を身につけています。

今回は、Experience Designシニアコンサルタントの平山 貴大さんに、現在の業務内容や身につけたスキル・マインド、そしてこれからの展望について話を聞きました。

平山 貴大(ひらやま たかひろ)/ Experience Design シニアコンサルタント
高校卒業後、語学学校に1年間通い、海外の短期大学へ入学。その後ミシガン大学の経済学部へ編入し、開発経済学を専門に、発展途上国から先進国へと移り変わる経済のプロセスについて学ぶ。大学卒業後は日本に帰国し就職活動を開始。国連、NGOなど国際的な組織から、5大商社をはじめとした大企業、地方中小企業まで幅広く受け、2017年ビービットに入社。

目次:

  1. 野球から海外へ 「勝てる」フィールドを見つけたい
  2. 5万人のうちたった5人。日本の魅力が大きくなっていく
  3. 「成果と向き合う」ことの本質を知る
  4. 多様な領域にレバレッジの効く「UX」の専門性

野球から海外へ 「勝てる」フィールドを見つけたい

── 学生時代に打ち込んだことを教えてください。

高校生までは野球一筋で、甲子園を目指すほど打ち込みました。

野球を始めたのは小学生のときです。中学では西日本で一番のボーイズリーグの強豪チームに所属していたので練習漬けの日々でした。

自分よりも何倍も上手い選手たちに囲まれ「自分はプロになれない」と諦めかけたこともありましたが、それでも野球が好きでとにかく勝ちたいという思いの方が強かったので、高校では野球をするためだけに学校に通い、全力で甲子園を目指しました。けれど甲子園の壁は高く、結局甲子園出場は叶わなかったんです。

そしてそこで野球の夢は諦めることを決めました。

──「野球」という長年追いかけてきた夢を諦めた後、どうされたのですか 。

引退後の進路にはかなり悩みました。甲子園に出場したり、プロ野球選手になる同級生をよそ目に「自分なりにベストは尽くしたがうまくいかなかった。でも自分が勝てるフィールドが必ずあるはずだ、それを探そう」と考えるようになったんです。

その第一歩として、英語を習得するために留学を決意しました。

必死で勉強して、なんとかアメリカの短大へ入学しました。ところが、当たり前ですがアメリカで出会う日本人はみんな僕よりも英語が堪能なわけです(笑)。「勝てるフィールド」に上がるためには、何か彼ら以上にできるものを見つけなければと焦りました。そこでレベルの高い大学への編入を目指すことにしたんです。そしてさらに勉強に打ち込む日々。その結果、なんとかミシガン大学への編入を勝ち取ったものの、安心する間もなく今度は卒業するための勉強がスタートしました。アメリカの経済学は理系寄りで、数学的な思考が問われます。しかし当時は文系の勉強しかしていなかったため数学は1Aまでしかわかりませんでした。

語学の壁、文化の壁、専門知識の壁と多くのハードルを乗り越えようと、毎日深夜3時まで勉強する生活を続けました。努力のかいあって、なんとか無事卒業できて心底ホッとしましたね。

5万人のうちたった5人。日本の魅力が大きくなっていく

── ビービットを選んだ理由を教えてください。

理念に共感し、そのうえ日本のUXをより良くしたいという「本気」を感じたからです。

アメリカの学校に通ううち、自分の中に日本を誇りに思う気持ちが強く芽生えてきました。当時は学生だったのでお金がなく、かといって節約のために自炊するにも勉強漬けで時間がありませんでした。日本なら、いつでもリーズナブルな値段で美味しいご飯が食べられますが、アメリカではそうではない。そういった、海外にいるからこそ「日本の魅力」をちょっとずつ再発見していくうち、いかに日本が素晴らしいのかを痛感しました。

ミシガン大学では生徒5万人に対して日本人はたった5人。勝手に「日本代表」のような気持ちになり、日本の素晴らしさをもっと周りの友人たちにわかってほしいと思うようになりました。大学で勉強しながらも「日本はどのように世界に貢献するべきか」」ということばかりを考えていましたね。

卒業の際は海外の会社にも声をかけてもらいましたが、日本に戻ることに迷いはありませんでした。就活の軸も「日本の魅力をより高め、評価を上げていけるかどうか」をメインにし、大手企業から独自の技術を持つ町工場まで幅広くエントリーしました。その中の1つがビービットだったんです。

僕は、当時の採用担当者にビービットに対して抱いていた疑問をストレートにぶつけました。「ビービットのフィロソフィーはよくわかりました。ただ資本主義である以上、ただ『役に立つ』だけでは企業の目的である株価の上昇にはつながらないのではないでしょうか。お客さん一人ひとりと向き合う、というビービットのやり方で、本当に世の中を大きく変えることができるのでしょうか」と。

                                   ※コーポレートサイト引用

するとこのような答えが返ってきました。

「私たちのコンサルティングによって成果を出すことで、UX向上に取り組むことで中長期的に売上が上がる、という事実をつくります。そうすれば、たとえ目指すところが株価であっても、それを支える先行指標としてUXを追求するようになり、UX・体験設計を重視する会社が増えるはずです。そうなれば目先の利益ばかり追求するのではなく、社会の商品・サービスは本質的に改善され、それに伴って社会もよくなると考えています」

この答えを聞いたとき、ここで働けば自分が目指すものを実現できると感じました。

「成果と向き合う」ことの本質を知る

──現在の業務内容について教えてください。

プロジェクトマネージャとしてクライアントの課題解決に伴走しながら、ビービットの新卒採用やコンサルチームの研修を設計・運用しています。中でもプロジェクトマネージャとしての私の役割は「どこがゴールなのか」、目標を明確にすることです。

我々のお客さまはUX向上という手段を用いて、さらなる業績拡大を目指しています。ただ、アプローチに正解はなく、マイルストーンとしてどの指標を置くのかについてはいろんな考え方があります。ユーザ数なのか売上なのか、それとも全く別の指標なのか。

そのとき重要なのはクライアントが「何を成そうとしているのか」を正しく理解すること。時にはクライアントの企業理念を紐解くことから始めることもあります。相手の要望に合わせながら、より本質的な指標に基づいたアプローチを設計し、場合によっては短期目標と長期目標の2軸を追いかけることもあります。

入社してすぐは「どこがゴールか」を自分の頭で考えられず、ただクライアントの要望を鵜呑みにしたり、先輩からの指示をそのまま実行したりしていました。しかしあるとき、同じプロジェクトを担当していた上司が、「自分で考えてごらん」と、私の思考を待ってくれるようになりました。それまでわかりやすい答えをくれていたのに、急に暗中模索のようになりました。同じようにやってもゴールや自分に足りないことがわからず、最初は非常に苦しい思いをしました。

そこで初めて、自ら「成果のライン」を決めるという事態に直面し、本当の意味で「成果に向き合う」とはどういうことか真剣に考えるきっかけになりました。それからは、一つひとつの仕事の見え方が変わり、真に「成果を出すために働いている状態」になれたと思います。

── ビービットで仕事をする中で、成長したスキルについて教えてください。

多角的な視点で客観的に物事を見つめる力です。

自分の視点だけで「成果のライン」を決めようとすると、どうしても偏りが出てしまいます。自分以外の色々な人から見た視点で「何が良いのか?」「何が成果なのか?」を意識するようになると、自然とユーザから見た世界の解像度も上がり、クライアントの視点にも立てるようになりました。

視点を動かすスキルは、今私が携わっている採用面接や研修設計にも活用できます。今相手がどういう状態で、どんなゴールを目指しているのかを正しく理解できれば、その間のギャップをどう埋めるか自然と見えてきます。UXはWebの中だけに閉じられた話ではありません。人と人が関わるとき、そこには何かしらの「インターフェース」が発生します。そして「エクスペリエンス」が発生し、その全ての接点に「多角的な視点で物事を見つめる」スキルが有効なのです。

とくに現代は、世の中の複雑性が増したこともあり、企業が抱える課題の抽象度も上がっています。だからこそ「誰に」と「どんな体験を設計するのか」を高い精度で描ければ、生み出す成果は何倍にもなると思うのです。真に意味のあるソリューションを生み出し続けたいのなら、自分の視点を動かし、相手からの見え方を想像するスキルはこれから先必須で身につけるべきだと思います。

── どのように今のスキルを身につけていったのでしょうか?

ビービットでは自分のアクションを振り返る機会が多く、いろいろな人から「それは誰のためになるのかか?」と問われ続けたことで身についたと思っています。

たとえば私たちは毎週、毎月、毎四半期に1on1を行っています。そこでは何を学んだのか、最初に立てた目標をどこまで達成できているのか、次の期間はどのように過ごすかをしっかり考えます。

また、自分と同じようにコンサルティング業務を担うメンバーが集まった勉強会も定期的に開催されています。事例をもとに課題が出されその解決方法を考えることで、スキルを高めます。勉強会の難易度はスキルによって4段階に分かれていて、一定の基準をクリアできれば次のグレードに進めるようになります。段階的にユーザ目線のあり方や体験設計のノウハウについて学べるようになっているのです。

多様な領域にレバレッジの効く「UX」の専門性

── これからの展望は?

まずは目の前の業務に集中し「UX」のスキルをさらに磨きたいと考えています。このスキルは、ビービットならではのもので、あらゆる分野に応用が効くものだと思っています。UXのスキルを習得できればいろんな仕事にレバレッジが効きます。私自身、初めはコンサルティング担当者として習得したUXの専門性も、今は採用担当として候補者体験の設計に応用できています。今の仕事を通じて、さらに自分自身の専門性を高めていきたいですね。

そのうえで、これまで学んだスキルや視点を多くの人に伝えていきたいという思いもあります。真に社会へインパクトを出そうとすると1人だけでは難しい。組織的に動きチームとして戦うことが必須なので、いかに熱量を高めながら成長し続けられる組織をつくれるかが今のテーマになっています。

これからの具体的なキャリアプランはまだ描いていません。ただ、入社当初から持っている「日本の価値や評価を高める仕事をしていきたい」という軸はぶれていないし、これからも目指し続けるつもりです。世の中に大きなインパクトを与える方法を模索しながら、UXの専門性を高めていければと思っています。

── 採用候補者の方へメッセージをお願いします。

UXはデザインの分野で語られることが多いですが、実際は「人と人が関わる全ての接点に生まれるもの」だとまずは知っていただけたらと思います。人が出会うすべてのユーザ体験をより良くしていく──そんな大きなテーマにチャレンジできる会社がビービットです。いろいろな人の視点に成り代わり、あらゆる人にとって最も良いソリューションを見つけ出すことにワクワクできる人とぜひ一緒に働けたらうれしいですね。



取材・執筆・撮影:種石光 / 編集:石川香苗子

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