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【代表インタビュー】アバターで人類を進化させる【石黒浩】

――まずは自己紹介をお願いします

AVITAの代表取締役で、大阪大学の教授の石黒です。ATRという民間研究施設の石黒浩特別研究所の客員所長もしております。さらには、大阪・関西万博のテーマ事業プロデューサーとして50年後の未来を体験してもらえるパビリオンの準備もしています。
これまでに研究として取り組んで来たのは、人と関わるロボットの研究です。
自律で動くロボットや遠隔操作で動くアバター(ロボットやCGキャラクタ)を世界に先駆けて開発してきました。


――AVITAではどんな業務を担当していますか

代表取締役としての業務に加え、主に、アバターシステムの技術開発や知財の創出に取り組んでいます。
アバターの新しい使い方を考えたり、その使い方において必要となるアバターの機能を考えたりしています。
そして、それらを特許として出願しています。
代表取締役として大事な業務は、社員が皆元気に働ける環境を作ることです。そのために、時おり社員と交流する場を設けています。


――AVITAのビジョンとミッションはなんですか

ビジョンは、「アバターで人類を進化させる」です。これは私が研究者としても、企業人としても大事にしている目標です。
我々人間は何を目的に生きているのでしょうか。それは、自らを進化させ人間の可能性を探究するためだと考えています。
アバターを使えば、障がい者や高齢者を含む様々な人が、今以上に自由に活動できるようになり、進化することができるのです。
そのビジョンを達成するためのミッションは、仮想化実世界の実現とダイバーシティとインクルージョンの実現です。
アバターを実世界で利用すれば、肉体の制約を超えて、様々な自分になりながら活動できるのですが、そのことを指して、実世界の仮想化と呼んでいます。
そして、そのような仮想化実世界は同時に、ダイバーシティとインクルージョンを実現した世界になります。
差別は肉体から生まれます。肌の色を気にしたり、体の不自由を気にすることから差別は生まれます。その肉体の制約からアバターで解放されることによって、誰もが認め合い共に生きることができる、ダイバーシティとインクルージョンを実現した世界を創ることができるのです。


――万博ではどのようなことを表現し、伝えていきたいですか

万博を開催することの意義は、世界中の人と一緒に、人類の未来を考えることにあります。
我々は、遺伝子操作の技術で自ら人間を設計し、強大なエネルギーの技術で環境を制御することができるようになりました。人間も環境も我々人間が、自らの力で制御できるようになったのです。そのような我々人間には、自ら未来を考え未来を創る責任があります。
そのような未来を考える場が万博なのです。アバターもそうした未来を創る技術の一つです。
どのような未来を創ればいいか、世界中の人と一緒に考えたいと思います。


――ムーンショットとはなんですか

ムーンショットとは、内閣府が掲げる2050年までに日本で実現すべき技術の実現に取り組む研究開発プロジェクトです。7つの目標が設定されており、その1つ目の目標がアバターと人間が共生する社会の実現です。50年経てば、日本の人口は半減し、深刻な労働者不足の問題に直面します。この問題を解決するためにもアバターは重要です。働けない人を働けるようになり、働いている人はさらに生産性を数倍に向上させられるようになるのがアバターの技術です。


――仕事をする上で最も大切にしていることはなんですか

個人の活動としては、過去に縛られないことと、その日を目一杯生きることです。過去の自分は乗り越えるべき、自らの敵です。過去よりもより進化した自分になることが大事です。そのためには、過去に行ったことで満足せず、これからさらに進化する自分を求めて、今を精一杯生きることが大事です。
また、共に働ける仲間を作ることも大事です。自分一人の力で世の中を変えることはできません。共に活動してくれる仲間や、競走相手がいることがより大きな力になります。敵も味方も大事にしながら、人類全体を巻き込みながら進化していくことが大事だと考えています。


――どんな人と一緒に働きたいですか

常に新しい挑戦をしている人、人間や社会の基本的な問題を意識しながら、未来を考えながら活動している人、仲間の力を信じながら、自らも仲間に信じてもらえるような人、そんな人達と一緒に新しい未来を創ることができればと思っています。働くということは、一緒に社会を変え、自分を変え、共に進化することです。共に進化できる仲間と働ければと思います。


――最後に一言お願いします

我々は何のために生きているのでしょうか? それは単に豊かになることではなく、豊かさは手段であって目的ではありません。真の豊かさとは、進化発展していくことそのものだと思います。人間はテクノロジーで進化する生き物です。それが他の動物との違いです。自らをテクノロジーで進化させ、人間や人間社会の新たな可能性を探究することこそが、人間の生きる目的なのだと思います。アバターで皆がより多様に、より深くつながる、真に豊かな未来を一緒に創りましょう。



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