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ITディレクターの魅力が伝わる「人をつくるアルサーガ。」連載第31回は、執行役員兼ITディレクターの田中が登場!
今では従業員数が200名を超えるアルサーガですが、田中の入社当時はまだ10名ほどだったと言います。なぜ、そんな創業初期のアルサーガへ転職を決めたのか?前職のSIer業界にいた頃からアルサーガでの歩み、また、ITディレクターの醍醐味について話を聞きました。
Profile
執行役員兼ITディレクター 田中
新卒でSIer企業へエンジニアとして入社後、インフラ・サーバーサイド・フロントエンド・Android・iOS・QAと幅広い業務に従事。2016年創業期のアルサーガパートナーズへ初代女性エンジニアとして入社。Androidエンジニアで経験を積んだ後、ITディレクターへ抜擢。その後、2021年7月執行役員へ就任。現在はライブ配信サービスのディレクションを中心に執行役員兼ITディレクターとして活躍中。趣味はゴルフ。
自分の力を試したい!迷わず飛び込んだベンチャーの世界
――前職のSIer企業からアルサーガへ転職したきっかけを教えてください。
田中:アルサーガに見学へ行った時に、率直に楽しそうだと思ったのがきっかけです。
当時、自分と同世代の20前半の方が最先端技術を使ってマッチングアプリを作っていたことに衝撃を受けたのを覚えています。同時に、自分がこれまでいかに狭いところで開発していたのかを気づかされた瞬間でもありました。
ここでもっと「自分の力を試したい」「挑戦したい」という思いから転職を決意しました。
前職はSIerだったため、システム開発はもちろん、24時間のシステム保守や監視など、ITに関する様々なことを請け負っている会社で、外注先のオフィスへ常駐することもありました。さらに、会社の新しい取り組みとして自社開発も行なっていました。
私はそこへ新卒&エンジニア未経験で入社し、実務をこなしながら独学でプログラミングの勉強をしていました。そのため、目の前の業務に追われて必死だったせいか、当時はインフラ、サーバー、フロントなど、区別も分からないままプログラミングをしていたんです…!
――では、気がついたらフルスタックエンジニアだったんですね!!
田中:しかも、自分が実はフルスタックエンジニアだったと分かったのは2年ほど経過してからでした(笑)。
それぞれの技術に深く触れたわけではないですが、一通り経験したことでシステム全体の構造を理解することができたことは良かったと思っています。
ただ、色々経験させていただき、できることが増えてくると挑戦できない会社の環境へ不満を持つようになりました。
まず、前職の開発メンバーは平均年齢が30〜40代で使用している技術も古かったです。保守的な思考の会社だったため、新しい技術のキャッチアップにあまり興味がなかったのかもしれません。
そのため、Googleが提供しているツールを使って簡単にチャットが作れることも知らなかったんです。ですので、「こういうアプリが作りたい」「この機能を入れたら面白くないですか?」のような新しい提案をしても上司からの許可がおりず、全然通りませんでした。
そのような不満を持ち始め、自分の好奇心がでてきたタイミングで泰明さん(アルサーガパートナーズ社長)と出会うきっかけがあり、アルサーガの見学をさせていただく運びとなりました。
――前職では外注先への常駐経験があるとのことでしたが、そのお話についても教えていただけますか?
田中:前職も受託開発がメインでしたが、大手企業へ常駐することが度々ありました。
常駐先での開発は、システムの全体が見えないほどの一部の開発ばかりでした。その一部の開発でさえ、システムに使うためのドキュメントをまとめたり、仕様書を書いたりなど、コードを書くことは一度もなく、開発したとは言えないようなものも多かったです。
当時の私は、受託開発はこういうものだと思っていましたが、アルサーガへ入社することで、泰明さんの提唱している「ITゼネコン(多重下請け構造)問題」の存在を知り、まさに自分はその当事者だったのだと気付かされました。
多重下請け構造は、発注側だけでなくエンジニア側にもデメリットが多く、深刻な問題の一つだと身を持って痛感しています。
良いサービスの創出に欠かせないITディレクターの重要な役割とは?
――ITディレクターへ転身した理由を教えてください。
田中:入社当時のアルサーガは従業員が10名ほどで、私は初代女性エンジニアでした!(笑) 主にAndroidエンジニアとして働いていました。
そこからITディレクターへ転身したのは、率直に、他にできる人がいなかったからです…!
従業員は少ないものの大規模な案件をいただいており、プロジェクトをスムーズに回していくには、お客様とやりとりをし、進捗管理をするITディレクターが必要でした。
ただ、先方からの要望に対応するには開発のことが分かるエンジニアでないと厳しい部分があったため、その当時は私がやるしかないという状況でした。自ら望んで選んだ道ではなかったものの、「立場が人をつくる」ではないですが、幅広く経験を積めるきっかけになったのは良かったと思っています。
結果として、エンジニアとITディレクターどちらにもやりがいを感じています。現在はITディレクターをメインとして働いていますが、今でもプログラミングは好きですし、プライベートでコードを書くこともあります!
――そもそも、ITディレクターとは主にどのような業務がありますか?
田中:アルサーガのITディレクター業務は、「案件のご相談をいただいたとき」と「案件の受注したとき」の大きく分けて二つになります。
・案件のご相談いただいたとき:初回ヒアリング〜お見積もり含めた提案書の作成と提案
・受注したとき:要件定義→必要なメンバーのアサイン調整→プロジェクトのスケジュール・進捗管理
――そのような様々な業務を抱えている中で、ITディレクターのやりがいを教えてください。
田中:サービスをつくっていると感じられることです。
アルサーガでは、お客様に対して提案型で開発を進めていきます。依頼されたものをそのままつくるようなただの受発注の関係ではなく、お客様とは一緒のチーム(パートナー)のようなマインドをもっているため、共にサービスをつくっている感覚です。
お客様からも「アルサーガさんは提案をたくさんしてくれるので、何が正解か分からないところを導いてくれる」と有難いお言葉をいただくこともあります。
そのため、サービスがリリースし世の中で使われているのを見ると、一緒にサービスをつくったという達成感があり、そこにすごくやりがいを感じています。
――基本的にはITディレクターがお客様へ提案しているのですか?
田中:ITディレクターだけでなくエンジニアやデザイナーもしています。なぜそれができるのかというと、一人一人がサービスに対しての思いを持っているからこそだと思っています。
ITディレクターの重要な役割は、プロジェクトメンバー全員をそのようなマインドにもっていくことです。
指示されたことだけを開発すればいいという感覚だとやはり良いサービスはできないんですよね。なぜこのサービスをつくるのか、なぜこの機能がほしいのかなど、ちゃんと裏の本質的な部分を知ってつくるからこそ良いものができると思っています。
そうすることで、メンバーからも自然とこの機能やデザインの方がいいんじゃないかという提案が出てくるようになるんです。
――プロジェクトメンバーへ熱意を伝える工夫はどのようにされていますか?
田中:プロジェクトの開始前に必ず社内キックオフの時間を設けています。
そこでは、お客様の情報や今回の案件を受注した経緯、どんなサービスをつくり、何を実現したいのか、そして最終的にはどんな社会問題を解決したいのかなど、概要だけでなくサービスへの思いや熱意をプロジェクトメンバー全員に伝えています。
コロナ禍で対面はなかなか難しいので、キックオフ用の資料を作成しオンライン上でプロジェクトメンバー全員を集めて伝えています。
自分たちの力で会社をつくる感覚を大事に
――創業初期からジョインしたことみさんが、ここまで続けてこれたのはなぜですか?
田中:ITディレクターをやりつつ、アプリディビジョンのマネージャーを任せていただくようになり、私が引っ張っていかなければという責任感を持ち始めたことが大きいかもしれません。
これまで泰明さんのみが行っていた採用も、その頃からディビジョンマネージャーが採用を担当することになり、自分たちが会社をつくっている感覚にもなりました。
また、自分が採用したメンバーや至らない自分についてきてくれたプロジェクトメンバーを置いて投げ出すわけにはいかないという気持ちも大きいです。
正直、アルサーガへ入社して1〜2年の頃は会社を辞めて独立しようかとも考えていました。ただ、一人でやることはいつでもできるのに対し、会社を大きくしていくことや世の中に貢献したサービスをつくっていくことは、自分一人ではなかなかできることではないなと。
そこからは、“会社の課題は自分たちの力で解決し、自分たちでアルサーガを大きくしていけばいいじゃん”という考えになり、今では私たち皆で会社をつくっているというマインドでやっています。
あとは、会社に所属しながら好きなこともさせてもらっています。アルサーガは副業もOKなので、プライベートで開発のお仕事をしたり、有休も比較的とりやすいので旅行で長期休暇をとったりすることもできます。
仕事が忙しくてもメリハリをつけてリフレッシュすることができるので、働きやすい環境だと感じています。
――エンジニアが8割の会社だけあって、コアタイムが11時〜というのもすごいですよね!(笑)
――最後に、これからアルサーガに参画したいと思っている方へメッセージをお願いします!
田中:自分を変えたい、挑戦したいという気持ちを持っている人はアルサーガにとても向いていると思います。
200人規模まで大きくなってはいるけれど、まだまだ一緒に会社をつくってくれるメンバーを本気で募集しています!仲間が欲しいです!
――ありがとうございました!
(写真=広報室 海藤、文=広報室 宮崎)