コンサルティング事業部でコンサルタントとして働く山口さんに、仕事のやりがい、これまでのキャリア、今後やりたいことなどをインタビューしました。
入社6年目、企業案件と自治体の案件をメインで行う山口さん。様々な経験をする中で、苦労したことや喜びを感じた仕事は?じっくり伺ってみました!
ー山口さんの仕事内容を教えてください。
企業案件と自治体の案件を担当しています。
企業案件では、地域活性に繋がる新規事業の中身作りや、実証に向けた準備をしています。
自治体案件では、新規就農の希望者を増やすための研修制度をこれから作っていきます。昨年度はホームページを作ったり、集客のための施策作りをしました。産地維持のための施策作りも担当しました。加えて、地域リーダーの発掘育成のための塾の企画や運営などが主な仕事です。
企業案件が4分の1、自治体案件が4分の3くらいで、自治体がメインです。なので年度末が忙しいですね。
ー施策作りとはどんなことをするのでしょうか。
無農薬米を対象とする産地維持のプロジェクトでは、栽培している方にヒアリングして、その方の作業時間や経営数字を教えてもらい、そのデータを元に、どういうところに課題があるのかを調べていきます。そこに対して、市として何が出来るかを考えていく。例えば、農地の集約をしていかないと、作業に無駄な時間がかかってしまうので、効率化を目指していく必要があるよね、などですね。
また、無農薬米に適した土壌や水路状況を作っていくために、適した場所を把握しないといけないよね、とか。市として、産地を維持するためにしないといけないことを整理していました。
ー山口さんは地域系の案件を担当することが多いのですね。
そうですね。元々地域には興味があって、大学時代にも地域経済のゼミに入っていました。地域活性に興味があるという話は入社時の採用面接の時からしていましたし、日常的にやっている上長との面談の場でも話しています。それで、地域系の案件を担当させてもらえる流れが出来ていったという感じです。
ー山口さんの1日のスケジュールを教えてください。
企業の方と出張した、とある日のスケジュールです。
8時に家を出て、9時半に空港に到着。
9時半から10時に空港でZoom打ち合わせをしてから、飛行機で移動。カフェでご飯を食べながら資料作成をしました。その後車で目的地に移動し、市内を巡りました。現地の食品や農産物を確認するために直売所を見にいったりとか、飲食店を確認したりしました。
15時から18時まで打ち合わせで、クライアント企業と地元農家数軒と一緒に、事業内容をどうしようかとか、実証に向けて何をすべきかを議論したり、方向性を確認したりしました。打ち合わせ後、事前に確認した飲食店を訪問してから、車で空港に向かい、その日のうちに自宅に戻りました。
ーなかなかハードなスケジュールですね・・。アグリコネクト株式会社(以下、アグリコネクト)入社前は、どんな仕事をしていましたか?
マーケティングリサーチの仕事をしていました。主に自動車メーカー、家電メーカーのマーケティング課題に対して、各種調査、分析をして、方向性を提案する仕事です。
ーなぜ農業に関心をもったのでしょうか。
前職では、基本的に自動車や家電関係の仕事をしていたんですが、ある自治体からの依頼で、農産物のブランディングをすることになりました。そこで初めて農業に関わったんです。農家にヒアリングをしたり、各自治体や農家の事例を調べたりしていく中で、これまで関わっていた、自動車や家電業界と、農業界との差を感じました。実需側、消費者側を見ないで生産をしていたりとか、販売を意識していなかったり、というギャップがあったんです。もっとうまくできるだろうにもったいない、という感覚があって、農業界に関心を持ちました。
農家10件くらいにヒアリングしたんですが、基本的には家族経営で、世の中一般の農家、みたいな方が多かったなかで、経営的な視点を持っていたり、今後成長していきたいんだ、というような農家も一部いらっしゃって。そういう方がいるというのを初めて知って、農業というか、農家に興味を持ちました。当時、転職を考えていたので、事例を調べているなかで知った、ある農家のところに面接しに行きました。
ー生産側に行こうと思っていたんですね。
そうです。その時はそれしか選択肢がないと思っていたので、面接しに行きました。
面接ではあったんですが、そこの社長から、人材育成に悩んでいるとか、加工を拡大していきたいけれども設計をどうして行ったら良いのか分からないとか、生産や加工はできても販路開拓が全然間に合っていなくて、今後どうしたら良いかわからないという話など、経営課題について赤裸々に話していただいたんです。ただ、それに対して、私が入ったところで何も出来ないなというか、力になれないなという思いになりました。そういうことを、会社としてやっている会社はないのかなと調べていったらアグリコネクトを見つけました。
ー入社の決め手を教えてください。
その時やりたいと思っていたのが、農業法人支援でした。それができる所はアグリコネクトくらいしか見つからなかったので、自分がやりたいことができるのはここしかないという思いでした。総合コンサル的なところで農業分野をやっている所はあったんですけれども、あまりイメージがつかなかったところもあって。
ー入社後にギャップはありましたか。
面接時に、コンサルってこういうものだよとか、仕事の中身としてはこういうことをしていくよとか、やる内容も幅広いよ、という話を聞いていたんですが、私がそれを本当の意味で理解できていなかったので、入ってから、あ、コンサルってこういうことなんだとか、仕事の中身ってこういうことをしていたんだな、というのがやっと理解できました。
ーコンサルってこういうことなんだ、という点についてもう少し教えてください。
前職では、クライアントがやりたいことがあって、それに対してこういうことができます、実際にやっていきます、という感じだったんですが、コンサルの場合は、引っ張っていく立場になります。そもそもクライアントが考えていることが正しいのか、違うのであれば違う、という話になります。クライアントよりも知識を持って、引っ張っていく、先導していくという立場でやっていかないといけません。それまでは、自分の中にそういった意識がなかったので、入ってから理解したという感じです。
ーコンサル的な働き方をしたことがなかったなかで、壁にぶち当たった経験や、どうやって乗り越えたかを教えてください。
本を読んだり、先輩や役員の話を聞いて、どうしたら良いのかを教えてもらったりしました。自分だけでは対応しきれないところがあるので、周りの力を使わせていただきました。
ー相談しやすい環境ですか?
そうですね。相談はしやすいかなと思います。でも、自分から動かないと相談は難しいかもしれませんね。
ー能動的に動かないといけないということでしょうか。
そうですね。なかなか察してもらえる機会は少ないかなと思いますね。関わるプロジェクトによって、メンバーがバラバラだったり、プロジェクトリーダーが違ったりするので。
ーアグリコネクトの特徴を教えてください。
根本の目的というか、会社として、農業の発展に努めるというところを目指しています。クライアントに対しても、それが本当に農業の発展につながるのかという視点で話をしています。
ーなんでもやります、という訳ではないということでしょうか。
そうですね。仕事を受ける際の判断の軸として、農業の発展につながるか、という点を考えているのが特徴なのではないかと思います。
その軸は私が入社してからずっとブレずにあります。もしかすると何が農業の発展につながるかという中身は変わっているかもしれないですが、行く先としては変わっていないなと思います。
ー会社としての軸は、どのようにしてメンバーに浸透しているんでしょうか。
おそらく、そういう意識がある方を選んでいるのか、そういう人がメンバーとしても多い点と、社長や役員が普段話している言葉の中にキーワードが入っていたりするので、そこで再認識するのだと思います。
わざわざ我々の理念はこれですよ、という話をしている訳ではないんですが、実際にそういう風に行動しているからこそだと思うんです。それもあって、そういう意識がより深く社員にも伝わってきたりとか、根付いたりするんじゃないかなと思います。
ーアグリコネクトで活躍できるのはどんな人でしょうか。
結果に向けてコミットできる人でしょうか。仮説に対してうまくいかなかったり、想像と違うところもあるんですが、新たな手段を考えて試行錯誤していったりとか、結果が出るように、100%、120%努力出来る人、考え抜ける人が良いのかなと思います。あと、自分で学べる人、自分で動ける人ですね。
また、最近整いつつはありますが、大きい会社のように制度がちゃんとしている訳ではないので、自分で学んで行動することができる人、自分にはこれが必要だからこれをする、という動きが出来る人です。
最後はコミュニケーションです。前職と比べて、関わる人の数はめちゃくちゃ増えたなと思っています。立場の異なる人をまとめていったり、一つの方向に向かわせていったりしていくことが必要なので、人の気持ちだったり、なぜそう考えるのかという背景を考えて、適切に関われる人が向いているのかな、と思います。
これは社内でも同じです。プロジェクトごとにメンバーが違ったり、他の部署とも連携したりするので、コミュニケーションが得意な方はうまく立ち回れるのかなと思います。
ー入社後、苦労したことはありますか?
農業もコンサルもほぼ分からない状態で入社しているので、色々インプットをしていかなければなりませんでした。
ー本を読んだり、先輩や役員の話を聞いたり、などでしょうか。
そうですね。ただ、本を読んでもリアリティがなかったりとか、そうなんだ〜で読み流してしまったりするので、各プロジェクトで必要な知識を都度学んでいきました。
土壌分析のサービスを作るとなったら、社内に知識を持っている人がいるので、推薦図書を教えてもらう、話を聞く、ということをしていました。
無農薬米のプロジェクトでは、栽培方法などの前提もわかっていなかったので、コメに関する本をその時に読んだりとか、都度、学んでいきました。
ー辛かったことはありますか。
プロジェクトを進めて、この方向性で行きましょうとなっても、結局やらないという結論になることもあります。こういう時は悲しくなりますね・・。
ーやりがいや喜びを感じた仕事を教えてください。
農業法人と商品開発を一緒にしていた時、販路開拓を進める中で、商品が実際に売れたり、もっと生産拡大していこうという話になったときはやりがいを感じました。
自治体案件の、新規就農の研修プログラムが実際に動いて行ったり、参加者が独立就農したりするなど、結果が見えるとやりがいが感じられますね。
社員インタビューVol.3は、いかがでしたでしょうか。
当社の仕事内容や働く環境を少しでもイメージいただけたら幸いです。
アグリコネクト(株)では、農業界の発展を目指し一緒に働く仲間を募集しています。
当社に仕事を興味をお持ちの方は、下記よりお気軽にエントリーいただければと思います。
お会いできることを楽しみにしています