このシリーズでは、全3回にわたり、アクロクエストが2020年4月からリモートワーク体制となった中で
どのように社員教育を行っているのかを紹介しています。
前回の「リモートワークでも教育に力を入れる Acroquest のやり方 ~ Part 1 ~」では
リモートで働く社員が、自分のキャリアや興味に合わせて
オンライン講習会や有志での勉強会を利用し、スキルアップしている様子を紹介しました。
今回はPart2として、効率的な仕事の進め方に関する教育や、エキスパートとなるための教育制度を
紹介したいと思います。
フルリモートの中で、若手社員へノウハウを伝える方法とは・・・?
リモートワークの問題点として挙げられるものの一つに、
若手社員が先輩のふるまいや言動を見て学ぶことができない、、、
というものがあります。
アクロクエストがリモートワーク体制となってから、
若手社員への指導をどのように行えばよいのかは課題でした。
この課題を解決するために、
アクロクエストで導入した仕組みが
「ペアプロ制度」
というものです。
「ペアプロ」中の社員の様子
この制度の名前は、エクストリームプログラミングの
プラクティスとして知られる「ペアプログラミング」から取ったものです。
若手社員を対象に先輩社員が1対1でペアとなって教育を行う様子から、
このように呼んでいます。
隣について教えながら仕事をするやり方自体は、
リモートワーク以前から実施しており、効果を上げていました。
このやり方を、リモートワーク体制でも実施できるよう
アレンジしたのがペアプロ制度です。
具体的には、彼らが仕事をしている画面を、ペアとなった先輩社員に
画面共有してもらいます。
そして、先輩がその場で画面を見ながらレビューしたり、
作業のプロセスにアドバイスをしたりするのです。
これを定期的に行うことで、
オフィスで先輩が彼らの仕事ぶりを見て、アドバイスをするのと同じような効果が
得られます。
ペアプロ制度を利用した社員からは、スキルアップできたという
実感のこもった感想が得られました。
若手社員の感想より
「DB接続エラーのデバッグを先輩と一緒に行い、
エラー原因調査のスピードが上がった」
「作業が進まない原因が、専門用語の意味を理解せずに進めようとしていることに
あるということがわかり、その場で意味を説明してもらい進めることができた」
「テストドリブンにメソッドを実装していくやり方を見せてもらうことで
生産性高く実装する方法を理解できた」
こういった問題は、普段から自分だけでは気づきにくいため、
上司から「相談して」と言われても、なかなか解決しにくいものです。
ペアプロ制度を導入することにより、
フルリモートでの開発作業の生産性は、むしろオフラインの時よりも上げることができた
と考えています。
中堅エンジニアはエキスパートとして成長できるのか?
エンジニアとしての成長は若手に限った話ではありません。
ある程度プロジェクトを経験し、中堅となった社員にとっても、
コンサルティング、アプリケーション開発、データサイエンス、営業といった
それぞれの領域で、より成長していく機会が必要です。
ITエンジニアが成長するための方法として、よく挙げられるものの一つに
技術系の認定資格取得があります。
しかし、資格取得のために勉強を一人で続けようとしても
途中で止めてしまった、あるいは、難しすぎるので諦めてしまった、、、
という経験はありませんか?
そこで、アクロクエストで取り組み始めたのが「朝活」です。
朝活は、毎週1回 朝9:00からスタート。
同じ技術認定資格を取得したい同志社員がオンライン会議室に集まります。
自宅デスクにて「朝活」をしている様子
朝活に集まった社員の会話を覗いてみると・・・
「試験の予定ってもう決まった?」
「この前買った本がとても分かりやすかったから、皆も読んでみると良いと思う」
「試しにセミナー受講したけど、難し過ぎてついていけない。
ちょっと、教えてほしい。。。」
という具合に、様々な情報や質問が飛び交っています。
同じ目的を持った同志で刺激を与えあうことで、
リモートワーク環境の中、一人だけでいると継続しづらい勉強も
朝活があることで、取り組みやすくなります。
エンジニアとして最も成長すべきことは・・・?
エンジニアとして、自分自身の技術力を伸ばしていくことは重要なことですが、
それだけでは、十分ではありません。
プログラミングや設計といった仕事のほかに、
チームのマネジメント、次々入ってくる後輩社員の指導、
お客様とのコミュニケーションや交渉、、なども重要な仕事です。
これらをこなしていくために、エンジニアに必要なものは「人間力」であり、
アクロクエストが最も重要視しているのがこの能力です。
フルリモート環境の中で、アクロクエストが社員の人間力を
高めていくためにどのような取り組みをしているのか、、、
次回Part 3では、この取り組みについてご説明したいと思います!