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「場」をつくる。「信頼」をつくる。

2011年にスタートしたSchooは授業を連日生放送してきました。
今回はSchooに2013年に放送スタッフとしてジョインし、これまで様々な放送を手がけてきたディレクター鈴木顕照のインタビューをお届けします。

■過去インタビュー:ユーザーにとって「やさしい」サービスとはどのようなものなのか、スクーの原点である放送現場でその答えを追い求め続けたい。

2018年4月からSchooでは「カニさんラジオ」という新しい授業がスタートしました。
鈴木はこのプロジェクトのリーダーとして企画・演出のほかに、「すずきSP」として途中から番組にも出演しています。
「カニさんラジオ」はSchooの「音声コンテンツ」への挑戦として、これまでの授業とは違った実験的なプロジェクトとなりました。
長い間、Schooの放送現場を見てきた鈴木にSchooの生放送の「今」を聞きました。

カニさんラジオ

ピンときてなかったネーミング

そもそも「カニさんラジオ」のプロジェクトは、「音声コンテンツをSchooでやったらどうなるだろう」という代表の森との話しのなかで、R&D(研究開発)的な企画としてスタートしました。

「カニさんラジオ」というは放送枠であった「火曜23時」に由来しているんですが、僕の中ではしっくりきていませんでした。
実はこのタイトルに決まる前に、30案くらいタイトルを考えたんですけど、メンバーとのミーティングでこれに決まりました…
僕のイチオシは「お兄さんと葵のチューズデイ」が一押しだったんですが、却下されました(笑)。

結果的に、「カニさん」という言葉がきっかけとなり岐阜県の「可児市」への取材や、かにぱんお姉さんをゲストに迎えたりと「カニ」に絡めた企画や、「おつカニさまでした」など授業内で使われるオリジナルのフレーズも生まれました。

変化する企画

「カニさんラジオ」は、全6回のプロジェクトとして最初に全体の構成は考えていたものの、 毎回放送後、その回の反省を活かして次回の内容が変わっていきました。

例えば、「GW直前!観光客誘致企画『新・観光名所認定』」という企画では「リスナーおすすめのゴールデンウイークおでかけ情報」を募集したところ、 パーソナリティを務めている徳田が放送の中で、「ゴールデンウイークに取材で行く!」と宣言したため、ゴールデンウイークにプロジェクトのメンバーと群馬県の上野村へメンバーみんなで取材に行くことになりました(笑)。
こうした、リスナーの方の投稿、コミュニケーションの中で、放送内容は毎回違ったものになっていきました。

(上野村にて)

一日の終りにゆるい学びを

コンセプトは「一日の終りにゆるい学びを提供する」というものでした。
普段のSchooの放送よりも遅い23時〜のスタートとなります。
寝る前の一人の時間であると考え、重すぎずライトに学んでもらえる内容を意識しました。

全6回をやってみた手応えとしては、音声コンテンツに可能性があるなと思っています。
3分でわかる〇〇の授業」というコーナーではリスナーに電話で「先生」として出演頂き、
例えば「3分でわかるおもしろい福井弁講座」など、3分間である事柄についてを授業という形で知識を披露頂いたりと、これまでのSchooの放送とはまた違ったアプローチで「生放送」に挑戦できたと思います。

Schooの生放送の価値

試行錯誤を繰り返してきた生放送

5月からは、有料会員向けに「“もっと学べる”生放送体験を届ける」ための新サービスとして「プレミアム生放送」を開始しました。

■参考:学べる生放送コミュニケーションサービスの 『Schoo(スクー)』が 有料会員限定の新サービス「プレミアム生放送」をスタート

今、改めて「Schooの生放送」の価値を磨いているところだと思います。
「カニさんラジオ」もその一つの実験です。
でもこれまで僕らは、この「生放送」については相当な試行錯誤を繰り返してきました。

例えば2014年には「学部制」を導入し、プログラミングやデザインなどの授業を体系的に学べるようにしました。
プレミアム会員向けにアーカイブを公開し、プログラミングやデザインに関する授業を多く提供してきました。
実際にSchooの授業を継続的に受講されて、エンジニアやデザイナーにキャリアチェンジされた方もいました。
こうした声を聞くと、自分たちのしていることは、人々の人生をお手伝いが出来ていると感じていました。

しかし2017年に「Schooの生放送の価値」を見直し、 毎日違うテーマや、毎時間違うテーマに触れられるように様々な授業を提供することにしました。
それぞれバックグラウンドが違う企画ディレクターが揃い、取り扱う内容は経済や哲学から戦争、健康まで多岐に渡っています。

生放送の盛り上がり

「生放送」ならではの価値として、その授業の「盛り上がり」があります。
もちろん「どのくらいの多くの人が見てくれたか」は大切ですが、「学べる生放送コミュニケーション」を標榜している僕らとしては、生放送中にどのくらいのコメントが投稿され、「授業がどのくらい盛り上がったか」という部分も注目しています。

Schooの放送

育てる

4月から放送制作ユニットのディレクターとして、 ヨガや筋トレなどの健康領域の授業のディレクションだけでなく、 放送オペレーションの改善や生放送を行うスタジオのメンバーの育成なども行っています。

Schooの生放送の現場ではたくさんの学生インターンが活躍しています。
彼らの教育も今チームで取り組んでいます。
機材の使い方から、放送時の基本的な立ち振舞いやディレクションについて、 多様化していく授業の内容にあわせて放送現場も進化していく必要あります。

この前は研修として、Schooでディレクター・カメラマンを務めるメンバーから、最近入社したメンバーに向けに各仕事の役割や大切なポイントをレクチャーしてもらいました。

場を作る。信頼を作る。

ユーザー発信のコミュニティ

今、僕は企画と放送という2つを横断しながら仕事しています。
Schooはインターネットサービスとしてまだまだこれからやれることがたくさんあります。
今はビジネスパーソンに多く見て頂いていますが、放送時間をこれまでと違う午前中にしたり、 ヨガや筋トレなどの授業を放送して、ユーザーの幅を広げていきたいです。

またツイッターでは「#スクー筋トレ部」などユーザーの方が発信する形で、授業を起点としたコミュニティも生まれています。
こうしたコミュニティを活性化していくような仕掛けを企画としても放送としても考えていきたいです。

なぜSchooで学ぶのか

Schooでつながっている方々のコミュニティを見るととても「良質」です。
放送ではコメント欄がありますが、ここが「荒れる」ことはありません。
ひとつは実名で登録頂いているということはありますが、それよりも何かしらを「皆と学びたい」
と集まっているユーザーばかりですので、とても協力的な空気があるように思います。

例えば、学校に通う理由って「学びたい」という動機だけではないと思うんです。
「学校で何をしてるの?」と尋ねられたら「学ぶため」と答えると思うんですけど、
「どうしてその学校なの?」と聞かれたら違う答えも出るんじゃないかなと思います。

Schooは、「学べる生放送コミュニケーション」として、 「自宅」と「職場」の間にあるサードプレイスのような場所としてありたいです。 その人の人生の中の1つの場所として。
人とSchooの信頼関係を強くして、「Schooへ行けば…」という安心感を作れるそうしたコミュニティのようなサービスになれたらいいなと思っています。

Schooのスタジオの仕事

Schooでは現在スタジオで一緒に働くメンバーを募集中です。
年間1000本近い生放送を行う自社スタジオで一緒にお仕事しませんか?
どれも未経験でも結構です。一緒に楽しい放送を作りましょう!

・スタジオ専属ライブ配信ディレクター:新しい映像体験を提供したい!Schooライブ配信ディレクター募集!

・フロアディレクターインターン:"今"を演出する。ライブ配信を演出したいインターンWANTED!
ライブ配信テクニカルインターン:年間950本のライブ配信を技術で支える。テクニカルスタッフWANTED!

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