【参加者満足度90%超】ONE COMPATH主催Shufoo!セミナーを開催しました!「リテール販促のジレンマ ~対立を超える5つのハイブリッド戦略~」
皆さん、こんにちは!ONE COMPATH広報の瀬島です。
今回は10月24日に東京、10月31日に大阪と2拠点で開催されたONE COMPATH主催のセミナー「Shufoo!リテール販促のジレンマ~対立を超える5つのハイブリッド戦略~」の様子をプログラムに沿ってお届けします!
本セミナーは、Shufoo!をご利用いただいている小売業やメーカーのクライアント様を対象に開催され、TOPPANグループONE COMPATHより3名、TOPPANおよびTOPPANデジタルより2名、ゲストを1名お迎えいたしました。
登壇者
株式会社松尾研究所
取締役 AI開発事業ディレクター 村上将一 氏
TOPPANデジタル株式会社
流通DX推進本部 本部長 佐久間 直 氏
TOPPAN株式会社
西日本事業本部 関西ビジネストランスフォーメーション本部 本部長 半谷 圭介 氏
株式会社ONE COMPATH
代表取締役社長CEO 早川 礼
取締役COO/企画本部 本部長 石田 佳孝
執行役員CSO/マーケティング本部 本部長 森谷 尚平
【Keynote Sesssion】AIが変える小売の未来
~二者択一からの脱却~
登壇:松尾研究所 村上氏・TOPPANデジタル 佐久間氏・ONE COMPATH 代表取締役社長CEO 早川
まずはじめに、本セッションのゲストにお招きした登壇者をご紹介します!
・松尾研究所 村上氏
松尾研究所は、東京大学の松尾・岩澤研究室と連携しAIを中心とした最先端技術の実装や産業応用を推進する企業です。村上氏は、同社の取締役兼AI開発事業ディレクターとして、製造業・金融・教育など幅広い業界に対するAIソリューション導入支援の経験を有しています。
・TOPPANデジタル 佐久間氏
TOPPANデジタルは、TOPPANグループ全体のDX事業の創出や推進、DXに関わる研究・開発、ITインフラの提供を行う企業です。佐久間氏は以前従事していたイトーヨーカ堂の販売促進業務での25年にわたる様々なプロモーション経験を活かし、現在は流通小企業の営業や販促のDX支援をミッションに、営業支援プラットフォームの導入を進めています。
第一部のKeynote Sessionでは、「AIが変える小売りの未来~二者択一からの脱却~」をテーマに、以下の3点を深堀り項目としてセッションが実施されました。
・【リテールのジレンマ】小売業におけるジレンマとは?どのようなジレンマの解消にAIを活用するのがよさそうか?
・【×AIによるアプローチ】具体的なアプローチ方法
・【今後】5年後、どんな新しい当たり前が生まれているのか?
今回のテーマは、ここまでもたびたび登場している言葉、”ジレンマ”です。小売業の販促業務におけるジレンマとは、どのようなものがあるのでしょうか。
▼例えば、こちら
村上氏はこれらのジレンマを解消するAIのチカラについて、AIは自動化ツールではなく”判断のパートナー”として取り入れることが重要だと話します。AIの導入において、分析・予測・最適化の3点をおさえることは、単なる効率化としてのAI活用にとどまらず、経営の本質的な動きを変化させるためのポイントになります。
先ほどの例を目にすると、具体的なジレンマ解消に向けたアプローチについて気になるところです。
これに関して、続いては「あったら良いな」をベースにディスカッションを通して意見交換されました。
▼上げられた意見 (一部抜粋)
・販促分野:新規獲得⇔既存深耕
データドリブンで実現する両方を諦めない販促設計の必要性
・お店・商品分野:コスト削減⇔売上拡大
データ活用で実現する「削りながら伸ばす」経営モデルの構築
・ヒト分野:効率化⇔人間味
AIによる最適化と現場スタッフの創意工夫が共存する仕組みづくり
セッション終盤では、AIのこれからにフォーカスし、期待することとして「戦略・企画業務」「企画・制作業務」「商品・価格設定業務」など全部で7つの領域において、5年後に新たに生まれそうな当たり前について村上氏・佐久間氏よりお話いただきました。
▼意見一部抜粋
・年間販促計画の策定やペルソナ設定
・キャンペーン企画の立案から販促ツールの企画・制作
・売上効果の測定・分析 など
従業員に向けた社内業務効率化という視点だけでなく、お客様に向けた情報発信なども踏まえて幅広く参加者へ示されました。
【Keynote Session】を通じて
AI進化のまっただ中で目まぐるしい発展を体感している私たちにとって、5年を待たずして実現する未来もそう遠くないかもしれません。
【Session2】データで紐解く、販促の選択と買い物行動の実態
~Shufoo!分析から示すハイブリッド戦略~
登壇:ONE COMPATH 執行役員CSO/マーケティング本部 本部長 森谷
続いて第二部では、ONE COMPATHにおいて日常のお買い物という情報接点におけるサービスやデータマーケティング、戦略・シナリオ構築の分野を担うマーケティング本部 本部長 森谷が登壇しました。
先日リリースされた「Shufoo!ビジトラ」「Shufoo!AI」「Shufoo!AD Agency」を使用した具体的なデータ分析事例を基に、ジレンマの解消に向けたアクションを提案することで参加者の理解を促しました。また、食料品だけでなく、衣料品や日用品、イベントなど幅広い分野のチラシを分析対象として提示しました。
参加者満足度が比較的高かったテーマ。参加者が関心を寄せた部分はどこなのでしょうか?順を追って見ていきます。
▼本セッションで取り上げられたジレンマ
・高年層と若年層
・既存客と新規客
・アナログ販促とデジタル販促
「高年層と若年層」では、それぞれの層におけるターゲットの注目度が高いチラシを比較し、比較テーマとして「季節催事」「”ファミリー”の捉え方」「母の日」「余裕の大きさ」などに着目しました。それぞれのテーマやデザインごとに注目度が変動する点に、多くの方が関心を寄せている印象でした。
続いて「既存客と新規客」では、フックとロックをキーワードに上げました。
現場で感じる課題感を起点として、実際にShufoo!に掲載しているチラシを参考に具体的なアプローチ方法を分かりやすく説明しました。特に既存客・新規客それぞれに効果の出る訴求方法として、新規客を獲得できるタイミングは限られているため、そのチャンスを逃さない訴求の重要性と一見客で終わらせないための店頭定番価値の継続的な訴求、そしてこれらの連動による相乗効果についても言及しました。
3つ目の「アナログ販促とデジタル販促」では、チラシの新聞折り込みが減少しているのに対してインターネット広告が盛んになっていることから、デジタル販促は現代における必須の取り組みテーマであると前置きしたうえで、Shufoo!AD Agencyの運用実績を基にエリア毎にデジタルの効きを見ることの重要性や、改善効果の事例などを紹介しました。
【Session2】を通じて
二者択一のジレンマから脱却し、両立可能な販促企画の実践手法を学ぶことのできるセッションでした。日常生活でのチラシの読み方に変化を感じられそうです。
【Session3】電子チラシサービスから総合販促支援へ
~Shufoo!の進化の方向性~
登壇:ONE COMPATH 取締役COO/企画本部 本部長 石田
第三部では、Shufoo!事業においてプロダクトマネージャや新規事業の立ち上げを行い、ウォーキングアプリ「aruku&」や法人向け地図ソリューションサービス「MapionBiz」事業を担う企画本部 本部長 石田が登壇しました。
本セッションでは、流通販促部門が抱える「チラシ企画のネタ切れ」「”らしさ”表現のハードル」「多様化するメディアへの対応」などの現実的課題において、「届く」はできるが「響く」で悩む販促のジレンマをShufoo!で解決できる理由をわかりやすく伝えました。
ジレンマ解消に向けたShufoo!の強みや、進化するAIを活用した新たな施策とは。
▼提供価値の拡大をShufoo!で実現できる6つの理由
①来店効果の高いコンテンツがわかる
②データが最適なコンテンツ企画を導く
③購買データでAI精度がさらに向上
④すでにコンテンツ生成の自動化などへの取り組みに着手している
⑤Shufoo!ノウハウを他チャネルでも活用
⑥新しいコンテンツの見せ方で市場拡大
これらを踏まえ、これまで個々で動いていた「企画」「制作」「配信」「分析」を紐づけるだけでなく、一貫してShufoo!ブランドでつなぐ販促バリューチェーン支援の実現が、流通販促部門の課題改善になると話しました。
【Session3】を通じて
電子チラシサービスのShufoo!だからこそ持てる強みと進化であると再認識したセッションでした。AIの発展とともに進化するサービスに、とてもワクワクします。
参加者の皆さまからも、Shufoo!の進化に驚いたという声が多く聞こえました。
【Session4】小売業の未来を共に創る、実践型リテールBX
登壇:TOPPAN 半谷氏
はじめに、第四部の登壇者をご紹介いたします!
TOPPAN株式会社 半谷氏
半谷氏は、関西ビジネストランスフォーメーション本部にて、TOPPANグループの全国マーケティング機能を束ねる「One Toppanプロジェクト」を担当し、西日本・大阪に拠点を置きDXを中心とするマーケティング業務改革を推進しています。
本セッションでは、「小売業の未来を共に創る実践型リテールBX」をテーマに、実行すべき施策を掲げました。
そもそも、「BX」って何?と思った方がいらっしゃるかもしれません。
BXとは、「ビジネストランスフォーメーション」の略称で、市場の変化や競争の激化に対応するために、企業がビジネスモデルやテクノロジーなどを幅広く抜本的に見直し、再構築することを指します。
身近な例では、タクシー会社が電話で呼ぶシステムからスマホアプリで呼ぶシステムに変わってきている様子が分かりやすく、簡単に言うと「今までのやり方じゃダメだ!新しい方法でやろう!」と会社全体を変えることです。
そのような前提情報を頭に入れて、本題に入ります!
半谷氏の掲げる“実行すべき施策”とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
半谷氏は以下の5つを紹介し、具体的なアプローチを事例を交えてお話されました。
▼実行すべき施策として挙げられたもの
これらのアプローチに関して、大阪のスーパーマーケットや小売店を例に挙げながら一つひとつ丁寧に解説されました。
なかでも、「お客様の欲しい情報と店舗の発信を合致」する点では、InstagramなどのSNSを活用した情報発信が紹介されました。最近ではSNSを発信ツールだけでなく情報収集ツールとして利用する方も多いため、身近な例の1つです。
また、「配信と成果の可視化」においては、Shufoo!ビジトラをご紹介いただき、データドリブンな販促PDCAの実現に言及するとともに、『予測モデルの活用「評価力=分析力」』では、AIを活用した予測と販促・分析の連動が重要であると話しました。
【Session4】を通じて
BXを軸に、お客様のニーズに合わせた店舗の情報発信に関する事例を深く理解することができました。AIの進化に伴って目にする情報が増え続けるこの時代、小売販促の進化も目が離せません。
プレミアム懇親会を実施しました!
東京・大阪会場ともに、セミナー後にプレミアム懇親会を実施しました。
会場には、セミナーで紹介した新サービスを実際に体験できるデモブースを設置し、参加者同士のネットワーキングとあわせて好評の声をいただきました!
華やかな食事に囲まれた懇親会は、今年も大きな盛り上がりを見せた「Shufoo!ベストオブスーパー2025」の紹介や、参加者が登壇者と談笑する様子が見られ、終始和やかな雰囲気となりました。
▼デモブースの様子
まとめ
今回は、ONE COMPATH主催「リテール販促のジレンマ ~対立を超える5つのハイブリッド戦略~」のイベントレポートをお届けしました!いかがでしたでしょうか。
各登壇者の幅広い視点から、今回のテーマである様々な”ジレンマ”への解決策が得られ、充実したセミナーとなりました。
Shufoo!は、これからも流通小売やメーカーの販促活動における業務効率の向上と販促効果の最大化を支援してまいります。
▼ONE COMPATHの情報はこちらから
https://www.wantedly.com/companies/ONECOMPATH_1