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ダイナミックさと倫理観が共存する事業創造カンパニーの礎とは?〜前編〜

弊社は、日本・アジア・欧米に7つの拠点を持つ、マーケティングDX支援企業です。同社は2022年7月から新たなミッション「世界中の人と企業の創造がめぐる社会へ」を掲げ、自社で開発・提供するSaaSやSNS活用、デジタル人材の活用などを通じて、企業のマーケティングDXをサポートしています。

今回は、弊社取締役の村岡に、事業創造カンパニーのミッションや想いについて詳しくインタビューしました。是非最後までご覧ください。

Profile

村岡 弥真人 Yamato Muraoka

アライドアーキテクツ株式会社 取締役

大手ガラスメーカーでの勤務を経て2012年にアライドアーキテクツ入社。2014年よりSNS広告に特化した広告代理事業を立ち上げ、自社最大の事業まで事業拡大を行う。2016年にUGC Centric Creative Platform “Letro”の提供を開始、Facebook及びInstagramのオフィシャルパートナーに。2017年より自社プロダクト事業全体の統括を行い、ベトナムの開発子会社2社の経営も兼任。2021年取締役に就任。

アライドアーキテクツのプロダクトがStandardになる

―まず初めに、簡単な自己紹介をお願いいたします。

学生時代にカリフォルニアの大学に留学しながらiPhoneのアプリを開発していました。当時は位置情報を活用した「Foursquare」(※)というサービスが流行っていた頃で、20歳ではありましたが、モバイルアプリやITサービスに可能性を感じていました。その後、約1年間でサービスを立ち上げ、法人化しました。その際、創業者たちは法人化に進みましたが、私は他の道を選び、新卒入社でAGC(旭硝子)に入社しました。AGCは1万人を超える大企業ですが、ベンチャー精神が息づいており、その魅力に惹かれました。しかし、学生時代に感じた「スタートアップの興奮」が忘れられず、1年で退職を決断しました。

(※)
位置情報に基づいたソーシャル・ネットワーキング・サービスのウェブサイト、携帯電話用ソフトウェア、およびゲームである。

―アライドアーキテクツとの出会いを教えてください。

学生時代の経験から、「インターネット」や「アプリ」といったものを通じて「時代を先回りすること」に魅力を感じていました。2011年当時、アライドアーキテクツは「Facebookマーケティング」を日本で初めて展開していました。日本におけるFacebookの登場は2010年末頃であり、まだ市場認知度は低かったもののアライドアーキテクツは素早くマーケットニーズを把握し、迅速にビジネス展開を行っていました。その先見性に魅力を感じ、私は2012年に入社しました。他社が既存の成功事例を模倣してビジネス展開をすることはありますが、新しいビジネスを生み出すための先見性を持つ企業は限られており、その価値は非常に高いと考えています。そして、その中でもアライドアーキテクツは、日本で初めてFacebookマーケティングに注目し、独自のビジネス展開を行った「唯一無二の会社」だと思います。

―アライドアーキテクツに魅力を感じ続けている理由も教えてください。

「事業を創造し続けること」が大きな理由ですね。実際に18年間で30以上の事業を立ち上げてきました。アライドアーキテクツの社名には、私たちが「創造主の集まり(事業化集団)であり続けたい」という想いが込められています。社名を紐解くと、「アーキテクト」は「建築主」「創造主」を意味し、「アライド」は「連合」を意味します。

企業理念|アライドアーキテクツ株式会社
創業者からの手紙 アライドアーキテクツ・グループ各社は「創業者からの手紙」に込められた想いを根底にそれぞれの個性を尊重したVALUEを定めGROUP MISSIONの達成を目指しています Message from the Founder 共に働く仲間へ ...
https://www.aainc.co.jp/vision/

現在、私たちの組織は約200名の社員で構成されていますが、この規模に比べて新規事業の数が非常に多いのが特徴であり強みです。具体的には、18年間で30以上のサービス(年間平均1.7サービス)をローンチしてきました。他社と比較すると、例えばサイバーエージェント社は5,000名の社員で年に2.25の事業を子会社化し、DeNA社は2,500名の社員で年に10のサービスを創出しています。私たちはこのような著名企業に引けを取らない数の新たな事業創出を積極的に推進しています。

私自身も現在「5事業」に関与していますが、私たちは単に流行に乗ったり、既存の市場に営業をかけるだけではありません。市場をリードするために、先駆的にプロダクトをリリースしようとしています。未来を見据えて行動しており、お客様からは「アライドアーキテクツは斬新なことをやっている!」「またニッチなことをやっている」という言葉をよくいただきます。しかし、結果的にはマーケットリードを果たすプロダクトがたくさん生まれています。

私たちにとって面白いのは、「市場に先駆けてプロダクトをリリースし、適切なタイミングで私たちのプロダクトが業界のスタンダードになっていくこと」です。このようなアプローチには将来性を感じており、これらのことが業界をリードしていくのではないかと考えています。


たった2年で顧客の反応が変わるトレンド変化の速さ

―面白いですね。実際にお客様の反応が変わった具体的な事例はありますか?

アライドアーキテクツはFacebook黎明期からサービスを展開していたのですが、当初、お客様からは「SNSマーケティングをビジネスで活用するなんて何を言っているんだ?」という疑問の声が多かったですね。しかし、たった2年で変わりました。マザーズ上場を果たした頃には、「アライドさん、Facebookマーケティングってどうやったらいいんですか?」というお客様からの問い合わせが増えました。

―なるほど。市場に先駆けてプロダクトをリリースするそのDNAは代表の意思からなのか、それとも会社が纏っているものなのか、いかがでしょうか?

創業代表はプロダクトをたくさん作ってはおりませんが、思想がとても強いですね。アライドアーキテクツは事業を創ることにオープンであり、「”機会”と”可能性”と”意志”があればやるべきである」と経営陣で話しています。また、社長は「”創って、作って、売る”というサイクルを大切にしなさい。」が口癖です。このサイクルには、「Create」(創る)、「Make」(作る)、そして「Sell」(売る)という意味があり、「価値を創造して、プロダクトを作り上げて、売る」という流れを回すために、私たちは「誰か」が作ってくれたものを売るのではなく、「現場」が機会を見つけたらそれを商材にするという姿勢を大切にしています。このような経験を現場レベルでも積むことができる会社こそが楽しく、強いと思っています。それゆえ、アライドアーキテクツには「自ら事業を創り出すタイプの役員」が集まっていますね。また、多くのプロダクトは社員自身が作り上げたものであり、会社が纏っているというよりも、代表の意思が幹部陣を中心に、社員にも浸透しているのだと感じています。



旧態依然の業界構造を打破する事業創造カンパニー

ー村岡さんが思う、アライドアーキテクツのキャッチフレーズとは何でしょう?

「事業創造カンパニー」「連続起業家」でしょうか。連続的に事業を作っていますし、事業を創造していく意識が強いですね。

​​ー事業創造カンパニーとしての強み、とは何でしょうか?

フラットに言えば、アライドアーキテクツの魅力は「みんなに機会がある」という点です。弊社はグループ経営かつカンパニー体制になっており、アメーバ経営を徹底的に実践しています。したがって、事業の枠に縛られず、自由な発想と行動が奨励されています。

カンパニー制の詳細を説明すると、プロダクトカンパニー、ソリューションカンパニー、クロスボーダーカンパニーといった様々なカンパニーが存在し、海外にも子会社を持っています。例えば、ソリューションカンパニーが開発したプロダクトを、プロダクトカンパニーが販売しなければならないというような制約はありません。人事制度やカルチャーも各カンパニーで異なっています。なぜなら、私たちが取り組んでいる市場は素早く変化するため、柔軟に対応する必要があるからです。また、「アライドアーキテクツの正しい姿はこうだ」という固定観念に囚われることで、投資判断も制限されてしまいます。

そのため、組織には「小さな判断」によって円滑に運営されるカルチャーが根付いています。先ほど話したように、「現場が提案したプロダクトが生まれる」といった「鳥の目と虫の目」の例え方で表すならば、経営の意思決定においては「虫の目」が重要視されています。

言い換えると、アライドアーキテクツは「機会」と「個人の能力」、「責任感」があれば、どんなプロダクトでも市場に送り出し、PoCを実施するなど、事業創造を行うカンパニーです。全員が参画できる「オープンな組織構造」を持っています。

ー人事制度やカルチャーは異なるものの、アライドアーキテクツとして共通したカルチャーと非共通のカルチャーがある、ということですね。

事業の取り組み方において全員が同じ志を持っています。それは、「旧態依然の業界のモデルや構造を打破していきたい」という想いです。我々はUGC(ユーザー生成コンテンツ)、SNSマーケティング、ファンマーケティングなど、業界の中では「ニッチ」な戦略にも取り組むことがあります。一般的にはまだ広く知られていないマーケティング戦略や領域を取ることで業界の先頭を走り、将来的にはマーケティングのスタンダードになることに繋がります。例えば、「ファンマーケティング」は、ロイヤリティの高い生活者やブランド愛を持つ人々の声を重視しながら事業戦略を考える必要があるため、5年後にはマーケティングのスタンダードになる可能性があります。

弊社は対照的に「ユーザーが頑張った方が生活者に響く」という当たり前の考え方を取り入れており、生活者にとっても企業の成長にとっても重要な要素であると信じています。そのような領域に対しては、ニッチであるかもしれませんが、粛々と取り組んでいます。青臭いと言われるかもしれませんが、我々のスタンスは「旧態依然の業界のアンチテーゼ」として、本質的なサービスを提供することです。それが弊社の共通点ですね。

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