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2024年1月1日に発生した能登半島地震、さらに9月に発生した奥能登豪雨により被災された皆さまへ、心よりお見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
2024年は能登半島にとって、自然災害が連続して襲う年となりました。
1月の大規模な地震と、9月の記録的豪雨は地域社会に深刻な影響を及ぼし、住民の生活を一変させ、復興・再建の道のりを険しくしましたが、自治体やボランティア団体の支援活動の力で徐々に復興が進んでいます。
被災地復興のために、自分たちにも何かできることはないかと考え、ワンパク代表の阿部とスタッフ3名で11月に能登半島を訪れ、ボランティア活動に参加してきました。
また、ワンパクでは毎年、新年のご挨拶としてオリジナルのノベルティを制作し、日頃お世話になっている皆さまへお渡ししているのですが、今年はオリジナルという部分にはこだわらず、能登で生産されている商品を現地で購入し、皆さまにお届けすることにしました。
ボランティア活動の際に、実際に現地のお店を訪れ、商品を選び、購入してきましたので、ボランティア活動の様子とノベルティの商品紹介を、3部に渡ってお届けします。
まずはじめに、能登の現状とボランティア活動にどのような想いで参加したかをワンパクPMの山地がご紹介したいと思います。
2024年1月の能登半島地震と9月の豪雨がもたらした影響
1月 能登半島で震度7を観測する大地震が発生
2024年1月1日、石川県能登地方でマグニチュード7.6(暫定値)の大地震が発生しました。志賀町や輪島市では震度7を観測し、能登地方の広範囲で震度6以上の揺れが記録されました。この地震により家屋の倒壊や道路の陥没が相次ぎ、多くの住民が住まいを失い、避難生活を余儀なくされています。
地震後、支援活動が迅速に行われ、避難所や仮設住宅が設置されましたが、電力や水道などのライフラインが断たれる中で、住民は生活が困難な状況に直面しました。
交通網の復旧には時間がかかり、被災地への物資の供給が一時的に滞る場面も見られましたが、県内外の支援団体や自治体が協力し、早期の復旧作業が進みました。
土砂崩れの影響で道路が通れない状態
地盤の隆起により、海が干上がっている
9月 記録的豪雨で二重の災害が地域に与えた深刻な影響
地震から数ヶ月後、2024年9月21日から23日にかけて発生した記録的豪雨は能登半島を再び襲いました。
この豪雨により、土砂崩れや河川の氾濫が発生し、特に山間部や低地で浸水被害が拡大。家屋が土砂に埋まる被害や、農地や農作物が浸水するなど、地域社会に深刻な影響を及ぼしました。
また、豪雨によって、道路や橋が崩壊し、避難所へのアクセスも困難になったため、地域住民の移動や物資の配送が一時的に滞りました。
このような二重の災害によって、能登半島の復旧作業はさらに難航し、地域社会の再建には多くの時間と人員が必要とされています。
河川の氾濫で土砂や流木が道を塞ぎ、家屋にも流れ込む被害があったとのこと
ボランティア活動参加に対する想い
能登半島の人々は、地震と豪雨という二つの大きな災害に見舞われながらも、互いに支え合い、力を合わせて少しずつ生活を立て直しています。
しかし、いまだ多くのインフラが損傷したままで、道路や橋の修復作業は進んでいるものの、完全な復旧には時間を要しており、移動や物流にも支障が出ています。また、地域の重要な産業である農業や観光業の再建も遅れており、経済的にも厳しい状況が続いていると耳にしました。
こうした能登の現状を知り、毎年、年始にお配りしているノベルティを、今年は能登の商品に変え、その購入を通じて少しでも現地の経済復興に貢献できればと考え、代表の阿部に相談したところ、「11月に現地でボランティア活動に参加する予定なので、スタッフで有志を募って一緒に行こう」という話をもらいました。
支援物資を届けたり、商品を購入するだけではなく、実際に現地で活動することで、被災地の現状を自分の目で確かめ、直接住民の皆さんと触れ合いながら、その想いに少しでも寄り添いたいと思い、私たちスタッフもボランティア活動に同行しつつ、現地のお店や生産者を訪ねて、商品を直接購入することを決めました。
実際に現地で活動する中で、能登の人々の温かさや地域の豊かな文化に触れ、新たな魅力を発見することができました。そして、この魅力をより多くの方々に知っていただき、能登の復興を応援する輪を広げていきたいと強く感じました。
※ ボランティア活動や商品購入の具体的な内容については、vol.2、vol.3にて詳しくお伝えします。
今回ボランティア活動でお世話になった「災害NGO 結」
現地の復興状況
阿部が2024年5月に視察に訪れた際には、地割れや土砂崩れが各地で発生し、路面が大きく損傷している地域が目立っていたとのことです。特に道路の凹凸が激しく、通行に支障をきたす場所が多かったようですが、その後の復旧作業が進んだことで、金沢市から七尾市の間では路面の凹凸がほとんど解消され、安全に通行できるようになっていました。
しかし、七尾市から能登町や輪島市へ向かう道路は、復旧作業がまだ十分に進んでおらず、地割れや土砂崩れの跡が至る所に残っている状況でした。
特に輪島市へのアクセスは、主要な道路網が甚大な被害を受けており、通行可能なルートが限られているのが現状です。このため、地域間の移動や物資輸送にも支障が出ています。
道路が大きくひび割れ、崩れてしまっている
今回、被害の大きかった輪島市でのボランティア活動や珠洲市での視察を通じて、被災地の復興がいかに多くの課題を抱えているのかも改めて実感しました。
ボランティア活動では、自宅内に残る大型の家具や仏壇を全て運び出す必要があるものの、家族だけでは対応が難しく、家の解体作業が進められないという被災者の方。
また、珠洲市では、全壊した家屋の木材や瓦礫が手つかずの状態で残っている場所が多く、解体・撤去したいと願いつつも、自力では手をつけることができない状況なのだと感じました。
復興は物理的な建物の再建だけではなく、被災者一人ひとりが生活を取り戻すために必要なプロセスです。しかし、現状ではそのための人手やリソースがまだまだ不足していると痛感しました。
珠洲市役所付近の港
いたるところで地割れが起きている
自分たちにいまできることを考える
今回の現地訪問と活動を通じて、被災地で直面しているさまざまな課題を自分たちの目で確かめる貴重な機会となりました。
被災地の状況を知ることで、何が求められているのか、どのような支援が必要なのかをより深く理解することができ、今回得た経験を活かし、今後も自分たちにできることを具体的に考え、行動に移していく。そして、現地の課題を多くの方々に伝えることで、支援の輪をさらに広げる一助となれればと思います。
復興は一人や一団体では成し遂げられるものではありません。多くの人々が被災地の現状を知り、手を取り合い、支援を続けることで、少しずつ前に進むことができます。
私たちもその一員として、微力ながらも力を尽くしたいと思います。