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on 2023-12-27
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takahiro kohama
函館生まれ・江別育ちの40歳です!大学卒業後、新卒でマックスバリュ北海道に入社。現場2年・採用教育6年経験後、2010年にコープさっぽろへ移籍。店長4年も経験し、今は採用の責任者をしています。趣味はYOSAKOIソーラン祭りで踊る事、高校1年からずーっと続けてます。 社会経験は18年、なおかつ転職経験もあります(笑)。就職活動は不安だらけかもしれませんが、いろいろな方と会える機会でもありますので視野を広げるつもりで、一緒にがんばりましょう!就活中の相談にも乗りますので、気軽にご連絡下さい!
コープ”の愛称で知られる「生活協同組合」。北海道では「コープさっぽろ」が母体となり、スーパーマーケット・宅配・物流・食品製造など多角的に事業を行なっています。
1965年の設立以来、コープさっぽろは全道で180万人以上の組合員様に支えられてきました。2020年3月には少子高齢化のなか、事業を効率化するためデジタル推進本部を設立。全国からエンジニアを集め、DX化を進めています。
チームは本気の布陣です。CIOに元・メルカリ執行役員の長谷川秀樹を迎え、技術顧問に田名辺健人、グランドデザインチームには丸本健二郎が参加。そのほかにも元・大手ベンダートップエンジニアなど、AWS Samurai Award保持者が合計4名ジョインしました。現在チームは15名。30人規模の組織を目指して採用を進めています。
今回は、エンジニアチームのメンバーにインタビューを敢行。コープさっぽろデジタル推進本部の働き方を紹介します。
── 組織全体のDX化に向けて動いているデジタル推進本部ですが、具体的には何をされているのでしょうか。はじめに、技術顧問の田名辺さんから、チームが目指す将来像を教えてください。
田名辺 いくつかステップは描いていますが、現在は、オンプレミス環境からクラウド(AWS)への完全移行を目指しています。コープさっぽろは、北海道全土で小売りや宅配など様々なサービスを展開してきました。サービス運営に必要なシステムを外注で開発してきましたが、コストは高くなる一方で、開発や保守運用に限界を感じていました。抜本的な改善策を求め、エンジニア部署を設立し内製化を推進することになりました。
── まず、コープさっぽろで経営企画室長を務めていた対馬慶貞さんが責任者になり、元・メルカリのCIO長谷川秀樹さんがジョイン。その後、田名辺さんが参加していますよね。田名辺さんがチームに加わった当初、社内にエンジニアは誰もいなかったそうですね。当時はどのような状態だったのでしょうか?
田名辺 エンタープライズ企業なので、ある程度は古いシステムが残っているだろうと想像していましたが、蓋を開けてみたらレガシーだらけで。コープは小売以外の事業が多数ありますので、その分だけシステムやネットワークが存在します。ところが、従来は事業ごとにシステムを構築していたので、横串が通っていなかったんですね。既存のオンプレネットワークも回線が細かったり、経路が不適切な場合も多く、今後を考えると引き直しが必要でした。私が参加した当初は、事業間のデータ連携すらスムーズに進められない状況でした。
── なるほど、そこで旧システムからAWSへ移行をしようと。
田名辺 そうですね。しかし、コープには小売店の発注や宅配サービスなどの日々の通常業務があります。業務システムは止められませんから、旧システムをそのままクラウド上に移行している最中です。もちろん、最終的には抜本的なDX化を実現しなければいけません。情報システムの理想像を描き、ネットワークやシステムの改修、フロント・サーバーまわりやアプリの改修も進めています。
コープ”の愛称で知られる「生活協同組合」。北海道では「コープさっぽろ」が母体となり、スーパーマーケット・宅配・物流・食品製造など多角的に事業を行なっています。
1965年の設立以来、コープさっぽろは全道で180万人以上の組合員様に支えられてきました。2020年3月には少子高齢化のなか、事業を効率化するためデジタル推進本部を設立。全国からエンジニアを集め、DX化を進めています。
チームは本気の布陣です。CIOに元・メルカリ執行役員の長谷川秀樹を迎え、技術顧問に田名辺健人、グランドデザインチームには丸本健二郎が参加。そのほかにも元・大手ベンダートップエンジニアなど、AWS Samurai Award保持者が合計4名ジョインしました。現在チームは15名。30人規模の組織を目指して採用を進めています。
今回は、エンジニアチームのメンバーにインタビューを敢行。コープさっぽろデジタル推進本部の働き方を紹介します。
── 組織全体のDX化に向けて動いているデジタル推進本部ですが、具体的には何をされているのでしょうか。はじめに、技術顧問の田名辺さんから、チームが目指す将来像を教えてください。
田名辺 いくつかステップは描いていますが、現在は、オンプレミス環境からクラウド(AWS)への完全移行を目指しています。コープさっぽろは、北海道全土で小売りや宅配など様々なサービスを展開してきました。サービス運営に必要なシステムを外注で開発してきましたが、コストは高くなる一方で、開発や保守運用に限界を感じていました。抜本的な改善策を求め、エンジニア部署を設立し内製化を推進することになりました。
── まず、コープさっぽろで経営企画室長を務めていた対馬慶貞さんが責任者になり、元・メルカリのCIO長谷川秀樹さんがジョイン。その後、田名辺さんが参加していますよね。田名辺さんがチームに加わった当初、社内にエンジニアは誰もいなかったそうですね。当時はどのような状態だったのでしょうか?
田名辺 エンタープライズ企業なので、ある程度は古いシステムが残っているだろうと想像していましたが、蓋を開けてみたらレガシーだらけで。コープは小売以外の事業が多数ありますので、その分だけシステムやネットワークが存在します。ところが、従来は事業ごとにシステムを構築していたので、横串が通っていなかったんですね。既存のオンプレネットワークも回線が細かったり、経路が不適切な場合も多く、今後を考えると引き直しが必要でした。私が参加した当初は、事業間のデータ連携すらスムーズに進められない状況でした。
── なるほど、そこで旧システムからAWSへ移行をしようと。
田名辺 そうですね。しかし、コープには小売店の発注や宅配サービスなどの日々の通常業務があります。業務システムは止められませんから、旧システムをそのままクラウド上に移行している最中です。もちろん、最終的には抜本的なDX化を実現しなければいけません。情報システムの理想像を描き、ネットワークやシステムの改修、フロント・サーバーまわりやアプリの改修も進めています。
── 次は他のメンバーにもお話を聞いていきましょう。北村大助さんはデジタル推進本部の立ち上げ後、初めて入社したエンジニアだったと聞いています。なぜ、コープさっぽろに転職したのでしょうか?
北村 私は北海道出身で、沖縄の大学に通い、東京にも住んでいました。様々な土地に住むなかで「やっぱり北海道がいい」と戻ってきましたが、北海道に住みながら東京の仕事を請けるとなると、東京在住の人と比べて価格面以外で強みを出すのが難しい。だからUターン後は北海道在住の強みを活かせる、北海道が抱えている課題を北海道で解決するような企業を選んできました。前職は道内のスタートアップ企業で、田名辺も一緒に働いていたんです。その会社には、社員数名の立ち上げ期に入社して、50名規模まで並走しました。当時感じていた「日々成長している高揚感」をもう一度味わいたいと思い、コープさっぽろにジョインしたんです。コープさっぽろに田名辺がいることは承知しており、彼はそんなにおかしなところへは行かないだろうという信頼があったので、悩むことはほとんどありませんでした。
── チーム最年少の樋口修也さんや、中堅メンバーの和泉僚さんは、なぜ入社を決めたのでしょうか?
樋口 僕が惹かれたのはコアメンバーです。僕は北海道出身、東京のweb系企業で新卒でエンジニアとして働いていました。「若いうちから成果を出せる会社で働きたい」と考えていましたが、前職の環境には満足できなかったんです。転職先を探していたところ、偶然コープさっぽろの求人を見つけて。エンタープライズ企業がAWS Samuraiを4人も連れてくるなんて、一般的にはありえません。チーム編成から、本気でDXを推進しようとしていることが感じ取れたので、「ここで働きたい」と考えて選考に進みました。
和泉 私が入社したのは、エンドユーザーと関わりながら開発できる環境だったからです。前職では道内でSESとして大手Slerのシステムづくりに関わっていましたが、ユーザーから直接声を聞く機会は多くありませんでした。コープさっぽろのエンジニアチームは事業理解のため、必ず現場に出てからシステムを作っています。僕自身、実店舗のお惣菜コーナーでおかずを作りましたし、宅配に同行してトラックに乗せてもらったこともありました。現場の要望は業務Slackに流れてきますし、ユーザーである組合員様との距離も近い。ユーザーの生の声を聞きながら開発できる環境に、やりがいを感じています。
── みなさんが業務を進めるなかで、心掛けていることはありますか?
樋口 「取り入れすぎかな?」と思うくらいにユーザーの声を取り入れていますね。サービス利用者である組合員様の年齢は、若年層から高齢者まで幅広い。だれもが使いやすいUI/UXを設計する必要があり、アジャイル的に仕様変更をすることもありました。
田名辺 樋口くんが取り組んだプロジェクトは組合員様向けのECサイトで、ゼロベースから内製しました。デジタル推進本部が立ち上がるまで、コープさっぽろは外部にシステム開発をお願いしていました。そのため社内に「アジャイル」という発想がなかったんですね。ECサイトは、社内にアジャイル開発を浸透させる実験的な側面もありました。一方で、樋口くんには苦労をかけてしまいましたね。
樋口 サービスリリースの2週間前に、急に「IEにも対応してください」と言われた時は驚きました。一般的なベンチャーでは、アジリティを増やすためにIE対応はカットすると思います。けれど、組合員様には高齢者も多く、IE利用者が全体の10%になっている。その時は、「対応はできるけれど、リリースは遅らせてください」とお願いしました。
田名辺 コープさっぽろの特徴として、組合員様の発言力が強いんですよ。組合員様は一口1000円から出資してくださるステークホルダーです。私たちにとってはお客様であり、株主に近い存在でもあります。そのため、システム開発にも意見をできるだけ取り入れています。
樋口 とはいえ、意見が出るたびに仕様を変えていては、開発は進みません。現在は意見をストックして、優先順位を付けながら機能改善を行なっています。
田名辺 コープさっぽろは事業会社なので、最も重視すべきは現場がきちんと回ること。極論ですが、僕は「現場が回るのであればシステムはなくてもいい」と思っています。DXは現場の業務をスムーズにするために存在するべきで、空気みたいに自然に扱えなければ意味がないんです。自然に扱えるシステムを作るためには、現場の業務を知っていないといけない。どのような課題があり、何が求められているのか、「エンドユーザーを理解したい」と思っているエンジニアに来てもらえたら嬉しいですね。
── コープさっぽろではどのような人材を求めているのでしょうか?
橋本 向いているのは、自ら走って楽しめる人です。コープさっぽろではDXをはじめ、スーパーなどの現場向けシステムやtoC向けサービスなど、パラレルにプロジェクトが走っています。権限はトップに集約されていませんから、メンバー個々に対応力が求められます。
和泉 プロジェクトは幅広く、ビジネスサイドも意識するので、興味の幅が広い人には楽しい環境かもしれないです。
樋口 ビジネスサイドの知識は必要ですね。全てのシステムが事業、つまり収益に紐づいているので、現場やエンドユーザーが使いやすいものを設計しなければいけません。KPI管理はもちろん、マーケティングの知識も必要ですし、UI/UXにも精通していなければいけない。日々勉強は必要ですが、成長を実感できています。
── そのほかに求められる資質はありますか?
和泉 ある程度の柔軟さが必要です。やるべきことが多く、マルチで業務を進めなければいけません。様々なタスクが降ってくるから、「こちらを進めると、〇〇が遅れますが良いですか?」と調整できる人が向いています。
橋本 やることも考えることも多いけれど、追い風は吹いていますよ。トップが「DXを進めます」とコミットしているから、組織内に交渉が必要な相手が少ない。しっかりと理由があって「こうしたい」と提案すれば取り入れてもらえる状況だと思います。
樋口 今はビッグチャンスですよね。シニアから若手までレベルの高い人が集まっていますし、エンタープライズの小売業で、エンジニア主導のDXを進めている企業は限られていると思います。 逆に言えば、成功しても失敗してもエンタープライズDXの先行事例になってしまいます。今後、業種を問わずエンジニア主導でDXを進めたいなら、コープさっぽろのDX化を成功させるしかないと思っています。
田名辺 一番若い樋口くんが意気込んでいるように、私たちはDXを本気で進めています。チームとしては開拓途中の状況で、個々に求められる責任も大きいですが、その分得られるものも多いはず。札幌近郊在住であればリモート勤務も可能ですので、「我こそは」というエンジニアの挑戦を待っています。
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