Tomo Design Studio / フリーランス
バーチャル新小岩_PlateauAward_2024_奨励賞受賞
新小岩駅南口周辺のplateauデータを使用した都市をキャンバスとしたメタバースアート作品です。 まず、街の3D形状の俯瞰というところで、街の中を歩けるだけでなく、視線の高さをランダムで変更可能なギミックを組み込みました。視線の高さを無作為に変更できるリフトゾーンや、ランダムに浮いている星の島などで新しい視点を発見して街を楽しめるようになっています。 メタバースの長所であるリアルタイムコミュニケーションを加速させるために、プレイヤーにランダムに役割と部分的な情報を割り当て、ミッションを遂行する形のワールドの楽しみ方ができるような仕組みを組み込みました。 役割によって持っている情報が違うので、互いに情報を補完するためにはコミュニケーションが生じるはずですが、初めての試みなのでうまく機能するか試して頂けたら嬉しいです。 映画やアニメ等の映像作品、現実のアートやインスタレーション等と比べてメタバースが圧倒的に優位なのはそのリアルタイムコミュニケーションにあると考えました。 そのため、コミュニケーションを加速させるための話題の提供機能をワールドが持つことで、メタバースによって誘発されるコミュニケーションもアートの範疇であるのではないかと考えるに至ります。 最初はアプリダウンロードの敷居を低くするためにUnity6のURPでWebGL前提で全てを構築する予定で開発していました。 比較検討の結果、Clusterで既に用意されている機能や描画能力の素晴らしさを活かしやすかったので、今回は自分が今出せる物全てをこのメタバース空間にに投入しようと決めました。 メタバースを一つのアートメディアと捉えて都市や空をキャンバスにアート表現をするとしたらどうなるのか。都市型アートの一例として提案します。 現実を模倣するタイプのメタバースには現実という限界点が存在しますが、リアルを追求するのではなく、メタバースでできる表現の限界を追求したいと思いました。 例えば、PBRマテリアルに現実ではあり得ない値の反射を用いてノーマルマップと組み合わせたり、動的なシェーダーを掛け合わせたりすることで、現実世界では表現が恐らく不可能な表現に挑戦しました。 この作品は、まだまだ粗い表現ではありますが、UnityやClusterの描画能力のポテンシャルはこんなものではないはずなので、まだまだ開拓可能という事を色々な人に知ってもらえたら嬉しく思います。

