株式会社ミズホ / 製品開発部・試作設計課
私の強みは、PDCAサイクルを用いた手法で、ひとつひとつの改善を地道に進めていくことです。
現職において昨年、ある取引先の新商品加工用セラミック砥石のシェア争いに、自社を含めて三社が参入していましたが、その中で自社は劣勢でした。そのため他社を上回る性能の砥石の開発、または既存砥石の改良が求められていました。自チームにおいてどうのようにこれを達成するかを考えたうえで、取引先で最も評価の高かった他社商品の分析を行うことにしました。そしてその結果をもとに取引先と相談することで、ニーズを把握することを試みました。 そこで私が中心となってまず決定したことは、短期間での結果を出すため、新規での開発ではなく、既存砥石の改良を選択したことです。そしてほぼ自分ひとりで、前述した取引先のニーズをもとに自社砥石の課題点をピックアップし、改善を繰り返しながら納得のいく改良品を作製しました。その後、この改良品と他社の砥石を実際に使用することで、性能をデータとして分かりやすく比較しました。 その結果、改良品の性能が他社製品を上回っていることを明確に示すことができ、最終的にはこの改良品が取引先において導入されることが決定し、新規のシェアの開拓に貢献しました。また新規シェアの開拓だけでなく、既存のシェアにおいても、このようにひとつひとつの見直しを行うことでシェア防衛に繋がっています。