慶應義塾大学 / 理工学部応用化学科
塾講師の経験
私は現在、大学1年生の6月から個別塾の講師をしております。その塾では、私の勤めている校舎の生徒数約160名に対し社員が2人とバイトが60人という環境であるため、他の校舎では社員が行う仕事もバイトが行なっていることが多いため、授業を教える以外の業務がとても多いです。例えば、教室にかかってきた電話の対応・生徒のカリキュラムの作成・生徒の授業の日程管理・生徒と保護者との面談というように他の塾では経験できないことが多いです。これらのように授業以外の業務の中でも、私は「配置班」という班活動の班長を行なっています。この班での仕事の一部を挙げると、新しく入会してくださった生徒の先生を決めたり、次の日以降の授業で先生がついていない生徒を確認し、先生がついていない場合急いで授業を行うことができる先生を探す仕事をします。これらの仕事は他の先生との関わり合いはもちろんのこと顧客とも関わるため、自分のミスにより直接クレームにつながってしまうという責任の重い仕事となっています。 また、当たり前ですが塾講師であるため授業も行います。2年生の夏期講習期間では、たくさんの生徒から指名をもらっていたため週5日で朝9時から夜9時まで授業ということも多々ありました。その中で、私が特に気をつけていたことは「どうすれば生徒にわかってもらえるか」という点です。授業を行う際には、その生徒の現在の能力・間違えやすい点・得意な点などを分析し、一人一人にあった授業の進め方をする必要があります。また、どの生徒も同様に問題に対して論理的に説明をすることでより速く・深く理解することができるため、説明する前に自分の中で話す順序などを構築してから話すようにしていました。これらの経験により、私は分析力・論理的思考の能力が養われたと考えています。 最後に、ある生徒について話します。その生徒は中学受験をしてかなりレベルの高い中学校に入りました。しかし、その生徒は勉強に対するモチベーションがなかったため、高校1年生の際に留年してしまい、その時からさらに勉強へのやる気がなくなってしまい、塾に来る時も遅刻が当たり前で授業中も寝てしまうということが非常に多かったです。私はその生徒の担当になり、その生徒に正面から向き合い将来の話や勉強の大切さを時間をかけて話し合い、またその生徒の両親とも何度も面談を重ね方針を決めた結果、彼の気持ちを帰ることに成功し、今では遅刻もせずに勉強にも取り組んでくれるように成長しました。この人の人生を変えれるようになったことが一番成長を感じました。