中央大学 / 理工学部・精密機械工学科・知的加工システム研究室
なぜこの研究を行ったのか?
研究テーマ 「凝着層を考慮した低周波振動切削における工具欠損解析」 専門用語について ○LFV:低周波振動切削(Low Frequency Vibration-cutting) ○連続切削: 工具と被削材(加工を施す材料)が接触したまま加工する方法 →切りくずが繋がったまま排出され、絡まって刃先付近にたまり工具の欠損や製造現場では毎回、手動で切りくずを除去する工程が必要となり、自動化を阻害する原因となってしまう。 ○断続切削: 工具と被削材が接触と非接触を繰り返す加工方法 →切りくずが細かく分断され、切りくずによるトラブルを解消できる。 その一方で接触と非接触を何度も繰り返すため衝撃的な力が何度も加わり、工具への負担がかかってしまう。(LFVは断続切削になります。連続切削よりも工具の欠損が抑制されることが研究により明らかになっています。) ○凝着物: 高い圧力、温度下で工具と被削材の一部が破断して、反応、変形が起き生成された工具表面に付着する物体 ○なぜこの研究をしたのか? 凝着物が安定して工具の表面に存在すると、工具の欠損を抑制したり工具の寿命を伸ばすことにつながるが、工具と被削材が接触する瞬間や離れる瞬間の衝撃によって凝着物が取れてしまうと、一緒に工具の表面を持ち去ってしまい欠損を引き起こす原因となってしまう。 といった背景があり 「ではLFVにおいては凝着物はどういう挙動を示すのだろう?」 という疑問が湧き LFVに関する凝着物を考慮した工具の欠損解析の研究が見受けられなかったので 「凝着物は工具の欠損を抑制するのかしないのか?」 を明らかにすること、そして、抑制することを示した場合はLFVの優位性を示すこと(会社の利益につなげること)を目的とし研究を行いました。
